ハチ高原で変態と出会う |


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2018年 07月 06日
この記事は6月3日(日)の出来事を書いたものです。 前回からの続きです。 別宮の棚田の遠く稜線を見渡せる景色を眺めていると あたかもここがゴールの様に錯覚してしまいますが ハチ高原はもう少し上らなければなりません。 「言っとくけど ここは坂の途中だからね」 私の言葉に一同苦笑い・・・ これまで散々坂を上って来たわけで 改めて更に上る事を示されて 喜ぶ奴なんていません。 私は棚田の景色を眺めているあっちゃんに 気になっていたことを尋ねました。 「あっちゃん、足、大丈夫?」 あっちゃんは少し戸惑いを見せながら答えてくれました。 「実は・・・痛いです・・・」 「やっぱり。 そうかなぁ~と思ってた」 「相方(しんちゃん)には40km過ぎたあたりから 時折、電気が走ると伝えていたんですけど・・・」 「そうなんだ・・・こんな所まで 痛いのを我慢して走ってたんだ・・・ 可愛そうに・・・」 あっちゃん自身も楽しみにしていた200kmオーバー坂練・・・ 是非とも走りたいという気持ちがあったんでしょう。 だから、不安を抱えつつ、走り出した。 ところが、やはり足は痛みはじめました。 走りたい気持ちと 楽しい雰囲気を壊したくないという気持ちが合わさって ここまで涼しい顔を演じながら走って来たのです。 遠くへ行けば行くほど 帰り道は長くなる・・・ 不安を抱えながら 長い長いハチ高原の坂道を 痛みを隠して上り続けた心が それこそ痛々しいじゃありませんか。 私はしんちゃんの目を見て コース変更を提案しました。 「少なくとも加保坂は行かない。 帰りの峠は若杉峠より冨土野峠の方が難易度が低いから 冨土野峠から帰ろうか。 来る時に一度通ってるから どのくらい頑張ればいいか分るし・・・ 元来た道を戻るのがいいと思うんだけど」 しんちゃんは真剣な眼差しで頷きました。 すると、あっちゃんが言葉を挟みます。 「でも、みんなは、坂練したいんじゃ・・・」 私は、あっちゃんの言葉を遮るように答えました。 「これ以上、坂を上りたいとは思わないよ。 じゃあ、さあ、ハチ高原は もう、すぐそこだから ハチ高原だけは制覇して帰ろう。 大丈夫!みんな、ハチ高原だけで充分満足するよ」 帰り道が少し楽になると分かって あっちゃんは少し安心したようでした。 我慢していた痛みを打ち明けて 精神的な重荷から解放されたのかもしれません。 「コース変更! ハチ高原上ったら 氷ノ山国際から下って 元来た道を帰ります。 じゃあ、行きましょうか」 実はここだけの話・・・ カッコいいこと言って 帰り道が楽になって一番喜んだのは この私だったりして(^_-)-☆ もう少しのはずのハチ高原も なかなかどうして そこそこ上ります。 ゴールが近くなると 空が広くなって 緑色の草原と 林間学校の子供たちの声が聞こえます。 ハチ高原はスキーのメッカですが 夏は林間学校のメッカなんですよね。 「上に着いたら自販機あるよ! ヒトムさんは何を飲む?」 「師匠!、もちろんスプライトでしょ!」 私の過去記事を熟知しているヒトムさんは迷わずに答えました。 私はハチ高原に来ると スプライトなんですよね。 大概、坂ではコーラを飲む事が多いんですけど ハチ高原の爽やかな景色を前に 透明なスプライトを選んでしまうんです。 やがてハチ高原の上りは遂に終了してペダルが軽くなりました。 筋肉が弛緩すると心も弛緩します。 リラックスしながらいつもの自販機へ・・・ ヒトムさんは迷わずスプライト! 嬉しそうに、そして満足気にスプライトを飲みます。 私も、もちろんスプライト! ブドウ糖の甘さと炭酸の爽快感が ハチ高原ヒルクライムの体には打って付けです。 私達が自販機の前で一息入れていると ヒトムさんがハチ高原の斜面を駆け下りて来る一団を見つけました。 「トレラン?」 男性3名女性2名の一団は どんどんこちらにやって来ます。 揃いのウエアに見覚えがありました。 「確か・・・ヘイジさんが参加した 六甲山縦走トレラン大会・・・ キャノンボールとか言ってたやつだ・・・」 どうやら彼らも この自販機が目的の様です。 「こんにちは!」 彼らと親しくなるのに時間はほとんど必要ありませんでした。 どちらも持久系のスポーツを楽しんでいるという 共通点があったからでしょうか。 話を聞くと彼らはハチ高原と氷ノ山を ハチの字を描く様に かれこれ5時間ほど走ってるそうです。 もちろん、まだまだ走るそうですが・・・ それなのに男性2名はビーチサンダルなんですよね。 一人は自作の走るためのビーチサンダルですが もう一人の方は どう見ても普通のビーチサンダルなんです! そして色々お話を伺っていると その普通のビーチサンダルを履いている男性は 二日で250km走る大会に出てるんですって! 自分の脚で250kmですよ! そんな大会がある事自体驚きですが・・・ 向こうも、私達のことを色々聞いて来ます。 お尻にパッドが無いと乗れないものなのか?とか そのレーパンはいくらぐらいするのか?とか・・・ 面白いのが距離の話です。 「今日はどこから走って来られたんですか?」 「相生からです。 ここまで110kmくらい・・・ 今日は往復220kmくらい走るでしょうか」 「ええっ!日帰りで?」 「もちろん!」 「そんな距離、日帰りで走れるんですね」 いやはや、私達にしてみれば 氷ノ山とハチ高原を一日中トレランしたり 二日で250km(自分の脚で)走る方が凄いんですけど! でも自転車でもブルべとかで1000km走る人いますしね・・・ ランの世界にも自転車の世界にも 「変態」と呼ばれる人はいるようです。 ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。 このブログは、にほんブログ村ロードバイク部門ランキングに参加しています。 下のバナーをクリックして人気投票していただけると嬉しいです。 ポチはどれでもひとつでいいですよ。 読んだら忘れずポチしてね。 ![]() ![]() にほんブログ村
by a-elf
| 2018-07-06 23:33
| ファンライド
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