橘峠を前に迫られる選択 |
日生発、大部港行きのフェリーの中で
名物のうどんを食いながらバスク輪さんとコースの打ち合わせをします。
だから、距離は伸びると思うよ。
ほぼ一周した位にはなるんじゃないかな」
四方指へのルートは島の北側、大部からのルート
島の東側、福田からのルート
そして島の西側、土庄からのルート
最後に私たちが行こうとしている島の南側、草壁からのルートがあります。
その中で、最も景色を楽しめるのが草壁からのルートではないでしょうか。
道幅が広く勾配も緩い。
そして見通しの良いところが多く四方指へ辿り着くまでの景色も楽しめるのです。
ただし、勾配が緩い分、距離が増しますがね。
船内に到着を伝えるメロディーが流れ
乗客は、そそくさと船底に向かいます。
着岸してランプウエイが下ろされると
透明な冬の光が差し込んできました。
「今日は絶好のサイクリング日和だね。
この調子なら四方指からは絶景が見えるはず・・・」
「この晴れ間が、上に上がるまで続いたら
僕にとって初の四方指の絶景になりますね」
「そうか、初めてか・・・
きっと感動するよ」
フェリーのランプウエイを自転車に乗ったまま下船しました。
遂に晴れた日の小豆島を走ることが出来ます。
「減速ぅ~!」
「左ぃ~!」
私を先頭に小豆島のワインディングロードを走り始めました。
小豆島は上りか下りしか無いなんて言われることがありますが
海岸線は弧を描きながら豪快なアップダウンが続きます。
小豆島の海岸線を走ると
まるで鳥になったような気分になるのは私だけでしょうか。
一生懸命羽ばたいて高度を上げると
遠くに本州や四国の海岸線が見える。
下りに転じると鳥が弧を描いて滑空する様に
右に左にバイクを傾けながら下ってゆく。
鳥が海面すれすれを滑空してから再び羽ばたいて上昇するのと同じに
私たちも水平で止めたペダルを上りに転じた瞬間回し始めるのです。
息を切らせながら辿り着いた坂のピークで
トンビが上昇気流に乗って目線の高さに浮かんでいる・・・
なんて事もしばしば・・・
瀬戸内海の美しさを
これほど堪能できるコースがあるでしょうか。
写真では伝わらないのがもどかしい・・・
ここからは徳島と淡路島を結ぶ鳴門海峡大橋や
時には明石と淡路島を結ぶ明石海峡大橋を望むことが出来ます。
だとすると・・・
あの山並みは六甲山?」
「えっ?そうなの?
六甲山なんて見えるのか?」
「わかんないですけど・・・
そうなのかなって・・・」
六甲山が見えるのかどうかは分かりませんが
南風台に立ち寄れば
しばし瀬戸内の絶景に見とれる事は間違いないでしょう。
昔はね、トンネルが無かったから・・・
橘峠がマメイチ(小豆島一周)の一番の難所だったんだよね」
「ところでコギコギさん
旧道走って橘峠行くんすか?
それともトンネル行くんすか?」
「そうそう、ローディーってさ
トンネル走らずに旧道行く人多いよね。
トリガタワも立派なトンネルがあるのに
わざわざ険しい旧道を走る・・・・」
「で・・・
コギコギさんは
旧道走るんすか?
それともトンネル行くんすか?」
バスク輪さんの問いに
私は自転車乗りの端くれとして
自信をもって答えました。
「もちろん!
ト・ン・ネ・ル!」
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
因みに、うちのメンバーは旧道走る率高いですけどねぇ~
今日はここまで書いて時間切れ。
続きは後日書くつもりです。
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