誰のおかげ?お忘れですか?おおっ怖い! |
人を喜ばせるサイクリング
いつもは自分が気持ちよくなるために走っている。
しかし、ほんの少し、人を喜ばせるために走ってみないか?
この記事は2月27日(日)の出来事を書いたものです。
前回からの続きです。
「おはようございまぁ~す!」
大声で挨拶して住友輪業さんは参加者を注目させました。
「人数が多いので
今から班分けをします。
まずは大きく3つに分けます。
とにかく牡蠣を食う班、
牡蠣と観光のバランス班、
のんびり観光班に分かれてもらいまぁ~す!」
30数名の参加者がざわつき始めます。
なんだかよく分からないネーミングの班に
どの班が一番お得か考えているのでしょう。
引き続き、住友輪業さんの説明は続きます。
「今からタマちゃんという超人気のお好み焼き屋さんに
カキオコ(牡蠣が入ったお好み焼き)を食べに行きますが
普通に行っても1時間以上待つのは当たり前なんです。
この人数でいっぺんに行っても
待ち時間は長くなるし店に迷惑を掛けますよね。
なのでぇ、班分けをして、時間差で来店しようと思います。
とにかく牡蠣を食う班は、11時の開店時刻に到着するように
牡蠣と観光のバランス班は12時くらい
のんびり観光班は午後1時くらいに到着するようにします」
参加者は更にざわつきます。
「真っ先に行く班は
一緒に付いて行ったらヤバい人ばっかじゃないの?」
「最後に到着の班は
牡蠣をあんまり食えないのかな?」
ざわつく参加者をしり目に住友輪業さんはゼスチャーを交え
30数人の参加者の分断に努めます。
「じゃぁあ!とにかく牡蠣を食う班はこの辺に集まってください!
牡蠣と観光のバランス班はこの辺、
のんびり観光班はこの辺にお願いしまぁ~す!」
参加者が相生駅の南側で右往左往している間
我々地元ローディーが住友輪業さんに呼ばれました。
「僕は、とにかく牡蠣を食う班を先導してタマちゃんに行きます。
〇〇さんと△△さんは、牡蠣と観光のバランス班をお願いします。
コースは%’$#”&%$$の順番でまわってください。
コギコギさんは、のんびり観光班をお願いします。
コースは、農道、木漏れ日ロード、妙見寺、赤穂御崎、で、タマちゃん!」
私はコースを告げられたものの
一回で頭に入らず、復唱する様に確認しました。
「え、え、え、何だったけ?
えっとぉ~
農道、木漏れ日ロード、妙見寺、赤穂御崎、タマちゃん・・・」
地図を思い浮かべてコースをイメージします。
その後、住友輪業さんに指名されたガイド役ローディーは
それぞれ受け持ちの班へ散っていきました。
「はぁ~い!
のんびり観光班は、コギコギが案内しますよぉ~!
こっちに集まってくださぁ~い!」
トータル6班ほどの少人数グループに分かれたところで
住友輪業さんの彼女である家ネコさんが
各班のガイド役にタマちゃんのオーダーシートの白紙を配ります。
「コギコギさんのところは5班と書いて
メンバーの注文を集計しておいてください。
これを私が集めて、皆さんの到着時刻を見計らってオーダーしておきます」
なんと素晴らしいシステムでしょう!
ここに出てくる3つの班が走るコースは
相生周辺の似たようなところを走るんですけど
まわる順序や、走る道を少しアレンジすることで
タマちゃんに到着する時刻を調整したんですね。
そのうえで、到着時刻を見計らって先にオーダーすることで
参加者の待ち時間を出来るだけ短くする作戦!
これなら店に迷惑を掛けるどころか
効率よく、儲けさせてあげてる感じすらします。
もちろん、この作戦を遂行するには
誰かが11時から1時まで居なきゃならないんですけど・・・
住友輪業さんの彼女という事で
ローディーでもないのに完全な裏方役をしてもらって・・・
彼女の車にはフロアポンプを積んであったり
もしもの時の回収車の役割も担ってもらって・・・
本当に家ネコさんには感謝です。
さて、大方の段取りが終わったところで
住友輪業さんは再度、大声を上げて参加者を注目させました。
「それじゃあ、今から、大きな輪になってください!
自己紹介しましょう!」
「ええっ!この人数で?」
「人数が多いから一人15秒!
はい!始め!」
自己紹介と言ってもハンドルネームと本名、所属チームを言う程度です。
そりゃそうですよね。
これだけの人数ですから・・・
しかし・・・
私には誰が誰だかさっぱり分かんないんですけど
住友輪業さんは全員把握しているんですからね。
凄いです。
「それじゃあ、自己紹介も終わったことだし
ぼちぼち出発しましょうか・・・」
住友輪業さんがそう言って
ロードバイクを取りに行こうとした時です。
大きな輪の中からブーイングが起こりました。
「住友輪業さん!
自己紹介・・・
肝心な人を忘れてませんか?」
住友輪業さんの表情が「誰?」ってなった後
「ほらほら!家ネコさん!」
って誰かが言いました。
そのとたん、住友輪業さんの表情が「シマッタ!」になり
傍らにいる家ネコさんのほっぺが膨らんでいました。
こういう時、男ってどうするんでしょうね?
彼がとった行動は土下座の更に上をいく土下寝でした。
最大限の謝罪法の「土下座」をもってしても許されそうもない時
地面にうつ伏せに転がり「土下座」よりも更に低い位置に自分を置くことで
「土下座」よりも更に強い謝罪の意を表す。
発案者・・・住友輪業
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
しかし、住友輪業さん、なかなかのアイデアマンですね。
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