対向車線のアイツは誰だ? |
私は臨時漕会というチームに所属している事と
ブログをやっている事で
自転車仲間に非常に恵まれています。
それは大変幸せな事で、いつも誰かと一緒に走る事が出来ています。
誰かと走ると会話が生まれ、ドラマが生まれ、思い出が生まれます。
だから、単独で走るより複数で走った方が楽しい・・・
それはそうなんですが
人間というのは不思議なもので
複数走ばかりをやっていると、たまには単独で走りたくなる。
例えば、野球でもサッカーでもバレーボールでも
一人で楽しむというのは難しいですよね。
でも自転車は一人でも十分楽しめる。
サドルの上は一人きり・・・
いつスタートしても構わない、
いつ立ち止まっても構わない
どんなペースで走っても構わない
そして、どこへ行ってもかまわない・・・
そこには完全なる自由があるのです。
誰とも約束していない日曜日
私は単独で200kmオーバーサイクリングに出かける事にしました。
朝6時30分過ぎ
絶好のサイクリング日和。
またまた出石蕎麦を食べに行きます。
なぜ出石蕎麦ばかりなのか?
まず、コースプロフィールが私に合っている事が上げられます。
信号が少なくて難易度の高い峠が無い事。
坂が苦手でエンデューロレースが好きな私には調度いいんです。
そして、毎回、同じ蕎麦屋さんに行く事で
店の人とも馴染みになって気軽に会話を交わせるようになります。
そうするとそれが楽しみになったりするんです。
だいたい200kmオーバー走ろうと思えば
どこかで市街地を走らなければならなかったりしますが
田舎to田舎で200kmオーバー楽しめて
目的地にに馴染みの人が待っているっていうのがいいんですよね。
目的地に馴染みの人と言えば、
琵琶湖周辺を走る時に
茶丈藤村に立ち寄るのと似ているかもしれません。
朝日を浴びて揖保川沿いを北上していると
觜崎橋(はしさきばし)の東側で一人のローディーが立っていました。
何してるのかな?
「おはようございまぁ~す!」
「おは、あっ!コギコギさん!」
「ああ、えびおむさん!」
立っていたのは自転車仲間のえびおむさんでした。
なんでも鳥取砂丘に向かう仲間のお見送りライドだとか・・・
「コギコギさんは?」
「私は出石へ行きます」
「単独で?」
「そう」
私が単独と言うと、えびおむさんは少し不思議そうな顔をしていました。
私にも単独で走りたい時があるのだと言う事を伝えました。
「鳥取砂丘へは国道29号線ですか?」
「そうですよ」
「じゃあ、一宮までいっしょですね。
便乗させてもらってもいい?」
「いいと思いますよ」
やがて、えびおむさんのお仲間がやってきました。
えびおむさんの他に部外者の私がいるので「?」な表情。
すかさず、えびおむさんが紹介してくれました。
「こちらはコギコギさんといって私の自転車仲間なんですけど
今日は出石へ単独で行くんですって・・・
途中まで同行OKですか?」
「いいですよ」
メンバーの皆さんは快く私を迎え入れて下さいました。
しかし、最近のローディーはレベルが高くなりましたね。
私の住んでいるところから鳥取砂丘っていうと往復240~250kmくらいでしょうか。
私も200kmオーバーなら彼等も200kmオーバーサイクリングです。
たまたま出会って鳥取行きの列車に便乗出来るなんて
一昔前じゃありませんよ、こんな事・・・
山崎のコンビニでもう一人お仲間が加わって
私を含めた臨時列車が編成されました。

最後尾で風除けの恩恵を最大限享受させて頂きました。
ちょっとは牽いた方が良かったのかもしれませんが
鳥取砂丘に行こうかっていうくらいですから健脚ぞろい・・・
私の巡航速度じゃお役に立ちそうも無く・・・
揖保川を通り道に陸風が吹いてちょっと向かい風・・・
単独なら心折れて頑張れませんでしたが
彼らのお陰で頑張れました。
有難うございました。
旅は道連れ・・・と言いますが
まさに、自転車には旅の要素もあります。
もちろんスポーツなのですが
鳥取砂丘に行ったり出石に蕎麦を食べに行くなんて、れっきとした旅行ですよ。
そこが他のスポーツと大きく違うところでしょう。
そして進行方向が同じローディーは仲良くなる事が多いんですよね。
もちろん千切り合ったりもしますが
それが切っ掛けで友達になったりもします。
現に臨時漕会のヘイジさんと知り合ったのも信号待ちでした。
信号待ちしているヘイジさんに声を掛けて
暫く後ろにつかせてもらったのが始まりでした。
それが今ではチームメイトですからね。
単独で走っていたとしても
進行方向が同じならば、声を掛けてみると仲間の輪が広がるかもしれません。
臨時漕会のチームメイトの中に獣医さんがいるんですが
彼が面白い事を言っていました。
動物は仲間と認識しない限り
同じ方向を向いて走らないそうです。
しかし私たちローディーは仲間で無くても同じ方向を向いて走ります。
時には、列車に便乗させてもらったりします。
そして、そこに会話が生まれたりするんですよね。
私たちローディーは同じ方向を向いて走る事で心が打ち解ける。
同じ方向を向いて走るだけで・・・ですよ。
目線を直接合わせずに会話するというのが
もしかしたら心のガードを下げさせているのかもしれません。
私たちローディーは同じ方向を向いて走る事で
仲間と認識するのかもしれません。
列車は私の進行方向と彼等の進行方向の分岐点の手前のコンビニで止まりました。
ここが、お互い共通の補給ポイントの様です。
暫く談笑した後彼らを見送って私は出石方面へ向けて県道6号線に入りました。
ここから黙々と揖保川沿いにダラダラとした上り基調の田舎道が続きます。
カジカガエルの鳴き声が清流の証・・・
複数で走っていると気にならなかったカエルの鳴き声が
単独で走っているとよく聞こえました。
分水嶺の富土野峠は攻めるでもなく坦々ととマイペースで上りました。
誰とも競わない・・・
トンネルを抜けると川は南から北へ流れるようになります。
明延川から大屋川へ下り基調の高速巡航を楽しみながら
宮垣の信号の次のちょい坂を越えたところでしょうか。
対向車線にローディーを発見!
するとそのローディーは私に向かって何か叫んでいます。
「コギコギさぁ~ん!」
「えっ?」
ここは日本海側・・・
進行方向が同じローディーに声を掛けられるならまだしも
対向車線のローディーに声を掛けられるなんて・・・
この辺に自転車乗りの知り合いは居ません。
しかも丸臨ジャージを着ていないので
ブログの読者だとしても私だと分からないはずです。
誰だ?あいつ?
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
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