猛暑の谷間で愛でた秋 |
前回からの続きです。
長い長い休憩の後
私達はやっと重い腰を上げます。
「そろそろ行きましょうか・・・」
「それじゃあ、下りはゆっくり行きましょう!」
深刻な落車や事故は
圧倒的に上りより下りで起こっています。
だから、下りの前には
敢えて「ゆっくり行きましょう」と一声かける様にしています。
これだけでも違うと思うんですよね。
上りでは前に出る事は出来ませんが
下りでは私が先頭です。
このコースは幾度となく走っていますから
私が一番、危険箇所を把握しているはず。
先頭の役割は後続に危険を知らせる事です。
ハンドサインを使えない下りは
特に大声を張り上げなければなりません。
「落石ぃいい!」
「段差ぁああ!」
「グレーチングぅうう!」
「ブレーキぃいい!」
旧道を抜け本線に合流すると道幅が広くなり豪快なダウンヒル!
そして行き着く先は
いつものコンビニ!
ドリンクを補給します。
到着すると単独で走っているローディーがいました。
こういう時って
お互い意識して
たいがい
「どこから来ました?」
とか、
「どこ行くんですか?」
なんて会話が始まります。
この時もそうでした。
聞くと、なんと養父市からやって来てるというではありませんか!
養父市というのは日本海側で
昔、私が住んでいたところ。
嬉しいじゃないですか!
「じゃあ、○○の薬局の店長も
ローディーだって知ってる?」
「ええ、でも、あそこのチームはガチですから
私なんて付いていけません」
なんて地元ネタのお話が出来ました。
しかも!自転車コギコギ日記の読者と判明!
ありがとうございます!
しかし、素晴らしいですよね。
日本海側のローディーと瀬戸内海側のローディーが
兵庫県の中ほどで出会ってお話しするなんて・・・
彼は補給を済ませると
「今日は200kmコースです」
なんと言葉を残し颯爽と去って行きました。
「単独で200・・・
本人はガチじゃないと思ってるけど
あれはガチだな」
しかし、休憩が多いです。
本当は佐用でホルモン焼うどんを食べようと思っていたのですが
そうすると昼時を大幅に上回ってしまいます。
「また、道の駅ちくさで飯にしようか」
ここのアマゴフライ定食お気に入りです。
川遊びの家族連れで賑わっていました。
ご飯食べながら見てると
家族連れだけではない事が判明!
なんと、ビキニを着たお姉さんが川遊びをしているではありませんか!
ピンクのスワンの浮き輪で遊んでます。
なんだか超!得した気分。
「ビキニのお姉さんおるで」と言うと
一番反応したのがヒトムさん。
「ホンマや!エロい背中や!」
男の子みたいな反応するんですねぇ〜
三室の滝で川遊びした時
ヒトムさんが夏休みの中学生に見えたのを思い出してしまいました。
食事を私を先頭に走り出すと
若干向かい風。
下り基調ですが思ったほど速度がのりません。
見兼ねたシンヤさんが
後ろから志願制の先頭交代。
巡航速度が一気に上がりました。
すると後続グループとの間隔が開き始めます。
先頭を牽いていたバスク輪さんは
堪らず先頭交代を要求。
八吉さんが先頭に・・・
いつものジェラートさなえで、また休憩。
三室の滝サイクリングの時みたいに
冷たさに飢えてない。
相変わらず美味しいのだけれど
気温が下がる事で
感じ方が変わるんですね。
とにかく冷たいものを!って感じから
ちゃんと味わう余裕が出来た感じ。
私を先頭に再び走り始めますが
それには訳がありました。
稲穂が見たい。
秋を感じる写真を撮っておきたくて・・・」
気温が下がって
季節を味わう余裕が出来たのかもしれません。
にほんブログ村