超ロングライドはロマン |
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2023年 06月 03日
この記事は5月21日(日)の出来事を書いたものです。 前回からの続きです。 「もう少し、ペースを落として下さい!」 先頭交代をして最後尾に着いた私は 先頭を牽くメンバーに遠慮なくペースダウンを要求します。 超ロングライドではオーバーペースは禁物。 無理をしてついて行って乳酸を溜める方が どれだけ愚かな事か・・・ 有酸素運動の範囲を守る事が無事に帰って来る絶対条件です。 ワンパックで行くと決めたのなら 速く走れるメンバーには我慢してもらわないと・・・ グループツーリングのロングライドは ペースを下位の者に合わせます。 やがて、私達は、いよいよ冨土野峠のピークを迎えました。 「しんしんさん、冨土野峠初めて?」 「はい、初めてです」 「分水嶺を越えて日本海側へ入った事は?」 「それも初めてです」 「じゃあ、記念写真撮らなきゃね」 冨土野トンネルの向こう側とこちら側は 文化が違うと言っても過言ではありません。 瀬戸内海側の気候と日本海側の気候はまるで違います。 言葉も食べ物も違います。 その境界を通過するのは国境を通過するのに似ているかもしれません。 「向こう側(日本海側)は勾配も急だし路面が荒れているところもある。 タイトなコーナーもあるからね」 下りが苦手なしんしんさんに 外足荷重や目線、ブレーキングなど、初心者向けのレクチャーをした後 私を先頭に日本海側へ突入しました。 勾配が下りから下り基調に変化したあと、 大屋川沿いを高速巡行していると いつの間にか追い風に乗っているのに気付きました。 重力と追い風のアシストを受けて、 ペダルは軽くなるのに速度が増す。 流れる景色が快感となって全身の細胞が覚醒するようです。 そんな快感を途中で途切れさせる事を残念に思いながら 日本海側最初の休憩ポイント、 ミニフレッシュ大屋店に入りました。 馴染の店員に挨拶しながら、補給食を頬張っていると まるで中東の美女のような 黒色のフェイスマスクをしたご婦人に声を掛けられました。 「どちらへ行かれるんですかぁ~?」 「城之崎の先、気比の浜へ行きます」 「えっ?気比の浜?」 恐らく、気比の浜への距離は 彼女が考える自転車で移動する距離では無かったのでしょう。 フェイスマスクの向こう側で驚きの表情を見せている彼女に 私は更に追い打ちを掛けました。 「実は、僕たち相生から来てるんです。 相生湾で瀬戸内海の海水を小瓶に詰めて それを日本海の気比の浜で流すんです」 「えっ?えっ?えっ? ちょ、ちょっと、私、理解できない。 ずーっと一日中、自転車漕いでるの?」 「はい、漕いでます」 「私、自転車には興味あるけど それだけ外に居たら日焼けしちゃうわよねぇ」 その会話に割って入って来たのが 歳の頃なら八十くらいの老婆でした。 彼女の母親か、それともお姑さんか・・・ 「いいねぇ~男の人は・・・ロマンがあって・・・ 女はね、そういうことしないよ。 みんな同じ服(丸臨ジャージ)着て、絆が深まる・・・」 「そっ、そうなんですよ!」 このお婆さん、全て解っていらっしゃる。 瀬戸内海⇔日本海往復サイクリングはロマンなんです。 自分の力で遠くへ行ってみたい・・・ みんなと一緒に遠くへ行ってみたい・・・ 仲間と一緒の冒険のストーリーを味わってみたいのです。 ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。 このブログは、にほんブログ村ロードバイク部門ランキングに参加しています。 下のバナーをクリックして人気投票していただけると嬉しいです。 ポチはどれでもひとつでいいですよ。 読んだら忘れずポチしてね。
by a-elf
| 2023-06-03 19:16
| ファンライド
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