残り40㎞ちょっとを2時間足らずで走り切れるか? |
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2019年 04月 10日
この記事は3月24日(日)の出来事を書いたものです。 前回からの続きです。 出石から分水嶺の冨土野峠まで 基本的に上り勾配。 余程ペースを落とさない限り 蓄積した乳酸を代謝するのは難しい・・・ ましてや だるま珈琲の閉店時間内に帰るなら 絶対にペースを落とす事は出来ないのです。 ちょっとしたコブや勾配の変化に ヒトムさんの脚は敏感に反応しました。 無情にもバスク輪さんの背中が小さくなっていきます。 私は、先頭の坂ネコさんにペースダウンを要求しました。 「切れてます! もう少し、(ペースを)落として下さぁ~い!」 その度にヒトムさんは小さな声で呟きました。 「すみません・・・」 「大丈夫!ヒトムさんのお陰で 俺も、助かってるし」 大屋町のスーパーで お待ちかねの補給に入ります。 「なんか、疲労回復に効きそうなものを食わなきゃな」 「そうですよねぇ~」 ヒトムさんが選んだのは キンカンとエナジードリンク。 柑橘類のクエン酸は疲労回復に そしてエナジードリンクのカフェインは神経系に働きかけます。 「なんとか冨土野峠さえ超えれば あとは転がって行けばいいだけですよね」 ヒトムさんは自分に言い聞かせるように話しました。 そそくさとスーパーを後にすると 徐々に勾配が増していきます。 私が先頭の坂ネコさんにペースダウンを要求する回数も増えていきました。 ヒトムさんが「くっ!」と声を出すと 次の瞬間、 「コギコギさん、脚が攣りましたぁ!」 「軽いギヤにして! 止まるな! 回せ!回せ!」 峠の勾配が本格的になったところで 自由行動! 坂ネコさんとバスク輪さんには先に行ってもらいました。 ヒトムさんは生まれたての小鹿の様に ヨロヨロとしか上れません。 時折、脚が攣ると苦悶の表情を浮かべ なんとか足着きだけは阻止しようとします。 もう完全に歩いたほうが速い・・・ 長い上りが 更に長く感じます。 頂上からお代わりで坂ネコさんが下って来たので 私はヒトムさんを坂ネコさんにお任せして 先に頂上へ向かいました。 やがてヨロヨロと上るヒトムさんが遂に頂上に到着! 「よし!あとは下りばっかりや! 休まずに行こう!」 止まって休憩すれば かえって脚が攣ります。 それに 冨土野峠の下りを利用して 少しでも脚を回復させなければなりません。 負荷の掛かっていない状態でペダリングする事で 乳酸の代謝を早めるのです。 勾配が緩やかになってくると 漕ぎを入れて巡航速度を上げていきます。 すると、ヒトムさんが再び千切れ始めます。 「ペースダウン! ペースダウン! 5%!ペースダウン!」 筋肉が言う事を聞きません。 脳が「動け」と命令しても 筋肉は命令に従うのに必要なものが殆ど枯渇しているのです。 一宮のローソンに補給に入った時、 時刻は午後5時を過ぎていました。 だるま珈琲まで40㎞ちょっと・・・ それを2時間足らずで走れるか・・・ 「とにかく、急いで補給しよう!」 にほんブログ村
by a-elf
| 2019-04-10 20:51
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