千切れる神あれば、牽いてくれる神あり |
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2018年 11月 01日
この記事は10月8日(祝)の出来事を書いたものです。 前回からの続きです。 ホームストレートで梅丹を摂取して 最初の上り坂でヒトムさんの気配が遠ざかりました。 「やっぱり無理だったか・・・」 そう諦めかけた時 再びヒトムさんの声。 「追いつきました!」 鉛の様に重くなった脚を 精神力で回したのでしょうか? それとも すんなり千切れない事こそ梅丹の効果なのでしょうか? 私は心持ちペースを下げました。 いや、下げたというより ヒトムさんの回復を願ったと言った方が正しいかもしれません。 「師匠、遅れ出したんで 千切れたら、そのまま行って下さい・・・ なんとか、付いて行けるところまで頑張りますが・・・」 私はヒトムさんの声に 前を向いたままコクリと頷きました。 そして再び風除けを探し始めます。 私には私の戦いが そしてヒトムさんにはヒトムさんの戦いがある。 レースの中盤まで 共に戦ってきたのですが やがて別々に戦わなくてはならない瞬間がやってきます。 聞こえていたヒトムさんの声が そして呼吸音が やがて聞こえなくなる・・・ そして、ある瞬間、気が付くと 遂に後ろからヒトムさんの気配が消えました。 どんどん遠ざかっていく私の背中を ヒトムさんはどんな思いで見つめたのでしょうか・・・ 切なさ?虚しさ?悔しさ? レース中盤で一匹狼となった私は 自分の脚に合う者とトレインを組めずにいました。 同じような人と抜きつ抜かれつはするのに 後ろに付くと脚が合わない・・・ それは、アチラさんも同じだったのに違いありません。 全ての空気抵抗を一人で受け止め続けるのは 周回数をいかに稼ぐかというエンデューロレースに於いて 不利以外の何物でもありません。 私が突破口を見つけられないでいる時 後ろから声がしました。 「やっと見つけました! コギコギさん、一緒に走りましょう!」 振り向くとタフBeeさんではありませんか! タフBeeさんとは2016年の秋 レース中にローテーションしながら お互い協力して走ったのが最初でした。 それから去年の春のエンデューロでは チームのメンバー数人と協力しながら走った経験があります。 更に、集団走行の練習も一緒にやってます。 彼なら脚が合う! 「前のレースと同じポイントで先頭交代しましょうか。 確か、ホームストレートはタフBeeさんでしたよね?」 半周ごとに先頭交代出来れば 相当、体力も気力も温存出来ます。 「タフBeeさん、風除け見つけたら そのまま後ろに付いて行きましょう」 「了解です!」 レース後半、 共同戦線を張れる仲間の登場に 私の心は、にわかに色めき立つのでした。 ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。 このブログは、にほんブログ村ロードバイク部門ランキングに参加しています。 下のバナーをクリックして人気投票していただけると嬉しいです。 ポチはどれでもひとつでいいですよ。 読んだら忘れずポチしてね。 にほんブログ村
by a-elf
| 2018-11-01 23:14
| レース
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