普通じゃない補給 |
前回からの続きです。
若杉峠のプロローグの様に私は呟き続けました。
「若杉峠を最初上った時は、ボロボロだったな・・・
大腿四頭筋が攣るならともかく
ハムが攣りそうになってさ・・・
ハムがダメになったら、もうダメじゃんって・・・」
「ええぇ・・・ハムが攣りそうに・・・」
「あっ、君達、俺なんか
ほっといてガンガン行ってもらっていいんだよ」
「いえいえ・・・行きませんよ・・・」
「途中さ、スキー場まで何キロみたいな看板が出てるでしょ、
じゃあ、あと何キロ頑張ろうって思うでしょ?
だから、頑張った・・・スキー場がゴールだと思ってね。
そしたらね、スキー場は峠の途中にあった。
ショックだったねぇ~
まだ上るのかよぉ~って・・・」
「あっ、ホント、俺の話なんか聞かなくっていいから
どんどん先に行ってよ」
「いや、ここは脚を温存しておかないと・・・」
私が散々若杉峠はキツイって話をするものだから
みんな、なかなか飛び出していきません。
しかし、勾配がきつくなって
いよいよ私の速度が落ちてくると、ディーさんが行き
コージ君が行き、バスク輪さんが行き・・・
やっぱり一人旅になりました。

それとも若杉峠だからキツイのか?
私のギヤはフロントが52-39のノーマルクランク、リヤは27-12ですが
とっくの昔にギヤは使い果たし
ダンシングでのっしのっしとゆっくり上るしかありません。
したがって、心拍は低いのですが筋肉がキツイ・・・
もちろん真っすぐに上れません。
だから道幅をいっぱいに使って蛇行して上ろうとします。
しかし、そういう時に限って後続や前から車が来る。
すると道路の左端を真っすぐに進まなければならなくなります。
「うおぉおお!
今、インなんやけどぉおおおお!」
左コーナーをクリアしようとしている時に運悪く車が来たときは
最も勾配のきついインベタを強いられることになり
声を上げずにはいられませんでした。
ハチ高原を上った時の速度を這うような速度と表現するなら
若杉峠の速度は今にも止まりそうな速度と表現できるでしょうか?
いや、今にも脚を着きそうになる速度の方が正しいかもしれません。
それだけ、時間もかかります。
それだけ苦しむ時間が長くなります。

ここが頂上ではありません。
まだまだ上ります。
しかし、去年やおととしに比べれば、
ダメージがマシになってると感じるのは気のせいでしょうか?

普通に斜面を上れば勾配が急になりすぎるので九十九折れになるんですよね。
なのに若杉峠は九十九折れになっているのに
勾配が15%オーバーってどういう事よ?
脚を着きたい衝動を抑えて上を仰ぎ見た時
頂上に近い見覚えのある景色が見えて一瞬心がときめきました。
「やっと終わる!」

彼は到着してすぐ道路わきのスペースに倒れこんだそうです。

途中、サイコンのオートストップ機能が作動するほど
速度が低下したそうです。
バスク輪さんは、今度、臨時漕会のサイクリングで
若杉峠から帰る案が出たら
若杉峠から帰る班と富土野峠から帰る班に分けましょうと言っていました。
もちろんバスク輪さんは富土野峠から帰る班と言っていました。

誰一人ハンガーノックで動けなくなる者はいませんでした。
タフなのか、それともヴァームのお陰なのか・・・
「道の駅はがには食堂があるよ。
以前来たときは月見うどんか何かを食べた気がする。
汁がね、すごく美味かった。
いっぱい汗かいたからだろうなぁ~
体が塩分を欲してた」
「うどん・・・いいっすねぇ~」
「うどんの汁、飲みたいですねぇ~」
私がうどんの話をするもんですから
メンバーはすっかりうどんの口になってしまったようです。
豪快なダウンヒルを走りながら
心の中では暖かいうどんがリフレイン・・・
「うどん・・・うどん・・・うどん・・・」
「うどんの汁・・・うどんの汁・・・うどんの汁・・・」
「おおおおおっ!
道の駅や!」
「うどん!」

食堂の方は3時半で営業は終了しております」
「ぇえええええ~」
(T_T)
私のあまりの落胆ぶりに
食堂のお姉さんは逃げるように去って行きました。
落胆したのは私だけではありません。
空腹状態で若杉峠を上ったにも関わらず
一杯のうどんを食う事すら叶わないのですから・・・
「うどん・・・食えない・・・」
「仕方ない!
何か食える物さがそう!」
極限の空腹状態で道の駅の売り場を物色しました。
やはり究極の空腹状態だと
普通にコンビニでおにぎり一個買う感覚とは違ってきますね。
ディーさんはずっしり重いバームクーヘン!
一人で食べる量ではありません。
カットして複数で食べる感じですよねぇ~

普通の補給6回分ってとこですか。


普通だったら胸やけしそうですけど平気でした。

体がカロリーを欲してるんでしょうね。
空腹が満たされると心も落ち着きます。
体が緊急事態を脱した事で心の戦闘モードが解除されるのでしょう。
「じゃあ、そろそろ行くか!」
ここから先は基本的に下り基調です。
そして更に、天は我らに味方しました。
強烈な追い風が吹いて来たのです。
(夕方になったので陸風が吹いて来たものと思われます)
夕刻の播磨路を4人編成の丸臨列車が疾走しました。
積極的に前を引いたのはディーさんとバスク輪さんです。
時速は40~50km/h!
「この追い風、
勘違いさせるよなぁ!」
「そうですよねぇ~」
「富土野峠越えて、ハチ高原上って、加保坂上って
若杉峠越えぇ~の、なのにまだ、これだけ走れるんだぜい!ってね」
「ハハハハハハハハハハ!」
いや、もしかしたら勘違いではないかもしれません。
臨時漕会に入会してまだ日が浅いのに
3人はメキメキ走力がアップしているのが分かります。
そして声を出して危険を後続に伝えられるようになった。
ハンドサインも的確に出してる・・・
「減速ぅ~!
集落内、徐行します!」

彼等はカッコよくなったと思います。
最後の締めはだるま珈琲・・・

走行距離…228.66km
時間…9:48:03
平均速度…23.32km/h
最高速度…60.73km/h
平均CAD…74
積算距離…41103km
消費㌍…5256kcal
補給食…###kcal
心拍…Ave.137 Max.169
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
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ちなみにこの日、姫路から自走のコージ君は初の300km越えでした。
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今回はムンクの叫びが見られなかった・・・(´・c_・`)
しかし、コンビニに寄るよりも、面白い?補給になりましたね(笑)
ワタルさんも走力アップしてるんじゃないですか?
よく走ってらっしゃる。
もしこの時、コンビニに入っていたら
弁当二つくらい食ってたかもしれませんね。
着実に力付けてます。
凄いです。
いいトレーニングになります。
周りも成長しているので自分の成長度合いが分からない・・・
確かにそうかもしれませんね。
でも私には分かりますよ。
あんまり成長してないので(笑)
でも、バームクーヘン美味しかったです(笑)
だるまのアイスクリームオントーストは言うまでもなく(≧∇≦)
前にもお話させてもらったことがありますが、バイク乗るようになって胃が強くなった自信ならあります(笑)

