「一定ペース!一定ペース!」「膨らまない!膨らまない!」 |
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2017年 10月 06日
この記事は9月3日(日)の出来事を書いたものです。 前回からの続きです。 コースを案内するために1周を先導した後 私はスタート地点で停止しました。 「走り始める前に 二人一組のドラフティング練習と大きく違う事を説明しておきますね。 それは先頭と最後尾のタイムラグです。 例えば、この交差点の信号待ち。 信号が青になったからと先頭がいきなりダンシングで加速したらどうでしょう。 先頭が、それなりに巡航速度に達した時 最後尾はまだクリートすらはめてない。 その状態で列車を維持するには 最後尾は相当な労力を使って列車を追わなければなりません。 ですから信号待ちからのスタートでは 最初はゆっくり、徐々に加速します。 先頭は最後尾がクリートをはめたぐらいから加速を始めると 隊列を崩さずにスタート出来ます。 最後尾がクリートOKと声を掛けるのもいいでしょう。 同じような事は上り坂の後に平坦路が続く場合でも言えます。 先頭が坂を上り終えてすぐに加速したらどうでしょう。 先頭が平地の巡航速度に達した時 最後尾はまだ坂をエッチラオッチラ上っているわけです。 最後尾が坂を上り終えた時 先頭は遥か彼方で高速巡行です。 列車を維持しようとすれば、 最後尾は相当な労力を使って列車を追わなければなりません。 ですから先頭は最後尾が坂を上り終えるまでは加速せず ゆっくりと走らなければならないのです。 そもそも列車を組む目的は 空気抵抗を分担する事で 体力を温存しつつアベレージを上げる事です。 上りで列車を崩壊させてしまっては 続く平坦路を少ない人数で走らなければなりません。 列車には上りに強い人もいれば平地に強い人もいます。 それぞれが協力し合う事で トータルとしてアベレージが上がります。 列車を組む目的をしっかり認識していれば 自分がどのように走ればよいか分かるはずです。 先頭と最後尾のタイムラグのメカニズムを理解したうえで 先頭は行動してください」 タフBeeさんを先頭に走り始めた列車は やがて下り基調の直線で先頭交代が始まりました。 タフBeeさんが先頭交代の合図をして下がっていきますが オーバーテイクしていく列車が まるでカエルを飲み込んだ蛇みたいに タフBeeさんの所で膨らみます。 次に先頭を引き継いだのが 単独で走る事の多い義経さんです。 「義経さん!加速しないで! 一定ペース!一定ペース!」 よくあるのが自分が先頭に立った時 よし俺の出番だ!頑張るぞ!って 先頭を譲られた二番手が 先頭に立った瞬間から加速するパターン。 これだと後続もいちいち加速しなければなりません。 という事は、いちいち脚を使わなきゃならないという事です。 これは列車を組む目的に合致しません。 先頭を引き継いだらそれまでのペースも引き継ぎます。 空気抵抗が増した分、それまでよりもしんどくなりますが まずはペースも引き継ぐ。 そのうえで、何かの思惑があってペースを上げるにしろ 落とすにしろ徐々に上げ下げします。 「義経さん!走行ラインはもっと内側!内側! 白線の内側!20cmや30cmは内側!」 車に遠慮してだと思うんですが 道路のかなり外側を走る人を多く見かけます。 しかし、それは案外危険だったりするんですよね。 道路の端っこに行くほど パンクの原因になるものをが多かったり 側溝はもちろんグレーチングも多かったり アスファルトとコンクリートの境があったり そんな落車の危険性の高いところを走るより もっと内側の路面の安定しているところを走る方がよっぽど安全です。 ましてや列車を組んで走るとなると 後続が追随しますから 先頭はより安全な部分を走らなければなりません。 更に路肩には電柱や標識のポールが立っています。 列車を組んで走っていると 先頭が路肩に近い部分を走れば 前方の視界が制限される後続も 電柱や標識のポールのすぐ脇を通過しなければなりません。 少し手元が狂えば 電柱や標識のポールに接触や衝突をする可能性も高いです。 ですから、左に寄り過ぎて走行するのは止めた方がいいです。 義経さんが先頭交代をすると 列車は再びカエルを飲み込む蛇みたいに膨らみました。 膨らむという事は 真っ直ぐ走れていないという事です。 車輪が重なっていたら 列車が膨らむ度に車輪が接触し落車に繫がる可能性が高くなります。 私は列車の横に並走する形で声を掛けました。 「先頭交代する前に 自分が後ろに下がっていくラインを確保するべく 少し車道よりにラインを移してから 先頭交代を行ってください!」 すると先頭のIKKOさんは 先頭交代のハンドサインを出したかと思うと ふわりと車道側に膨らみました。 「ちがぁ~うぅ! 違います!」 「自分が後ろに下がるラインを確保するのは もっとじわっと前もってやって下さい。 真っ直ぐな列車を車道の内側寄りで形成しておいて 自分が真っ直ぐな列車の左側を下がっていく感じです」 今度はD*isukeさんが先頭で先頭交代のタイミングを測っています。 後続から車が来ないのを肩越しに後ろをチラ見して先頭交代の合図。 そこまでは良かったのですが D*isukeさんが先頭交代の動きを始めたの緩やかな左カーブでした。 「D*isukeさん! 左カーブは先頭交代を行う場所に適していません。 やるなら緩やかな右カーブです。 先頭交代は言い換えれば列車がD*isukeさんをオーバーテイクするのと同じです。 オーバーテイクする時 右カーブと左カーブ どっちがオーバーテイクしやすいですか? アウトからオーバーテイクするよりインからオーバーテイクする方が 追い越しやすいじゃないですか。 それと同じです」 それぞれが頭の中で先頭交代の手順を思い浮かべながら 緊張しながら行動しているのがよく分かりました。 しかし、なかなかスムーズな動きだとは言えません。 「はい、さっきの先頭交代良かった」 「あっ、でも、もう加速して! 再加速のタイミング遅い! ほら!脚使って追いつかなきゃならない」 私はトレインを組んでいるメンバーに 先頭交代を終えた人が下がってきたら 「最後尾です!」と声を掛けてあげる様に伝えました。 これで再加速のタイミングを逃すリスクが少なくなります。 「いい感じで先頭交代できてきましたが まだまだ先頭交代を終えた人をオーバーテイクする時に膨らんでいます。 もっと、コンパクトにオーバーテイクして下さい」 「先頭を引き継いだ人は 後方で、最後尾です!の声が聞こえるくらいまで それまでの先頭が走っていた内寄りのラインを維持すると 先頭交代が終了するまで真っ直ぐな列車を維持出来ます」 矢継ぎ早に発せられる私からの声を 一人一人がしっかりと受け止めようとしているのがよく分かりました。 しかし、みんな慎重になり過ぎているのか 1周約7kmの周回コースで2~3回しか先頭交代が行われません。 さすがにもう少し頻度を上げないと練習になりません。 「もっと、短いスパンで先頭を回して下さぁ~イ!」 次々に先頭交代が行われるようになると 徐々に列車自体のスピードが上がって来ました。 私は単独で空気抵抗を一人で受け止めていますが 列車を組んでいるメンバーは空気抵抗を分担しています。 効率よく先頭交代が行われることで 私は彼らのスピードが上がったと感じたのかもしれません。 「バスク輪さん、だいぶ良くなってきたね」 「そうですね、もう、そろそろ だるま珈琲へ行ってもいいんじゃないですか」 「そうだね、そうしよう」 私が今回、先頭交代の練習において どんな声を掛けていたかを振り返ってみました。 一番多かったのが 「一定ペース!一定ペース」 次は 「膨らまない!膨らまない!」 この掛け声が多かったという事は この点が気になったという事でしょう。 参考になりましたでしょうか? 走行距離…100.59km 時間…04:26:07 平均速度…22.67km/h 最高速度…43.25km/h 平均CAD…78 積算距離…4395km 消費㌍…2118kcal 補給食…###kcal 心拍…Ave.127 Max.164 ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。 ハンドサインと声出しの練習から 二人一組のドラフティング練習 そして列車を形成しての先頭交代の練習まで 一通りやれば駆け足でも100kmくらいの距離が必要になるんですね。 このブログは、にほんブログ村ロードバイク部門ランキングに参加しています。 下のバナーをクリックして人気投票していただけると嬉しいです。 ポチはどれでもひとつでいいですよ。 読んだら忘れずポチしてね。 にほんブログ村
by a-elf
| 2017-10-06 22:55
| コギコギレッスン
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