名残惜しくて離れられない景色 |
今回の文体は「~だ」「~である」バージョンでお届けします。
「この先の展望台への道はロードバイクはもちろん
クリートの靴でも厳しいです」
先行して上ったセーテンさんがそう言ったのに
坂の上を目指して行ったリキさん達が一向に帰ってこない。
もしや・・・
私は痺れを切らせて展望台の入口へ向かった。
すると案の定!高級バイクが道端に無造作に乗り捨ててある。
案内板に展望台まで徒歩5分と書いてあった。
これを上ったのか・・・
思えば牛窓で
「是非、前島へ渡れ」と薦めたおばちゃんは
前島へ渡ったら展望台へ行けと言っていた。
「牛窓にも、
こんな景色があるんだって思うから!」
地元の人がそこまで言って薦める景色って・・・
歩を進めるとメンバーの声が聞こえ始めた。
その声に絶景が待っている事を確信する。
そうなればハヤル気持ちが歩幅を広くさせた。
頂上には森を切り開いたスペースに木造の屋根付きの櫓が組んである。
まるで古代遺跡の物見やぐらの様だ。
期待に胸を膨らませて階段を上る。
辿り着くと風が頬を撫でて涼しさを感じた。
「これは凄い!」
遮るものは何も無い。
小豆島はもちろん、高松、屋島が見える。
播磨灘に面した相生方面は雨雲が掛かっているのが見える。
何より美しいのは前島本体を近景に見る瀬戸内の風景だった。
半ば諦めたようにリキさんに話しかけた。
「リキさん、この風景は写真じゃ伝えられないですね」
台風11号の後に控えていた不安定な大気は
瀬戸内の景色の色彩を独特なものに変えていたのだ。
湿気を多く含んだ空気は全体をソフトフォーカスに・・・
色鮮やかでシャープな空の青や島の緑ではない。
全体的に白っぽいパステル調の優しい色合い。
小豆島の島影は湿気の多い下のほうは白っぽく
上に行くほど色合いが濃くなるグラデーション。
海は雲のあるところはオレンジがかったグレーから
日の当たる場所はパステルブルー
更に風が吹いているところはプラチナ色に輝いていた。
大袈裟でなく、私の人生の中で最も美しい瀬戸内の景色だった。
今回の自転車コギコギ日記はto be continue
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
この景色のある前島は牛窓から小型のフェリーに乗って行くことができます。
自転車込で往復360円だったかな。
乗船時間は5分くらいでしょうか。
牛窓から目と鼻の先にありますが
やっぱり島へ渡ると別世界でしたね。
不思議なのは3連休の中日だったのに
この展望台に私たち以外誰も来なかったこと。
みんな知らないんだろうか?
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山口と愛知のロードバイク乗りは
「展望台はこの先?」
「5分くらいの道みたいです」
「登りましょうか?」
「登ろう~」
と即決で気軽に高級ロードバイク置いて、クリートで登坂して行きました。
登った先は……一期一会そんな言葉が似合う風景でした(^-^)
瀬戸内をずっと見てこられたコギコギさんが「人生で一番」と!
走れるようになったら、行ってみたい場所が増えました♪
ポジションをあれやこれや弄ってると
50キロ走るだけで膝・腰がえらいことになりはじめたりで
ほぼ元に戻して、明日、出直しライド…です♪
ポジションは、ある程度固まるのに1年くらいかかったりしますよ。
ステムは3本くらいは捨てるつもりで・・・
だから高価なステムは最初はいりませんからね。
焦らず、じっくりいきましょう!