この記事は10月6日(日)の出来事を書いたものです。
前回からの続きです。
高梁ヒルクライムレースは
チャンピョンクラスを皮切りに
年齢の若い者から順に集団を区切ってスタートします。
今年はONIさんと同じカテゴリーなんですが
ONIさんは、しきりに集団の前列の右側に行こうとします。
係の人が集団を区切りに来るんですが
彼らの動きを相当気にしながら並ぶ位置を変えていました。
「コギさん、
前の方が絶対、ええって」
遅い奴の後ろにつかまって
オーバーテイクに時間と労力を取られたくないのでしょう。
ずっと昔、比叡山ヒルクライムレースの時は
後ろからスタートした方が
前から垂れてくる奴を追い越せるからテンションが上がる・・・
とか何とか言って
集団の後ろ寄り連れて行かれたような気がするけど?
まぁ、前に行きたがるって事は
相当トレーニングを積んできているのでしょう。
対して私は
集団の前でも後でもいい。
走っているうちに落ち付くところに落ち着きますから。
自己ベストを叩き出した2016年に比べ
体重は3㎏アップ、年齢も3歳アップ・・・
特に体重3㎏アップは致命傷だなぁ~
しかし、出場するからには
今持てる力を出し切るのが男ってもんです。
作戦というわけではありませんが
ヒルクライムレースもエンデューロレースも
基本的にやる事は同じだと思うんですよね。
周りのペースに惑わされる事無く
究極のマイペースを貫く!
元気な序盤は
速い人に引っ張られて
オーバーペースに陥りがち。
序盤こそ、心拍計を見て
抑え気味くらいの気持ちで走らないと
ゴール前の勾配が増すところで失速してしまいます。
失速してノロノロペースになってしまえば
失われるタイムは膨大ですからね。
心拍計を見ずに上げていくのは
最終局面の勾配が増すところと決めていました。
やがて、私達の集団がスタートラインに立つときがやって来ました。
私は最前列の右寄りの位置でピストルの音を聞きました。
別に踏んだわけではありませんが
スタート直後は先頭グループに入ります。
案の定、次から次へオーバーテイクされますが
ONIさんは、かなり遅れて私をオーバーテイクして行きました。
「もっと早く抜けよなぁ~」
スタート直後からガンガン踏んで、私を追い越した人が垂れて来る頃には
集団は、ある程度脚の揃う者同士で形成されるようになります。
高梁ヒルクライムレースの面白いところは
斜度がかなり緩い区間が長く続くところでしょうか。
ある程度、巡航速度が高くなるので
空気抵抗の影響が大きくなります。
言い換えればヒルクライムレースに
ロードレース的な要素が加味される・・・
そこが面白いんですよね。
ですからヒルクライムレースなんですけど
トレインを形成してドラフティング効果を考えてレース運びします。
風も大きく影響します。
特に追い越し禁止の下りが終わった後に現れる
見通しの良い平坦?区間・・・
高速で右コーナーをクリアした瞬間、
けっこうな風が真正面から吹いて来ました。
それまで先頭を牽いていた私は
迷わず先頭交代を要求、一旦後ろに下がります。
こんな所で皆の犠牲になるほど強くはありませんからね。
まだまだオーバーペースに陥らない様にペース配分。
やがてベンガラ色の民家が見えてきたとき
私は遂にスパートを掛けます。
前を走っているカテゴリーから垂れてきた人々をごぼう抜き!
しかし、私だけがスパートを掛けたわけではありません。
ゴールまで1㎞ちょっと・・・
誰しも考える事は同じです。
走力が同じくらいの人と
抜きつ抜かれつのデッドヒート!
抜かれた奴を抜き返す!
口を開けて激しく呼吸!
よだれが出ようがお構いなし!
ゴール前の応援の声が聞こえだすと
ほとんど全員がダンシングで踏んで!踏んで!踏みまくる!
「頑張れぇ~!」
「頑張ってぇ~!」
応援に応えようと更に踏む!
思わず口から
「あ」に濁点が付いたような雄たけびが上がりました。
「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!」
次の瞬間、GOAL!
やっとレースから解放されます。
石州瓦とベンガラ色で統一された吹屋の町並みの中を
激しい呼吸が収まらないまま走りました。
少年が手を出して待っていました。
ハイタッチ!で応えます。
もう一人、ハイタッチ!
ゴールしたONIさんは
リザルトを見る前に
サイコンの数字だけで自己ベストを更新したことを確信したようでした。
嬉しくてたまらないのを悟られない様に我慢しているみたい。
老化に打ち勝っての自己ベスト更新は大したもんです。
「コギさんは?」
私もリザルトを見る前に
ベストから3分くらい遅いだろうと確信していたので
出来る事ならリザルトを見たくない気持ち・・・
今はラップクリップを見れば
即、リザルトが見えますから
ゴール会場では他のメンバー達も
自分のタイムを見て泣いたり笑ったりです。
全体的に言えることですが
高梁ヒルクライムレースに限らず
どのレースもレベルアップが著しいです。
昔だったら表彰台のタイムなのに
今じゃ入賞すら出来ないって感じですからね。
さて、振舞われた豚汁が
喉にも心にも沁みたところで
いよい下山となります。
下山の時、いつも思うのですが
こんな、長閑な美しい田舎道を
必死で走っていたんだなって・・・
同じ道を下るだけなのに
レースが終わると客観的になるのでしょうか?
なんだか、空から景色を眺めながら走っているみたい。
その高い空に
響き渡る人々の声・・・
「ありがとう!」
「また来てね!」
パレードランからレース中まで
ずっと「頑張って!」と応援してくれていた人々が
今度は「ありがとう!」だなんて・・・
小さな子供から、お爺さん、お婆さんまで
手を振って「ありがとう!」
こちらも手を振って
「ありがとうございます!」
平成30年7月豪雨(西日本豪雨)によって甚大な被害を受け
現在、復興真っ只中にいらっしゃる高梁市の皆様へ・・・
心からの応援ありがとうございました。
高梁市が早く復興を遂げられることを
心からお祈り申し上げます。
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
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