復路の冨土野峠で精も根も尽き果てて |
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2018年 06月 27日
この記事は5月27日(日)の出来事を書いたものです。 前回からの続きです。 円山川河口から暫くは 水面が道路の高さに近い。 上り基調とは言いながら 殆ど平坦路を海風に背中を押されて疾走する。 気分は、水面ギリギリを低空飛行する燕の様です。 隊列を組んだ丸臨列車は 円山川を駆け上がる一陣の風になります。 外から見れば なんとも気持ち良さそうに高速巡行している様に見える事でしょう。 しかし、ウサギさんチームは特に 調子を上げたオンチさんの一本牽きで 千切れたら終わりのサバイバルゲームの様相です。 往路で脚を削ったメンバーは 復路では更に雪だるま式に脚を削られるのです。 行きと同じ鶴岡のファミマで補給。 ウサギさんチームのメンバーは 余りの高速巡行に少々興奮気味。 対してカメさんチームのバスク輪さんは 上がった体温をペットボトルの水で冷やします。 彼はもっぱら暑さに弱い。 このペットボトルの水かぶりに興味津々だったのか ヒトムさんも冷たさに身をよじりながら水をかぶっていました。 ここで若干のメンバー入れ替え。 カメさんチームを上げたため ウサギさんチーム送りとなっていたアリコさんが 志願のカメさんチーム入り。 カメさんチームは4人から5人に増員されました。 しかし、スタートしてみると 養父市から前を牽くのはモーニングさん。 内陸部に入るにしたがって 海風は弱くなり勾配は徐々に増します。 モーニングさんは それらの悪条件を跳ね返す様に 高速巡行を維持します。 そして辿り着いた日本海側最後の補給ポイント。 カメさんチームのヒトムさんのアベレージでさえ27km/hオーバー(後半だったかな) 「ヒトムさん、ここまでよう頑張ったわホンマ」 ましてやウサギさんチームのアベレージは・・・ 30は越えてたと思いますが 聞くのを忘れてました。 いずれにしろ4年前よりは高速化しているのは間違いありません。 最後の難所、冨土野峠に備え しっかり補給します。 「いやぁ~僕、ホントに脚終わっちゃいましたよぉ」 笑顔で語るのはワタルさん。 どれほど脚を削られたかは 走り出してからハッキリしました。 まるでLSDの速度! 私は思わず笑っちゃいました。 「こりゃあ派手に削られてるね。 まるで要介護1や!」 もちろん、ワタルさんの介護はカメさんチームが引き受けます。 ウサギさんチームが減員となると メンバーから増員の要請! 「バスク輪さんはウサギさんチームやろ!」 アキヒロさんをはじめウサギさんチームのメンバーは バスク輪さんがカメさんチームで楽をするのは許してくれそうにありません。 まぁ、それだけバスク輪さんの実力を認めているという事です。 これでカメさんチームは のんびり冨土野峠をクリアすればいいのかと思いきや この状況でも 上げる人は上げるんです! 思えば5年前、マラソンでサブ3のカマボコくんを迎え 出石まで蕎麦を食べに行ったライドの帰り 同じ道で、住友輪業さん、モーニングさん そして私の3人で千切り合ったんですよね。 取りあえずのゴールは探検坑道。 取りあえずというのは 探検坑道は冨土野峠の途中にあるからです。 あの時は確か、住友輪業さんが一番を取った。 懐かしいですねぇ~ その時と同じ様に 私はモーニングさんの背後にピッタリくっつきました。 モーニングさんの走行距離は既に450kmほどでしょうか。 さすがに圧倒的な強さはありません。 なんとか今ならモーニングさんより先に探検坑道に辿り着けるかも・・・ 私はダンシングに切り替えて勝負に出ます。 私の気配を察知したモーニングさんも 先頭は譲れないとペースを上げました。 お互いの呼吸音が激しさを増して テールトゥノーズのまま右コーナーに差し掛かります。 「ここで終わり!」 そう叫んで先に探検坑道に辿り着いたのはモーニングさんでした。 「ムキになっちゃった」 そう笑いながら探検坑道前に一緒に座り込みました。 探検坑道から吹き出る気温13度の冷風が心地いい・・・ 少し遅れてヒトムさん到着! 「師匠、めっちゃ速い・・・ 大分待ちましたか?」 「そんなに待ってない、待ってない」 ヒトムさんも全開で上って来ていたのでしょう。 探検坑道からの冷風に体をさらします。 このまま少し休むのかと思ったら・・・ 「私、遅いんで先に行きます!」 ケイデンス高め クルクル脚を回して上って行きます。 その後ろ姿を見た後 私とモーニングさんは顔を見合わせました。 「私達も行きましょうか」 私とモーニングさんは 自ずとヒトムさんを追う形になります。 ところが・・・ 「先生、ヒトムさん、軽やかですね。 なかなか追いつかない!」 「あいつ、結構速いやん!」 しかし、そこは年季が違います。 私とモーニングさんはヒトムさんをオーバーテイク! あとは私とモーニングさんの戦いです。 モーニングさんは既に400kmを大きく上回る走行距離・・・ しかし、彼は心が折れないんですよねぇ~ 徐々にモーニングさんの背中が小さくなっていきます。 私とモーニングさんとの距離は もはや挽回不可能なほど開きました。 そして、冨土野峠の頂上で モーニングさんが大きな声を上げます。 「よし!やった! あとは下りだけ!」 恐らく、この苦しみさえ超えれば あとは楽になると自分に言い聞かせて 冨土野峠をアタックしたのでしょう。 精も根も尽き果てて 地面に座り込んでしまいました。 「凄いな、モーニングさん・・・」 私は到底モーニングさんみたいに追い込めません。 やがて、ヒトムさんが やっと上りから解放されたと言わんばかりにゴール。 最後に要介護状態のワタルさんがよろよろとゴール。 この期に及んで 不眠不休で走っているモーニングさんに 私は遂に勝てませんでした。 あとは下り基調が残るのみ・・・ しかし、冨土野峠で使い果たしたモーニングさんにとって この下り基調が 思いの外、過酷だったのです。 ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。 このブログは、にほんブログ村ロードバイク部門ランキングに参加しています。 下のバナーをクリックして人気投票していただけると嬉しいです。 ポチはどれでもひとつでいいですよ。 読んだら忘れずポチしてね。 にほんブログ村
by a-elf
| 2018-06-27 22:31
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