石見グランフォンド前夜 |
私たちの活動地域から遠く離れているのに
多くの仲間がリピーターとなっているサイクルイベントがあります。
片道4時間ほどかかるのに
どうしてそんなに人気があるのでしょうか?
そのサイクルイベントとは
「石見グランフォンド」
宿をとらなければいけないという面倒くささから
敬遠していたんですが
私にはロードバイクと添い寝しても足を延ばして車中泊できる
ハイエースがあります。
何でそんなに人気があるのか確かめてやろう・・・
今年はハイエースに車中泊して参加する事にしました。
土曜日の早帰りのシフトの仕事を終えて
あれやこれやと準備していたら
出発は夜の7時半を回ってしまいました。
夜の高速道路を乗り継いで
一人きりのロングドライブ。
松江からは初めての道・・・
まだかまだかとアクセルを踏みました。
やっとの思いで辿り着いたところは
漁火の見える波の穏やかな海水浴場の駐車場。
誰かいないかと見まわすと
臨時漕会メンバーの車が2台
仲良く並んでいました。
ぴよぴよさんのイギリス製の軍用車みたいな車と
セーテンさんのキャンピンフカーです。
私も隣りに車を停めました。
寝ているぴよぴよさんやセーテンさんを起こさない様に
私は車を降りてトイレに向かいました。
するとセーテンさんと奥さんのレンちゃんが外に出ていました。
漁火が見えて
静かに波の音が聞こえて
優しい風が吹いていました。
若い二人にお似合いのシチュエーションです。
「おう!セーテン君!」
「コギコギさん!」
「ここまで遠かったよぉ~」
「そうですね。
ぴよぴよさんも、さっき到着してましたよ」
夜中の浜辺の駐車場で
話し声が響かない様に小さな声でしゃべりました。
「コギコギさん
明日、私、140kmも走れるかな・・・」
まだまだ初心者のレンちゃんにとって
けっこう上りもあるという140kmはひとつのチャレンジです。
「ペース配分さえ間違わなければ
大丈夫だと思うよ」
セーテンさんは140kmも走れるって事が楽しみな様子。
「レンは120km走ってるから
140は大丈夫だと思うんですけどね・・・」
「おばさんも自分が完走できるか心配してたな。
200km走ってた頃ならともかく
最近忙しくて走れてないし・・・
ま、経験値高いから大丈夫だと思うけど・・・」
私はせっかく140km走るんなら
ゆっくり走ろうと思っていました。
せっかく違う土地を走るのです。
まずは景色を楽しまないと・・・
その為にも
おばさんのサポートをするつもりでいました。
「それよかさぁ・・・
バイソン君は大丈夫か?
いなちくロングライドとは
距離も獲得標高も違いすぎるぞ」
「さぁ・・・
どうでしょうねぇ・・・
彼、あんまり乗ってませんから・・・
それに体重も増えたって言うし・・・」
「そうだよなぁ~
しかし雨男のあいつが参加してるのに
明日は天気に恵まれそうだ」
「そうですね。
テルテルさんの晴れ男パワーが勝ったようですね」
「明日、走るメンバーは
140kmがテルテルさんにおばさん
そしてセーテン君にレンちゃん
それからバイソン君・・・
200kmは?」
「ぴよぴよさんと住友林業さんです」
「集合場所ってここなんだよな?」
「そうですよ。
ここが明日の早朝には
ローディーでいっぱいになります」
「そっかぁ・・・
じゃあ俺達も
そろそろ寝るとするか・・・」
それぞれが
色んな想いで明日を迎えようとしていました。
私は車に戻ると
クーラーボックスに冷やしておいたビールを取り出し
軽く一杯・・・
この瞬間がたまんねぇ~!
何が魅力の石見グランフォンドなんでしょうねぇ?
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