佐用の霧 |
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2018年 12月 08日
この記事は11月11日(日)の出来事を書いたものです。 前回からの続きです。 イベント会場までもう少し。 ハイエースは霧の佐用坂を下っていました。 すると助手席のリキさんが 流れる景色の中に何かを見つけます。 「コギコギさん! 佐用の大イチョウが見えましたよ!」 ほんの一瞬、建物の陰に隠れて 巨木の先端だけ見えました。 濃い霧に包まれていますから 色づき具合はさっぱり分かりません。 しかし、少なくとも葉は散ってない。 左折して程なく 係員の誘導に従って駐車場に入りました。 少し早目に到着したため のんびりと準備を始めればいいものを リキさんだけは落ち着きが無く サッサと準備を済ませてしまいました。 「コギコギさん、 私、佐用の大イチョウの写真を撮って来ます!」 そう言うが早いか ロードバイクで会場を出て行きました。 なるほど、そういう事か・・・ 霧の中で大イチョウの先端が見えた事で リキさんの中で撮りたい構図が浮かんだんでしょう。 シャッターチャンスを逃すまいと居ても立ってもいられなくなったのです。 受付を済ませ再びハイエースに戻っると ひょっこりONIさんがやって来たり ヒトムさんがやって来たり ワタル君がやって来たり・・・ gottuさんを交えて雑談していると リキさんが満足気な顔で戻って来ました。 「リキさん、どうでした?」 「良かったですよ。 霧で余分なものが見えなくて・・・ いい感じでした」 そう言われれば見に行きたいのが人情。 スタートまで時間はたっぷりあります。 「道は私が案内しますよ」 そう笑顔で答えたのが愛知県からお越しのリキさんですからね・・・ まるで地元民みたいです。 その地元民でしか入らないような路地を入って大イチョウに向かいます。 姫新線の下をくぐって 大イチョウを見下ろせるポイントに到着。 陽に照らされた鮮やかな黄色ではなく 霧によって色を失った大イチョウは 静寂の中に佇んでいるかのようでした。 この静けさは眠っているようにも見えます。 次に私達は大イチョウの真下へ移動する事にしました。 見上げれば見上げる程大きい。 室町時代から佐用の地を生きる古老に 私達はどう映ったのでしょう。 会場に戻ると様々なチームジャージがそこかしこで輪になって話し込んでいたり そうで無くても知り合いを見つけて挨拶が始まったりと騒がしい。 その中で最も騒がしかったのはこの人ではなかったでしょうか。 「バイソン君、その腹、大丈夫?」 チームジャージのウインドブレーカーは着る事が出来たみたいですね。 しかし、下に見えているのはゆったりサイズの旧ジャージ。 どうやら現行ジャージは入らないんでしょう。 最近、乗ってないのは知ってますが 腹の成長具合が思春期ですなぁ・・・ 「ちくさ高原、上れる?」 「いや、無理ですね。 俺は、正々堂々とワープしますよ!」 何が正々堂々か分かりませんが・・・ いなちくロングライドは上りが苦手な方のために ワープシステムというのがあるんです。 早い話が、ちくさ高原の最も苦しい上りを車に乗せてもらってクリアする事。 それでも完走扱いにしてくれるっていうから有難い! バイソン君がどんな走りをするか・・・ 乞うご期待! さて、会場では開会式が始まります。 去年は、町長さんが誇らしげに 「西は山口県から東は愛知県の方にご参加いただいて云々・・・」と挨拶していましたが 今年は「全国各地からご参加いただき云々・・・」となっていました。 実際、駐車場に止まっている車のナンバーを見ると 全国から参加があった事がうかがえます。 面白いのは警察官と町職員による 漫才仕立ての安全運転講習でしょうか。 ネタを仕込んで発進時の後方確認や一旦停止の説明をされていました。 自治体らしいなぁ~というのが私の感想。 最後に今を時めく平野由香里さんがハンドサインや声掛けについて説明した後 いよいよゼッケン番号順にスタートします。 係員の誘導に従って 小集団ごとにスタートするのも 参加者もスタッフも慣れた感じになってきましたね。 最初のエイドまでは ゼッケン番号でまとめられた集団で走ります。 ここを仲間同士の待ち合わせ場所にする人が多いんですよね。 去年はフードをもらうのに長蛇の列で大混雑していましたが 今年は改善されて長く待たされることはありませんでした。 私も、ここからは、仲間と一緒にトレインを組みます。 そして走り始めて間もなく 私達は、あれだけ濃かった霧が消えていく瞬間に遭遇するのでした。 何が霧を瞬く間に晴れさせるのか? まるで墨絵の様に色の無い世界が 色鮮やかな晩秋の世界へ入れ替わります。 山の所々にかかる霧の残骸は 雨上がりの雲の様・・・ 霧と一緒に空気中の塵まで消え去ってしまうのか 秋の空はどこまでも高く青い! そして霧に隠されていた山が 実は艶やかに装っている事に気付かされるのです。 「太陽が出てるね、背中があったかい!」 太陽が顔を出すと地面は温められ 田んぼから湯気が立つように水蒸気が上がっていました。 そして、それが、 新しい朝を思わせる様にキラキラとして見えるのです。 霧が晴れるのとリンクする様に 私達の心も晴れになる! 千種川沿いを走る私達は まるで千種川を遡上する魚の群れの様・・・ ちくさ高原を目指し これから始まるストーリーにワクワクが止まらない・・・ ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。 このブログは、にほんブログ村ロードバイク部門ランキングに参加しています。 下のバナーをクリックして人気投票していただけると嬉しいです。 ポチはどれでもひとつでいいですよ。 読んだら忘れずポチしてね。 にほんブログ村
by a-elf
| 2018-12-08 00:05
| ファンライド
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