2022年 12月 08日
リクエストされた20%オーバーの激坂 |
この記事は12月4日(日)の出来事を書いたものです。
前回からの続きです。
坂ばかりの三都半島を脱出する前に
道の駅小豆島ふるさと村で小休止。
「このまま西の滝 龍水寺の激坂に行けば
帰りのフェリーに間に合わないかもよ」
実は今回のサイクリング、当初は三都半島を巡るだけの計画だった。
しかし、ぽんさんが、
私がかつて、坂好きのローディーに勧められてギブアップした激坂をリクエストしたのである。
20%を超える激坂で二度と行くものかと思っていたが
是非とも挑戦したいというぽんさんの要望を聞き入れた。
しかし、今朝、大部港に降り立ってからすぐ、寒霞渓を越えるために十数キロのヒルクライム。
その上、道の険しい三都半島で散々脚を削られている。
正直なところ、ここから先は、出来るだけ坂を避けたルートで帰りたかった。
ところがぽんさんは
グーグルマップで検索すると
「コギコギさん、あと6㎞ほどですよ」と
一向に諦める気など無さそうである。
私は渋々、西の滝 龍水寺を目指す事に。
オリーブ畑やミカン畑を抜けるまではメンバーについて行けた。
ところが、案内看板に従ってコンクリート舗装の道に入ると様子は一変する。
「勾配がきつすぎるとアスファルトで舗装できないらしいよ。
特殊車両が入れない。
だから急坂はコンクリート舗装なんだって」
そんな説明を聞くが早いか
メンバーは一斉にダンシングを始める。
重力に反して空を目指すには、全身の力が必要なのだ。
踏み込む反力をハンドルを引いて抑える。
勾配が強くなれば強くなるほど
それに比例してパワーも上げて行かなければならない。
「そこのカーブを曲がったら
キツクなるよ!」
この坂は九十九折れの度に勾配が増すという演出がある。
そして遂に、パワーが重力に屈したところで私は足を着いた。
以前より標高の低い場所でギブアップ。
しかし、それは織り込み済み。
私は時速2km/hで歩き始めた。
急勾配は歩くだけで息が切れる。
集団から逸れた私は
メンバーの成功を予測しながら歩く。
そして空が広くなると、急勾配の坂は終わりを告げるのだった。
さすがにメンバーは息を切らせながら待っていた。
「あと20%がもう少し続いたら、ヤバかったっす」
この坂を希望したぽんさんが
額に汗を光らせながら答えてくれた。
その答えになべさんも、大きく無言で頷く。
先行したちゅうさんは
勾配が増したところで踏み込んだ時、
フロントが浮いて思わず足を着いてしまった事を悔しがっていた。
どちらにしても私には縁遠い世界。
急峻な坂を制覇するのを楽しむなんて・・・
彼等は、苦労して上った先にある龍水寺の参拝は、
時間が無いので省略するという。
あくまで坂を上る事が目的であって
参拝は、そもそも眼中に無いのである。
そそくさと坂を下り始めると、ぽんさんのフロントがパンク。
坂の途中でチューブ交換していると
中学生くらいの男の子の集団、5人くらいが
驚きの声を上げながらやってきた。
「ゲッ!」
「マジか!」
そんな声が確かに聞こえた。
こんな激坂を自転車で上るなんてありえない。
そういう意味だろう。
私は彼らの驚きに、100%同意するのである。
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
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by a-elf
| 2022-12-08 21:01
| ファンライド
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