マナーは考えたら分る・・・他者への配慮 |
集団走行の経験の浅い方を集めて練習会を開いたんです。
彼をそういう行動に駆り立てたのは
私たちを取り巻く最近の情勢が根底にあったのではないでしょうか。
例えば、数年前から
淡路島の住民の方からローディー達に対しての苦情が増えてきているそうです。
これは私たち仲間内では有名な話。
淡路島は1周約150km。
平坦路の高速巡行もあれば山岳コースもあり
大阪湾、太平洋、播磨灘と海の景色も変化に富んだ
素晴らしいコースです。
淡路島を一周出来るって事が
ひとつのステイタスでもありますし
また、淡路島を何時間で走れるか?
どのくらいのアベレージで走れるか?
等、ある意味チャレンジの場、もしくは走力の基準となる場所でもあるんです。
ですからローディー人口の急激な増加に伴って
淡路島を走るローディーも急激に増えているのでしょう。
ローディーが増えればマナーの悪いローディーも増える・・・
これは定めかもしれません。
私たちが最初に把握した苦情っていうのは
集落内を猛スピードで走り抜けるというものでした。
苦情の内容からおおよその地区も想像がつきました。
ただ単に猛スピードで走り抜けるだけじゃなく
それに伴って色々あったんですが・・・
こういうことは淡路島に限った事ではありません。
例えば周回コースに適した道がある周辺住民からの苦情だとか
サイクル雑誌に出てくる有名なヒルクライムコースの周辺住民からの苦情だとか・・・
要はローディー達が集団で走る事が
一般の方々が危険だと感じたり邪魔だと感じたりしているんですよね。
その上にローディー達の態度だとか
言動だとか行動が苦情に拍車をかけている場合が多いような気がします。
集団になるとやってしまう・・・
自転車に限らず
そんな心理に思い当たる事はないでしょうか?
例えば、以前にも書いた
架空のショップ主催のサイクリングで
参加者の中には「こんな長い集団、車からすれば迷惑だよなぁ・・・」
なんて思う人もあったと思うんです。
でも、みんな走ってるから、まあいいかになっちゃう。
他にも最近、多くなってきた練習会にて・・・
「こんな場所でスプリントみたいな事しちゃって
いいんだろうか?」
心の中で思う人もあると思うんです。
「赤信号、みんなで渡れば怖くない」ではありませんが
集団に入ってしまうと
その集団以外の人々への配慮が疎かになる・・・
自転車ではありませんが
こんなことがありました。
何か、ハイキングのイベントでもあったのか
それ程幅の広くない道を
リュックを背負った年配の集団が大勢歩いていたんです。
喋りながら横に広がって
それこそ何十人も・・・
私は車で追い越そうとするんですが
集団が大きくて、なかなか追い越せない。
ですから歩く速度でノロノロ走る。
車が来てる事は気付いていると思うんですが
なかなか道を開けてくれません。
軽くクラクションを鳴らすと
こっちを振り返って
「何やねん!」って顔して
ノロノロと道を開け始める。
こっちにすればサッサとどいて欲しいのに・・・
これが「ごめんなさい」って顔して
嘘でも急いで道を開けてくれたら
かなり印象は違うと思うんですよね。
恐らく、歩いている人の一人一人は悪い人ではないと思うんです。
自分たちが邪魔してるのも分かってる。
でも集団になると
何て言うんですかねぇ~
あんまり考えて行動しないというか・・・
自分たちの集団以外への配慮に欠ける。
こういう事が自転車でもあると思うんですよね。
だから私たちは
集団の中に居ても
もう少し考えて
声を上げるというのも大切だと思うんです。
さっきのハイキングの集団の中に
「車の邪魔になるから横に広がらずに歩きましょう」なんて言える人がいたら
ガラッと変わると思うんです。
それは自転車も同じ。
「集落内は減速して行きましょう」と言える人がいれば
目を三角にして歩行者に舌打ちするなんて人はいなくなると思うんです。
集落を通過する時に「こんにちは!」って挨拶するだけで
印象は180度変わるかもしれません。
ちょっと考えれば
何をすべきかは分かる。
そして更に声を上げれば状況は変わると思うんです。
でも声を上げるっていうのは
日本人は苦手な人が多いんでしょうね。
ネットの記事で読んだんですが
チームなどに所属していない人が多いので
マナーを教えてもらう機会が少なく
マナーを知らない人が多いというような文章だったと思います。
これはちょっと違うと思うんです。
マナーって考えたら分る事だと思いませんか?
車の窓から吸殻を棄てないだとか
考えたら分るじゃないですか。
それを分かってても自分の車の車内を綺麗にしておきたくて
窓からポイ捨てするんでしょ。
自分の都合ばかり考えて他者への配慮に欠けるんです。
自転車も同じ。
アベレージを上げたい自分の都合ばかりを考えて
他者への配慮に欠けるから集落内を猛スピードで走り抜けたり
歩行者を追い越す時に舌打ちしたりするんです。
私たちは公道を走っているわけですから
自分たちの都合が優先されるわけでは無い。
ちょっと考えれば分かるんですが
カッカきてると考えない。
マナーは考えたら分る事だと思う。
それが出来ないのは
あんまり考えてないから。
だから今一度
一緒に考えてみませんか?
そのグループサイクリングの走り
その練習会の走りを
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
自分たちの走りを考えて
気付いたことがあれば仲間に声を上げてみましょう。
その勇気が未来を明るくするかもしれません。
そして他者への配慮は安全に走行する事にもつながると思うのです。
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