勾配検知器の様な脚で駄々をこねる |
前回からの続きです。
うずしおロマンチック街道を後にした私たちは
ボーンズさんの勧めで海のそばにあるうどん屋さんで昼食を頂く事にしました。
海を見ながらうどんを食べられるシチュエーションを
私たちに案内したかったようです。
「コギコギさん、
これから五名ダムに向かいますが
交通量が少なくて走りやすい道なんですよ」
ボーンズさんは笑顔でアテンドしてくれますが
休憩を挟むと私の脚は鉛の様に重くなっていました。
「俺、脚、もう無いよ」
「コギコギさん、大丈夫ですよぉ~
これから坂は少ないですからぁ~」
大袈裟でなく私の脚は終わっていました。
のっけからの大坂峠
続く鳴門スカイラインの上り
更に大寒波の強烈な向かい風・・・
それらを千切られながら走ったという事は
それだけ余裕が無かった事です。
ほんの50km程で
既に大腿四頭筋に筋痙攣の予感・・・
ボーンズさんの言う様に
確かに交通量が少なくて走りやすい道でした。
しかし、脚の重い私には決して快走路とはなりません。
「うわっ!上ってるし!」
「コギコギさん、ほんの少しですよ」
「俺ね、今
勾配検知器みたいに勾配に敏感だからね」
「いや、ホント、大したこと無いっすから」
駄々をこねる子供をあやす様に
ボーンズさんはなんとか私のモチベーションを上げようとしてくれます。
実はこの道、うどんツーリングの時も走ってるんですよ。
憶えてますか?
あの時は逆方向から走りましたけど・・・」
「憶えてるのは憶えてるけど・・・
しーちゃんが、ガーって先頭牽いた時でしょ。
でもこの道かどうかは・・・
似たような景色の道は播州にもあるもん」
タイプRさんも私の気持ちを途切れさせまいと
楽しかった思い出話をしてくれるのですが
脚が重い分、私の心は軽くなりません。
「あっ!また上ってる!」
「ワタルくぅ~ん!
ちゃんと俺が千切れてるところ
写真に撮っといてよ!
ブログで使うから・・・」
さっきから雪がちらついてますよね」
「ホントだねぇ~
徳島に雪がちらつくなんて・・・」
「ちょっと雨雲レーダー見て見ましょうか」
「夜から雨って予報だったけどね」
「あああああっ!
雨雲がぁああああ!
近づいてるぅうううう!」
「えっ?マジ?」
「マジですマジです!」
真冬とは言え徳島に雪を降らせるほどの寒波は
予想よりも早く動いている様です。
「ちょっとヤバいですねぇ~
私、五名ダムから高松へ戻ります」
タイプRさんはそう言って空を見上げました。
程なく五名ダムに到着!
春には桜が沢山咲いて花見の名所なんですよぉ~」
「へぇ~」
私は心ここにあらず的な返事・・・
やがてタイプRさんが高松へ帰るため離脱。
そして立ち寄ったコンビニから
如何にもヤバそうな雲が見えていました。
ボーンズさんは顔を曇らせて眺めていました。
「コギコギさん
この先、コースを短縮するかもしれません。
善入寺島に行こうと思ってたんですが・・・」
「善入寺島?
何?それ?」
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
私たちは新たな景色を見ることが出来るのか?
それとも・・・
今日かここまで書いて力尽きました。
続きは後日、書くつもりです。
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あと、以前に走った道、「うどんツーリング」の時じゃなくて、「東讃ライド」の時に大窪寺から引田のうどん屋さんに向けて走った道ですね。田んぼアート(空ちゃん田んぼ)があった道です。
似た景色にうどん屋さんまであるから混乱しますよね(笑)僕の説明不足でしたm(_ _)m
別れた後の善入寺島のレポート、楽しみにしています!
「コギコギさんを追い込む」というプログラムがインプットされていましたが
今回はそういうミッションはありませんでしたので
優しいままのタイプRさんでした。
それから地名の間違いのご指摘ありがとうございます。
訂正しておきました。