空気抵抗を分担して走る |
今でこそ、複数で走ってばかりいますが
私も以前は単独ばかりでした。
しかも自転車に乗り始めた頃はMTBでした。
はりまシーサイドロードを走っていると
当時としてはマイナーだったロードバイクに軽々と抜かれるんです。
あんなのに乗れば速くなるのかなぁ・・・
そう思っていましたが
ロードバイクへの世界には見えない壁のようなものが立ちはだかって
恐れ多くて飛び込んでいけませんでした。
だからMTBの次に買ったのもフラットバーのツーリング車でした。
MTBよりは幾分タイヤが細くなって航続距離は伸びましたが
やっぱり、はりまシーサイドロードでロードバイクに軽々と抜かれるんです。
抜かれる度にロードバイクへの興味は強くなっていきましたね。
そしてある日、
私にはマニアが集う場所にしか見えなかったショップを訪れたのです。
ロードバイクのスピードを体験してみたい一心で
気難しそうに見えた店長に声をかけました。
「僕に合うロードバイクが
欲しいのですが・・・」
ここから私のロードバイク人生が始まりました。
今から考えれば当たり前なんですが
ロードバイクの走行感はそれまでのMTBやツーリング車とは
比べ物にならないくらい軽く軽快だったのです。
「これがロードバイクなんだ・・・」
ロードバイクのスピードを手に入れた私は
それまでの航続距離を一気に伸ばすことが出来ました。
そう、自転車で遠くへ行くには
ある程度のスピードが必要であると気づかされたのです。
やがて時は過ぎ、時代はMTBブームから
ロードバイクがになっていました。
ある日、ひょんなことから
幼馴染の同級生3人がロードバイクを趣味にしていることが判明。
近所の人や職場の人を加えた5人で臨時漕会が結成されました。
それまで単独でばかり走っていたのですが
チームが結成されたのを機に複数で走る機会が一気に増えました。
複数で走るようになると
誰かの後ろに付いて走ると楽だってことが身をもって体験できるんですよね。
自分より速い人の後ろに付いて走ると
単独では不可能だったアベレージで走れる。
「なるほど空気抵抗は自転車の速度でもしっかり存在するんだ・・・」
他人に空気抵抗を受け持ってもらって
自分は楽して走る・・・
ある意味他力本願的な走りをメンバーは追及するようになりました。
それは自然な流れだったと思います。
誰かの後ろに付いて走れば楽な事を体験してしまってからは
走る度にドラフティングを利用して走る様になりました。
だって楽なんですから・・・
当時、情報と言えば、もっぱら自転車雑誌や自転車の本でした。
そういうのを見るのが楽しかったですし
走り方を覚えていきました。
そして、そんな話を仲間とするのが楽しかったですね。
この頃から、ハンドサインを出して走る様になりました。
(声も出して走る様になったのは
もっと後になってからです)
当時の先頭交代は
2番手の人が
「そろそろ俺が牽くわぁ~」
なんて言いながら先頭を追い越す方式でしたね。
それでも空気抵抗を仲間で分担して走れば
単独で走るよりも断然速く遠くへ行けることを経験できました。
曲がりなりにも列車を形成して走る様になると欲しくなるものがあるんです。
これがあるの無いのとでは大違い!
これがあるだけでテンションが上がるのです。
さて、何だと思いますか?
それはチームジャージなんですよね。
颯爽と列車を形成して走る事に憧れましたねぇ~
その欲求を満たすべく誕生したのが
いわゆる丸臨ジャージだったのです。
初めてチームジャージを着て列車を形成した時の感動は忘れられません。
最後尾から丸臨が整然と並んで走る姿を見るのが嬉しくて
先頭交代ならぬ最後尾交代をやりました。
「いいなぁ~この景色!」
「ホント?次、俺に最後尾、走らせてよ!」
なんて言いながらね・・・
調度、この頃からでしょうか?
「先頭交代の練習をやってみよう」
と言い出したのは・・・
気が付けば、自転車で遠くに行くには
仲間で空気抵抗を分担して走る事が欠かせないような
そんな気持ちになっていましたね。
実際、空気抵抗を分担して遠くへ行くと
仲間意識が芽生え絆が深くなっていった気がします。
そんな経験をしているものだから
日頃は単独走ばかりなんですと言いながら
朝練やロングライドをしっかりやって
上手に自転車を走らせている人を見ると
列車を形成して空気抵抗を分担して走る練習に誘いたくなるのです。
自分も昔は単独ばかりでしたから
そういう人の気持ちも分かりますから・・・
ここで念のため書き添えておきますが
列車を形成しての暴走運転を増長させるつもりはサラサラありません。
例えば全国の全ての莫大な数のローディーが
優秀なコーチについて正確なテクニックを
手とり足とり教えてもらう事は不可能でしょう。
今はインターネットの時代ですから
私の集団走行の記事も情報の一つになるのだと思います。
様々な情報から取捨選択してもらうしかありません。
少し話が脱線しましたね。
話を元に戻しましょう。
トリガタワを下って千種町のコンビニの駐車場で
みんなで先頭交代の手順を確認しました。
「それじゃあ、最初はバスク輪さんが先頭で走りましょうか。
くれぐれも言っておきますが
スピードを出さないでね。
私がついて行けなくなりますから(笑)
それじゃあ、集中して走りましょう!」
少し緊張した面持ちのコーレスさんやオンチさん・・・
バスク輪さんが先頭交代の合図を出して次はショーン君が先頭になります。
その次はコーレスさん、次はオンチさん
先頭交代を繰り返しながらそれぞれが考えながら走ります。
ペースはこれでいいのか?
車間は?
真っ直ぐ走れているか?
先頭から最後尾になると一気に楽になる・・・
順番が回ってきて再び自分が先頭がになる。
列車のペースを維持しようとすると心拍が上がる・・・
これが空気抵抗なのか・・・
「はい!ここで先頭交代の練習は終わりです!」
気が付けば千種から徳久まで
それ程がんばった訳ではないのに
そこそこのスピードを維持して
あっという間に走り切っていました。
空気抵抗を分担して走ると速く遠くまで行けるのです。
この快感は単独ばかりのローディーにとって憧れなんですよねぇ~
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
空気抵抗を分担して走る事に憧れたり
実際にやってみたりを止めさせる事は不可能なんだと思います。
私の記事を読んでいなくても
きっと、どこかで情報を求めるんだと思います。
ロードバイクにとって空気抵抗を分担して走ることって
まったくもって基本的な快感であると思うからです。
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『えぇ~かぁ~次の期末テストこっから出すからな~』キーンコーンカーンコーン 『起立、礼』
そんな記事でした(*´∀`)
一人の方に前を引いてもらい、空気抵抗を軽減していただいた経験はありましたが、5名もの列車の後ろは初めてで。
トラックが横を追い越して行った後、前に引っ張ってくれる空気の流れが生まれますが、そちら寄りの感覚でした。
また、ハンドサインだけでなく声出しも全員で行い、後ろに伝達していく姿を目の当たりにでき、勉強になりました。
これまでは、ハンドサインに加えて声出しをする事に気恥ずかしさがあったのですが(すいません)
本日、2人ライドの前を走っている時に、あの時の皆さんの姿を思い出し、声出しも実践する事ができました。
前を走るランナーさんが、後ろから声出しをして近づく私達に気付き、道を譲ってくれました。
周りを巻き込んでの安全につながりました。
出来ればこの変化が進化であって欲しいですね。
ロードバイクに乗っているなら
是非やってみたいことですよね。
みんなの力が合わさると
自分の力以上の速さで走る事が出来るのです。
そこがロードバイクの魅力の一つですよね。
また西はりまに走りに来てください。
そして、だるま珈琲でおいしいコーヒーを頂きながら
自転車談義に花を咲かせましょう。