デメリットとメリットが交錯 |
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2019年 08月 19日
この記事は7月20日(土)の出来事を書いたものです。 前回からの続きです。 降り出した雨は激しさを増しました。 「顔が痛ぁ~い!」 激しく叩きつけるような雨に 後でヒトムさんが悲鳴を上げました。 もはや目を開けているのも辛いような降雨。 路面には川のように水が流れる場所もありました。 やがてアスファルトに染み込んだオイルが表面に浮いて 牙をむき始めます。 落車祭りが始まったのです。 悲しいことに幾人かが落車によって コース上に散ったのを目撃。 自分が先頭を牽いている以上 私が落車したらヒトムさんも危ない。 「絶対に落車しない!」 コーナーの手前では大幅に減速を余儀なくされます。 そして、コーナーの立ち上がりでは 減速が効いて巡航速度に到達するまでにエネルギーと時間がかかります。 降雨が始まって1周7分のラップタイムが7分30秒に・・・ タイムは30秒も遅いのに 筋肉はちゃんとダメージを受けます。 いや、ダメージを受けるのは筋肉だけではありません。 落車に最大限の警戒を払いながら 慣れないリーインのフォームで 全てのコーナーをクリアするのは精神的に疲れます。 まさに神経をすり減らしての走行。 先頭交代してヒトムさんが前に出ても 緊張感は続きます。 ホッブスコーナーからレッドマンコーナーへの下りのS字。 「ヒトムさん!もっと外! もっと外回って!」 過去の降雨レースで 私がタイヤを滑らせたところを避けるように指示。 案の定、私達が裂けようとしたところで一人落車! 「落車ぁあああああああ!」 アトウッドカーブの下りコーナーでも ヒトムさんがリヤタイヤを30㎝ほどスライド! 「怖かったぁ~!」 あちらこちらに仕掛けられたオイルの罠を避けながら走るのは ほとほと疲れます。 後のヒトムさんから 「まだ続くのかよ」と言わんばかりに 時折、ため息が漏れ聞こえてきました。 しかし、降雨によってもたらされたのは 何もデメリットだけではありません。 実は大きなメリットももたらしてくれました。 それはドリンクの消費。 スタート時にはピットで応援のメンバーに 「2時間くらいでドリンクの補給に入るから気を付けておいてね」と伝えていました。 しかし、2時間を経過してもドリンクにはまだ余裕。 更に、昨年は吐き気などの熱中症の症状がありましたが 雨に濡れて体が冷やされたお陰で 暑さによるダメージは殆ど感じられなかったのです。 いつの間にか雨が上がり水滴が目に入る事は無くなりました。 しかし、太陽が沈んだミッドナイトエンデューロでは 路面が乾く事はゴールまで無いでしょう。 デメリットとメリットが交錯するコース上で 風除けとなる集団が途切れる状況がやって来ました。 「ヒトムさん、ドリンクまだ大丈夫?」 「はい、大丈夫です」 「じゃあ、ホームストレートで メンバーにドリンクの補給に入ると伝えよう。 その次、戻ってきたらピットに入る」 ドリンクを補給したあとコースインすれば もしかしたら風除けになる集団に乗れるかもしれません。 それに私にはヒトムさんを千切るだけの走力はありません。 それならば、二人同時にピットインして 引き続きヒトムさんと共同戦線を張る方がメリットがあります。 私はヒトムさんを従えてホームストレートに差し掛かると ピットに向かって大声を張り上げました。 「次ぃいい!ピットに入るぅううう! 次ぃい!補給に入るからぁあああああ!」 時間は2時間40分を過ぎていました。 いよいよがレースも終盤を迎えるのです。 ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。 このブログは、にほんブログ村ロードバイク部門ランキングに参加しています。 下のバナーをクリックして人気投票していただけると嬉しいです。 ポチはどれでもひとつでいいですよ。 読んだら忘れずポチしてね。
by a-elf
| 2019-08-19 23:11
| レース
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