「サドルの上は一人きり」いなちくロングライドの落車を考える |


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2017年 11月 27日
前回は、初心者の女性ローディーと思われる方の落車について書きました。 敢えてイベント名などは伏せて一般論として書かせていただきましたが もう少し深く掘り下げて考えようとすると やはり、どんなイベントでの落車であったかをはっきりさせた方が良いと思い イベント名を明らかにして私の意見を述べさせていただきます。 落車があったイベントは「いなちくロイングライド」 落車は目玉のちくさ高原の下りで発生しました。 落車の詳しい状況はリキさんの「モーツァルトな走りで」や 住友輪業さんの「住友輪業の業務日報」で書かれている通りです。 最近は急激なロードバイク人口の増加で サイクルイベントに参加する初心者の割合は増えていると言っていいでしょう。 特に「いなちくロングライド」では 100km以下の距離と上りの体力に自信の無い方でも ちくさ高原の上まで車で運んでもらえる「ワープシステム」もあって 更に初心者が気軽に参加出来るイベントとなっていたかもしれません。 他で類を見ない「ワープシステム」は より多くの人に楽しんでもらいたいという「思い」と 運営側自身も自転車に乗る人たちであって 上れない人たちの気持ちが分かる「優しさ」の詰まった仕組みだと思います。 その「思い」と「優しさ」は大切であって それがあるからこそ 短期間でこれだけの高評価を得るイベントになっているのだと思います。 今年は去年の経験を踏まえ 更に充実したイベントに成長していました。 参加枠を拡大し コースもより安全なものに見直されました。 しかも、更なる初心者も受け入れるべくショートコースも設定されたのです。 だから、ロングコースにきちんと止まれない初心者がエントリーする事は なかなか考えにくい事だったかもしれません。 しかし、もともとロングコースも 初心者でも頑張ればなんとかなるコースですから チャレンジしたいと思う初心者が居ても不思議ではありません。 それでは今回の落車はどうすれば防げたのか? 例えば サポートライダーが下りに不安を抱える初心者を誘導する事が出来るでしょうか? いや、それはちょっと不可能な気がします。 その理由は簡単、 サポートライダー自身も安全に下らなければならないからです。 彼ら自身、しっかり前を見て しっかりハンドルを握って下らなければならないのに 初心者を見ながら誘導は難しいと思います。 それでは下山する前に講習会を開いてはどうか。 私も女性を含め色々な人に簡単なテクニックを教えた事があります。 もちろん、どうやって下るかというのもやりました。 その経験から踏まえると・・・ まずは個人個人のスキルが様々ですよね。 それに合わせて教えようとすると もっと緩やかな下りを先行させて下らせて その様子を見て後からアドバイスする事になります。 本当に教えようと思えばマンツーマンで一緒に坂を下る事が必要でしょう。 そういう事を教える坂として ちくさ高原の坂は適当ではありません。 しかも彼女のロードバイクに旧105が使われていて それは手の小さい女性には握りにくいから せめてアルテグラに交換した方がいいよと 坂の上でアドバイスしたとしても 後の祭りでは無いでしょうか。 では今回の落車を防ぐ方法は無かったのか? そもそも論になって申し訳ありませんが ボタンの掛け違いは最初から・・・ 下りに不安を抱えているのならエントリーしなければ良かったのです。 こう書くとキツイ様に思われるかもしれませんが 彼女がロングコースにエントリーした時から 少なくとも彼女がちくさ高原の頂に立った時から 今回の落車は運命づけられていたのです。 制動力が不足して暴走するロードバイクを 誰も止める事は出来ませんから・・・ 今、彼女は後悔していると思うんですよね。 病院のベッドの上で テクニックが不足しているのに どうしてエントリーしたんだろうって・・・ 彼女の周りの人間関係にも 沈痛な思いでおられる方もいるかもしれません。 どうして彼女を誘ったんだろう・・・ もっとサポートしてあげる事が出来なかっただろうか・・・ 彼女や彼女の周りの自転車友達の 心の痛みを察して余りあります。 落車は体や機材を傷つけるだけでなく 多くの人の心までも傷つけてしまうんですよね。 正直、今回の落車の状況から考えて 命が助かって良かった・・・と思います。 それでは今回の落車の経験を踏まえて 私たちに何が出来るでしょうか? 初心者は どの程度なら大丈夫って それすら分からない・・・ そういう声も聞きました。 だから経験者は適切なアドバイスを・・・ ごもっともです。 しかし、最終判断は初心者であっても自分自身なんですよね。 私はよく、 「サドルの上は一人きり」 という言葉を使います。 それは自転車は自由であるという事を言いたい時に使ってきました。 しかし、その自由には責任もついてくるのです。 例えば 今回の落車は単独でしたが これが誰かを巻き込んでいたらどうでしょう。 オーバースピードで前走者を交わせず 後ろから突っ込んでいたら・・・ 全く過失の無い人に怪我を負わせていたかもしれません。 そんな状況で 初心者だからと言い訳が出来るでしょうか。 サドルの上は一人きり・・・ 初心者であっても 誰かがブレーキを掛けてくれるわけではありません。 サドルの上は一人きり・・・ そのロードバイクを止めることが出来るのは あなたしかいないのです。 それでは彼女自身の判断以外に 落車を防ぐ手立ては無いものでしょうか? 私が運営側であったなら エントリーの段階で 下りに不安を抱える初心者がエントリー出来ない仕組みを考えるでしょう。 もやもやとしたアイデアで具体的でないので申し訳ないのですが エントリーしようとする人が 参加出来るか出来ないかを 適切に自分で判断する事を誘導するような仕組み・・・ それは判断に必要な情報提供であったり 質問であったりするかもしれません。 自己責任とは言え 初心者が多く集まるイベントです。 少しでも間違ったエントリーを防ぐ手立てを なんとか考えられないでしょうか・・・ 「いなちくロングライド」は 地元のローディーとして全国に誇れる素晴らしいサイクルイベントであると思っています。 せっかく生まれたこの素晴らしいイベントが 今後も開催されることを願ってやみません。 そして 落車した女性が早くケガから立ち直り 再び笑顔でロードバイクに乗れる日が来ることを心から願っています。 ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。 このブログは、にほんブログ村ロードバイク部門ランキングに参加しています。 下のバナーをクリックして人気投票していただけると嬉しいです。 ポチはどれでもひとつでいいですよ。 読んだら忘れずポチしてね。 ![]() ![]() にほんブログ村 ▲
by a-elf
| 2017-11-27 23:02
| 自転車のこと
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