この記事は10月28日(日)の出来事を書いたものです。
前回からの続きです。
千種のローソンで補給した後
引き続き私を先頭に走り始めます。
サキちゃんに教えてもらったペースをしっかり維持して・・・
ところが上り基調が少し強くなってくると
気が付けば後ろのサキちゃんが千切れてる。
私が集団から抜け出した形になりました。
いつもなら、速度を落として後続が追いついてくるのを待つのですが
私は一計を講じて更に速度を上げました。
「この感じなら先回りして写真を撮れる!」
最近は乗りながら写真を撮っていないので
コンビニばかりの写真になってたんですよね。
住友輪業さんがよくやるように
ガーっと走って先回りして写真を撮って
またガーっと走って追いついてくる・・・みたいなことが出来れば
サイクリングの雰囲気を伝える写真を撮れるんじゃないか。
「よし!気分は住友輪業だぁ!」
先回りしてカメラを構えると
みんながカメラ目線で手を振ってくれます。
しかし、みんなを見送った後は
ガーっと走って追いつかねばなりません。
ダンシングでリスタート!
やっとのことで追いついても
ゆっくりはしていられません。
もっと季節感のある写真を撮りたい!
再びガーっと走って先回り。
みんなが追いついてくる前に
反対車線の路肩に咲いているコスモスの前で待ちます。
そして、マイト君とサキちゃんコンビがやって来たところを写真に収めました。
写真を撮ったら再び急いでリスタート!
しかし・・・
勾配が上がって来ると
思う様に前に出れません。
遅れた距離がなかなか縮まらない。
しかし、ここで頑張らなきゃ
ちくさ高原、上ってますって写真が撮れない。
「くっそぉ~!」
私はギヤを一枚重くしてダンシングに切り替えました。
頑張って、頑張って、前に出て
上ってますって写真を撮ります。
上ってますって写真を撮った後は
みんなに追いつくために再びダンシングでリスタートです。
しかし、上り勾配は更に強くなり・・・
「もう、追いつく事は無理かな・・・」
そう思った時でした。
前方にバスク輪さんが前を牽くトレインが見えるではありませんか!
「まだ、追いつける!
バスク輪さんに負けるわけには・・・」
苦しい体に鞭打って
なんとかトレインに合流。
「追いついた!」
トレインは何事も無かったかのように坦々と上ります。
「もう、こんなしんどい事出来ねぇ~」
そんな私の言葉を聞いて
みんなは笑いますが
余程、走力が無いと
こんな事、出来るもんじゃありません。
それに、勾配が増すにつれ
みんな真面目に上りだすんですよね。
ちくさ高原の紅葉は調度見ごろだったんですが
「綺麗だなぁ~」と思っても
立ち止まって写真を撮る事は出来ませんでした。
まとまっていた集団は
走力ごとに分解されバラバラになります。
そして、やっと、スキー場に到着。
大きめの雲が多く
日向と日陰の気温差が激しかったです。
風で流される雲の影が日陰を作ると寒くなりました。
ヒルクライムで暑くなった体が冷やされていきます。
そこで下りに備えてウインドブレーカーの準備を始めました。
雑談をしていると
スキー場入口付近が騒がしい。
「サキちゃんが来た!」
マイト君にサポートされたサキちゃんがヨロヨロと入って来ました。
停車すると自転車に跨ったままハンドルに顔を付けるようにして動けません。
おっと!そのままバランスを崩して倒れそうに!
すかさず、バスク輪さんが自転車を支えに回りました。
ロードバイクを降りても
サキちゃんは地面にひれ伏したまま。
まさにオールアウト状態でした。
マイト君に聞くと
こんな事はよくあるんだそうです。
サキちゃんは、とことんまで頑張る人なんですね。
そこで私は、これまでの事を思い返しました。
サキちゃんが私の前に出てペースを上げた理由です。
あれは、ただ単に、ペースを上げて下さいって事じゃなかった。
あれは、私のペースに合わせて走るんじゃなくて
みなさんのペースで走って下さいって事だった・・・
サキちゃんは、自分の事より
周りの人を優先する気遣いをする人だったんです。
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
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