賢島(かしこじま)「ローディー」サミットで賢くなった? |
今回のサイクリングで良かったなと思うことがありました。
それは走り出してすぐの峠、剣峠です。
「台風の影響で路面は最悪です。
川状態になっている場所もありますから
気を付けてくださぁ~い!」
カンパチさんが峠の入口で言っていたように
確かに路面は最悪でした。
道幅は狭く、水を含んだ斜面から石は転げ落ちるわ砂が流れ出てるわ
更に風の影響でしょうか
葉っぱはもちろん、割と大きな枝もそこかしこに落ちていました。
この峠を20人ものローディーが上って下ります。
単独でも落車の危険が高い場所を
20人ものローディーが安全に通過するためにはどうすればいいでしょうか?
その答えは「声を出す」ことではないかと思います。
最近ではハンドサインまでは出せる人が多くなったと思います。
ハンドサインまでは・・・
でも、声も出している人は少ない・・・
それが私の印象です。
ローディーは恥ずかしがり屋さんが多いのかもしれませんね。
しかし、この剣峠ではハンドサインは通用しません。
そもそも、路面状況が悪すぎてハンドルから手を放すことが出来ませんからね。
ハンドサインというのは片手を放しても安全な状況の時しか使えません。
私はもちろん、声を出して上りました。
「落石!」
「枝!」
「水たまりぃ~!」
「砂ぁ~!」
なんて具合です。
こんな風に後続に危険を知らせます。
最初のうちは後続で復唱する声も少なかったのですが
次第に「声を出す」ことに参加する人が多くなっていきました。
やはり、前走者に声を出してもらった方が
後続は安心できる事を体感したからじゃないかと思います。
ちょうど私の後ろを走っていた方が
そういう走り方に不慣れな方だったようで
「指示が適切ですねぇ~」なんて褒められちゃいました。
下の写真が剣峠の頂上付近?の写真です。
問題は下りです。
スピードが出ますから・・・
こういう道を20人ものローディーが下るっていうだけでも怖いですよね。
やっぱり、こういうシチュエーションでも役に立つのが「声」なんです。
何度も言うようにハンドルから手を放せない状況でも「声」は使えますから。
下りで特に怖いのはコーナーなんですよね。
ヒルクライムレースでは帰りの下りの方が落車や事故が多かったりするんです。
例えばブラインドコーナーで思った以上に急カーブだったとしましょう。
先頭はブレーキを掛けますが
後続は、そんな急カーブだと思ってませんから
ブレーキを掛けるタイミングが遅くなる。
するとその後ろは更にブレーキを掛けるタイミングが遅くなって追突!
なんてこともあります。
ですから、ある程度以上の減速を伴う下りコーナーでは
「声」を出すことが重要だと思います。
一般的には「ブレーキぃいいい!」なんて声を出します。
まあ、どんな声を出すかなんて危険が伝わればいいんで何でもいいんですが
「ヘアピンカーブぅ~!」
とか言ってくれると
後続はヘアピンカーブを曲がる体制をとれますよね。
イン側に膝を出したり目線の持って行き方をヘアピンカーブに合わせられますしね。
そうそう、それから対向車にも注意を払わなくてはいけませんよね。
コーナーをクリアする事に気を取られて
ついついカーブミラーを見ることが疎かになったりします。
そうすると、いきなり対向車に出くわして衝突!
なんて事もあり得ます。
コーナーでは必ずカーブミラーを確認する。
そうするといち早くどのくらいのRかを把握することが出来ます。
そして、対向車に出くわしたら
後続のために大声を出すんです。
「対向車ぁあああああ!」
こんな風に声を出していけば
かなりの部分、危険を減らせるんじゃないかと思います。
この峠を経験したことで
一般道でも声を出す事に参加する人が増えたような気がしました。
例えば、最後尾が「クルマぁ~!」と叫ぶのは
いち早く車の通過を列車全体で共有化するためです。
車の通過を把握できていれば
志願制の先頭交代をしようと思っていた人が
不用意に車道側へはみ出ることを防げるでしょう。
また、「大型車ぁ~」と言ってもらえれば
細心の注意を払って走行するでしょう。
「グレーチングぅ~」っていうのも
ロードバイクの細いタイヤがグレーチングの隙間にハマれば怖いでしょ。
その他、危険なものは声に出す!
「縁石ぃ~」
「ポール!」
「車止めぇ~」
「段差ぁ~!」
剣峠を経験することで「声を出す」行為のハードルが低くなったような気がします。
そして、カンパチさんがグループ分けをして下さったおかげで
みんな、長すぎる列車は止めようねっていう暗黙の了解が出来ていったと思います。
後半は最初に分けたグループが崩れていって
かなり適当に分かれて走っていたんですが
20人が一塊になることはありませんでした。
誰かが「ここで切るよ!」と言ったりして
メンバーそれぞれが列車が長くなり過ぎないように配慮していた結果だと思います。
「声」を出したり、ハンドサインを出したり
列車が長くなり過ぎないように配慮したり・・・
そういうのはテクニックでも何でもないと思うんです。
要は気持ち・・・
気持ちの問題なんですよね。
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
私はプロでも何でもない素人の自転車乗りなんですが
本気で落車や事故は減らしたいと考えています。
ですから臨時漕会のチームスピリットは「安全に走行する」
カッコよくもなんともない言葉ですが
「安全に走行する」って終わりが無い永遠の課題なんです。
今回の記事で「安全に走行する」ための何かが少しでも伝わればいいなと思います。
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主旨からは若干ズレてますが、個人的な感想と言うことで
確かに、「声かけ」をすることで、またしてもらうことで
ボッチで独善的だった私が、コミュニティーに入っていけた、
受け入れられた気がして、心が暖かくなりました。
ダイさんのように誰の懐へもスッと入り込む浸透力に憧れな
がらも、安全なライドを目指して「声」を出して行こうと思
います。
あの日、みんなの中心にいました。
経験を共有することで人は繋がれます。
自転車の場合、一緒に走るだけでいい。
例えば見知らぬ誰かと信号待ちで一緒になって
たまたま走る方向が一緒だったっていう偶然でも構いません。
一緒に列車を組んで「声」を出して走れば
その瞬間、繋がれる・・・
動物は仲間と認識しない限り同じ方向に走らないそうです。
しかし自転車乗りは同じ方向に走ることで仲間になれる・・・
自転車がカンパチさんが憧れていたものを連れてくるのだと思います。
さあ、またグループサイクリングしましょう!
へんな言い方ですが,楽しかったんです。
そして,その効果の高さも改めて実感しました。
グループライドの醍醐味のひとつかもしれないとも思いました。
声出し、いっぱい経験しちゃいました。(^_^)いつも実践されてる方々の声に、感激!
SHOROsの教え?に安全は何事にも優先するというのを聞いたことがあります、お爺ちゃんが楽しんで走るには大切ですね。