家プロジェクトでポタリングを教えてもらう |
前回からの続きです。
宮浦から本村は
ちょっとした坂を越えればあっという間にと着きます。
しかし、到着したはいいけれど
どこをどうポタリングすればいいのか分かりません。
私たちは当てもなく
あたりを見回します。
すると何だか分かりませんが立派な建物を見つけたので
取りあえずそれに向かいました。
「この建物、何だろう?美術館?」
ウロウロしていると地元の男性が通りがかりました。
すかさずマスターが話しかけます。
「この建物は何ですか?」
「これは直島ホールといって
町民会館です」
「あっ、そうなんですね。
立派な建物ですねぇ~
ところで私たち、観光に来てるんですけど
どこか見どころ無いですか?」
「それなら家プロジェクトを利用されたらいい・・・
本村の空き家を利用したアートを見ていくものなんです。
その通りをまっすぐ行けば農協が見えます。
農協を曲がった先にチケットの販売所がありますから
そこに行って下さい」
「おもしろそうですね。
行ってみます!
有難うございました」
チケットの販売所は「販売所」という言葉が似合わない
如何にもおしゃれな雰囲気で
そこには綺麗な女性スタッフがスタンバイされていました。
「どこから回られてもいいんですけど
南寺は一度に入場できる人数が限られているので
先に回られた方がいいかもしれませんね」
さりげないアドバイスと共に地図をくれました。
「この地図をたどれば迷わないぞ」
まずは言われた通り南寺を目指しました。
徒歩で移動した方が確実な感じ・・・
ロードバイクでロングライドばかりやってる私達は
いかにもポタリング初心者なのです。
しかし、この「家プロジェクト」のおかげで
実にスムーズにポタリングが出来るようになりました。
この地図に従って
まるでオリエンテーリングの様に進んでいけばいいのですから・・・
歩いて移動する事もあります。
こうやって直島の人々が実際に生活する空間に分け入って行く事で
この場所が持つ空気感を味わうのです。
この家プロジェクトという理由が無ければ
人々が生活する空間の奥の奥まで分け入る勇気は無かったでしょう。
私たちは、この家プロジェクトのお陰で
自分たちの日常とは違う空間を楽しむ事出来ました。
それはどういうことなのか?
日常とは違う空間に身を置く事とは?
「定まった地を離れて、ひととき他の土地(場所)へゆくこと」
実はこれ「旅」の定義なんです。
ほんの10キロしか移動距離が無くても
私たちはしっかりと旅の途中なのです。
家プロジェクトのアートについては
多くが撮影禁止であったためブログで詳しく紹介出来ません。
しかし、家プロジェクトの最大の魅力は
本村という歴史ある街の中を彷徨(さまよ)う事にあるのだと思います。
だから私たちは家プロジェクト以外の神社にも立ち寄りました。
写真を撮ったり・・・
それでは家プロジェクトで撮影した写真をご覧ください。
家プロジェクトでは無い写真もありますが・・・
この家プロジェクトで本村を彷徨(さまよ)った事で
ポタリングとは何ぞやって事を少し教えてもらった気がします。
ポタリングもロングライドも
その共通点は「旅」
すなわち「日常からの離脱」ではないでしょうか。
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
このブログは、にほんブログ村ロードバイク部門ランキングに参加しています。
下のバナーをクリックして人気投票していただけると嬉しいです。
ポチはどれでもひとつでいいですよ。
読んだら忘れずポチしてね。
にほんブログ村
自転車での直島(と周辺の島々)の旅を検索してて辿り着きました。写真も多く、とても詳しく書かれてて楽しく読ませてもらいました!直島はのんびりポタリングを楽しむにはとても良さそうですね。
ぼくもロードバイクで直島や小豆島を回ってみたいと思ってるんですが、駐輪場所と盗難が少し心配です。普段は東京で常に盗難には気をつけているのですが、島ではしっかりとロックしておけば1時間くらい自転車を離れても大丈夫な感じでしょうか?ブログを読んだ感じだとあまり長い時間自転車から離れてらっしゃらないようでしたが、参考までにご意見をいただけると嬉しいです。
偉そうなことは言えないのですが
直島や小豆島では
しっかりロックしておけば自転車を離れても大丈夫だと思います。
私のサイクリングはクリートカバー必携の事が多く
ロードバイクを置いて歩くこともしばしばです。
東京から瀬戸内海の島々へ来るのは大変かもしれませんが
ロードバイクを置いて浜辺を歩けば
きっと心が武装解除されると思います。
知らず知らずのうちに身に付けた重い鎧を
たまには脱ぎ捨てて走ってみませんか。
ご丁寧なお返事ありがとうございます!最後の一文が胸に突き刺さりました・・!
未定のような言い方になってしまいましたが、実は自転車と共に瀬戸内を訪れることは決まっていて、旅の後半はしまなみ海道を含めた自転車旅なんですが、せっかくなので前半の瀬戸内国際芸術祭も自前のロードで回りたいなあと思っていたのです。
おかげでアートの島々も自転車で巡る決心がつきました。ありがとうございます!輪行袋に夢と希望をつめ込んで行きます!
追伸:他の記事も楽しく読ませてもらってます (^^)