一日かけたポタリングの充実感 |
前回からの続きです。
本村から島の東側を回って宮浦に戻る間、
もしかしたらこの区間が最もアートな地域かもしれません。
そこかしこに興味をそそる構造物や
瀬戸内に浮かぶ島ならではの景色が待っています。
移動距離も本村の家プロジェクトを回る比では無く
快適にロードバイクを走らせる距離となります。
自転車の機動力を生かして近くまで行ってみる。
つつじ荘の前では
昭和54年にヒットした演歌「おやじの海」が
実は直島が発祥の地である事を示す石碑があって
ボタンを押すとメロディーが流れてきました。
私が歌詞から想像していた「おやじの海」は
瀬戸内の穏やかな海では無くて
荒波の日本海だったので
ちょっと意外でした。
何故か背の低い鳥居が立っていました。
四国は高松の街が対岸に見えます。
どういった謂(いわ)れの鳥居か
残念ながら分かりませんでした。
しかし妙に絵になるんですよね。
瀬戸内海を多くの船が行き交うのが見えました。
う~ん・・・
やっぱり「おやじの海」のイメージと違いますぇ~
そして、この浜辺から少し南へ行くと
直島を代表する「かぼちゃアート」がありました。
日本が生んだ世界的アーティスト草間彌生の作品です。
若い女性が集まっているところへ
マスターが自転車を押して近づいて行きました。
この次に私たちは地中美術館に行きました。
鑑賞料金が2060円もするのですが
ここは外せませんね。
芸術に疎い私が感動したんですから・・・
例によって撮影禁止で写真がありません。
でも少しだけ説明すると
この美術館に展示されているアーティストは
クロード・モネとウォルター・デ・マリア
そしてジェームズ・タレルの3人だけなんです。
安藤忠雄が設計した立派な建物に
たった3人だけなんですね。
しかし、これだけで圧倒的なエネルギーをもって心に迫ってきます。
ここは鑑賞料金ケチったらダメ!
地中美術館を出ると
宮浦までの海岸線は
所々にあるアートな造形物はもちろん美しいのですが
やはり自然の海には敵(かな)いません。
レンタサイクルのママチャリや電動サイクルで走る気はしませんね。
ましてや徒歩では時間がかかり過ぎます。
やっぱりこんな道はロードバイクで走るのが一番!
アップダウンの続くこの道を
私たちは水を得た魚の様に走りました。
草間彌生の「赤かぼちゃ」が出迎えてくれます。
マスターはまた、自転車を押して近づいて行きました。
お土産物を買う間も無く
私たちはフェリーに乗船しました。
遠くなる宮浦港を眺めていると
今日一日の出来事が走馬灯のように甦ってきます。
もしかしたら最高のアートなのかもしれません。
シャトルの役割を果たしているのです。
ほんの20分後
私たちが下船して
日常に戻った時、心地良い疲労感に包まれました。
「マスター・・・
今日、けっこう充実してたよな!」
走行距離は10キロちょっと・・・
距離を走らなければ充実感は得られない・・・
なんて思い込み・・・
一日かけたポタリングは
そんなことを教えてくれました。
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
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そして,「水を得た魚のように」走る気分が,我がことのように想像できました。こういうライドにはクロモリ細身のバイクが似合いますね。「2人でふらりと出かける」というのもぴったりですね。
こんなに素敵に、そして的確に直島を紹介していただき、住んでいるものとして、とても誇らしいです(*´ω`)
ロードバイクは車に近い速度から徒歩に近い速度までとても懐が広いのも魅力ですよね。「自由」を象徴するような乗り物じゃないでしょうか?盗難には気をつけないといけませんが。
競技志向もいいけれど、もっと旅行やポタリングが注目されてもいいと思います。
服装もレーサージャージはダメですね。
どういった服装で乗るかはセンスが試される所です。
ロードバイクはもちろん
速く走る魅力があるのですが
改めてロードバイクの速度は自由自在な事に気付かされました。
しかもお褒めの言葉を頂いて感激です!
直島に行くまでは
「こんな小さな島、すぐに回れるさ」
なんて思っていましたが大間違いでした。
瀬戸内の景色とアートがコラボした素晴らしい島でした。
今回だけでは足りなかったので
また直島に行くつもりです(^_-)-☆