三都半島が観光地化されていないのは・・・ |
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2018年 09月 17日
この記事は8月26日(日)の出来事を書いたものです。 前回からの続きです。 三都半島に入ってすぐに 「なるほど、ここは観光地化が進んでいないな」 と思いました。 交通量が少なく 人々の生活感が間近に感じます。 高松に近い小豆島南岸にありながら なぜか三都半島は観光地化が進んでいないのです。 しかし私にとってそれは かえって都合のいいように思えました。 観光バスが入って来て お土産物が充実している大きな箱モノより 昔ながらの瀬戸内の風情の方が 私には魅力に感じるからです。 それは私だけでなく みんなも同じだと思いました。 海に近く穏やかな道を走っていると 別に打ち合わせをしたわけではないのに みんな走っては立ち止まりを繰り返すポタリングモードになっていました。 「三都半島、いいねぇ~、面白い!」 リキさんの声が、いつになく弾んでいます。 観光地化されていないという事は 私達の興味はお土産物やグルメに向かうのではなく 小豆島の自然そのものに向かいます。 それはサファイヤ色のグラデーションの海の色だったり 波打ち際の透明度だったり 優しく頬を撫でていく潮風だったりするのです。 「あっ!この場所から 皆が走っているところを撮りたい! ゆっくりと走ってみて!」 そしてリキさんは 私達ローディーと小豆島の風情とのコラボレーションを カメラに収める事が楽しくて仕方ないようです。 このまま穏やかに三都半島を周れると誰もが思っていました。 20kmなんて楽勝だと疑いもしなかったのです。 しかし、世の中そんなに甘くはありませんでした。 私は案内標識を見て メンバーに告げました。 「この先に灯台があるって! 行ってみよう!」 ところが、ここから先は それまでの穏やかな道と違って 来るものを拒むような 急峻な坂道が延々と続くのです。 「ストラバのセグメントがある!」と 意気揚々と坂を駆け上がるシンヤさん。 その一方でPちゃんは 四方指を上っても痛くならなかった脚が この坂を上り始めて再び痛くなりました。 坂が苦手なサキちゃんは 四方指さえ上れば あとは楽勝だと思っていたので まるで詐欺にあったみたいです。 やっとの思いで辿り着いた割には・・・ 灯台は立ち入り禁止・・・ さぬき百景とは謳っていますが それほどでも・・・ 更に灯台を過ぎても坂は続きます。 激しく高度が上がったり下がったりすると それにつられて呼吸も激しさを増すのですが どこかで景色を愛でながら走ります。 やがて坂を下り切った集落の外れに 不思議な物体を発見。 私とリキさんだけが見に行きました。 調べてみると 瀬戸内国際芸術祭2016の作品でした。 もちろん今は芸術祭は終了しています。 訪れる人も無く 雑草の敷地に佇んでいました。 中に入ってみると なるほど、芸術かな、なんて思います。 小休止もつかの間 集落を抜けると分岐点がありました。 私達が進む方向には 九十九折れの長い長い坂が見えています。 それを見たサキちゃん 「あれ上るの?」 再び始まる坂道に心が折れそう・・・ いや、泣きそう・・・ 案の定、サキちゃんは千切れてしまいます。 私はリキさんに三都半島の感想を話していました。 「リキさん、私、三都半島なめてました。 もっと楽勝かと思ってたんです・・・」 「かなり勾配のきつい坂が続くね・・・」 「リキさん、小豆島って基本的に田舎じゃないですか。 その田舎の中でも三都半島って特に田舎だと思うんですよね。 もしかしたら・・・ 観光地化されていない理由として この険しい地形が関係しているんじゃないでしょうかね」 坂を下った先に自販機が見えました。 三都半島にはコンビニはもちろんありません。 自販機ですら貴重な存在。 「あそこの自販機で止まりまぁ~す!」 ここで冷えた炭酸飲料を飲んだり ドリンクを補給したりします。 私はサイコンの時計を確認しました。 「三都半島に入ってから 予想以上に時間が経過してる・・・ このペースだと フェリーの時間にギリギリか・・・」 私は「間に合わないかもしれない」と言いかけて言葉を止めました。 果たして私達は 帰りのフェリーに間に合うのでしょうかぁああああああ! ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。 このブログは、にほんブログ村ロードバイク部門ランキングに参加しています。 下のバナーをクリックして人気投票していただけると嬉しいです。 ポチはどれでもひとつでいいですよ。 読んだら忘れずポチしてね。 にほんブログ村
by a-elf
| 2018-09-17 22:54
| ファンライド
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