リヤ24T縛り・・・ごめんねぇ~ |
前回からの続きです。
リアのシフターワイヤーが切れかけでシフティングが出来なくなりました。
200kmオーバーライドの目的地でトラブルに見舞われるとは・・・
ワイヤーに負担を掛けないためには最もワイヤーが緩むギア、
つまり、一番小さいギヤにする必要があります。
しかし、一番小さいギヤっていうのは一番重いギヤって事です。
「コギコギさん、せめて峠越える時に軽いギヤ使えないと大変ですよ」
バスク輪さんが心配そうです。
「今、24Tに入ってる。
このまま・・・このまま走ろう・・・
これなら坂、上れる」
私は取りあえず、今、入ってる軽いギヤのまま走る事にしました。
クランクはコンパクトが入っているので
選択できるギヤは50-24、もしくは34-24です。
いずれも軽いギヤで走らなければなりません。
このギヤで高速巡航は不可能です。
帰りは時間がかかりますが仕方ありません。
こうなると列車は自ずと私が先頭です。
なんてったって私が一番遅い事確定ですからね。
高速巡航が出来ない奴が最後尾に回ったら千切れるしかありませんから・・・
私は出来るだけ速度が落ちない様にケイデンスを上げます。
しかし限界はすぐにやってきました。
上り基調ならまだしも下り基調になるとお手上げです。
どれだけケイデンスを上げようにも空回り・・・
本当なら重いギヤ入れて踏めば40kmくらいは出そうなところも
時速30kmが精いっぱいでした。
「ごめんねぇ~
ここ下り基調・・・重いギヤ入れたら速いのに・・・」
「今、追い風吹いてる・・・
ごめんねぇ~重いギヤ入れられなくて・・・」
私は後続のメンバーに所々謝りながら走りました。
下り基調や追い風区間を全て棒に振らせてしまって本当に申し訳ないと思いました。
そして、自分自身も、せっかく調子がいいのにスピードを上げれないので
もどかしいというか残念と言うか悔しいというか・・・複雑な気持ちでした。
心拍は下がり、いつしかLSDのように120拍なんて場面も・・・
そして出石そばを3人前平らげた影響が出て来ます。
「眠い・・・めっちゃ眠いねんけど」
「マジッすか?」
「LSDみたいになってきた・・・」
「コギコギさん、LSDって尻が痛いっすね。
なんか、肩も凝る気がする」
「そう、LSDは、負荷が低いからサドルにどっかと座る感じになる。
だからケツが痛くなる。
脚しか使わないからね、肩も凝るさ・・・
初心者みたいな症状が出るよ」
「そうなんすね」
「こういうのをね、5時間とかやるんよ」
「こういうのを5時間はキツイっすね」
「そうでしょ!分かってくれるぅ~
しかし、眠いな・・・
その先、右手にスーパーがある。
そこに入って補給しよう」

私は眠気を吹き飛ばすため
「ペプシ リフレッシュショット カフェイン強化」というやつを注入!

そしていよいよ富土野峠の日本海側の斜面を上り始めます。
もちろんディーさんには追いつけません。
しかし、バスク輪さんは捕えました。
私は50-24か34-24のギヤしか使えませんが何とかなるものです。

坂の遅い私でも捕える事が出来たのです。
しかし、原因はそれだけでは無かったのではないかと考えています。
ここまで約140~150kmくらいの走行距離になると思うんですが
150走るのと200走るのは要求されるスタミナが違うと思うんです。
何のためにLSDをやって来たかって言うと体のベースをつくるためです。
追い込み練やっても、すぐに回復できる体、
追い込み練やったら伸びる事の出来る体をつくるためです。
畑でいうと土作りですね。
作物がよく育つ土作りがLSDです。
何が言いたかったかというと、この距離を走ってペースが落ちない
もしくは序盤と同じペースで走れるのは
LSDによって毛細血管が張り巡らされたこと
そしてLSDによってミトコンドリアが増えた事も関係があるのではないかと思います。
もちろん、私は素人ですから検証する術もありませんし
ただの印象でしかありませんけどね。
しかし、今年はLSDによる調整がうまくいってると感じられるほど体調は良く感じました。
と言いながら、レースで結果を出せないかもしれませんが・・・
取りあえず私はバスク輪さんよりも先に
富土野峠の頂上を通過する事が出来たのです。
富土野トンネルのコンクリートに私の呼吸音が反響していました。
息を吐くとともに声も出る・・・
私は切れかけのワイヤーでギヤをトップにします。
カン、カン、カン、カン・・・
トンネルの中で24Tに別れを告げる音がしました。
ついにシフターワイヤーが緩みます。
ここからはリヤはトップしか使えない。
トンネルを出たところでディーさんが待っていました。
程なくバスク輪さんも到着!
「ここからはアウタートップや!」
私がそう言うと、バスク輪さんが嫌な顔をしました。
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。

リヤが24Tしか使えないことで落ちてしまったアベレージを
リヤがトップしか使えないことでどこまで回復させる事が出来るでしょうか?
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内心コギコギさんの切れかかったワイヤーに感謝しました。
心拍が150台後半になると息が続かなかったのでヒルクライムなのに160bpmぐらいで上らされてました_:(´ཀ`」 ∠):_
確かこの日の最大心拍数は180bpm超えてませんでしたから、行きの列車牽引以外で心拍上げられてませんね(^_^;)

私も一度、切れる寸前までなりましたがSTIの中でワイヤーがほつれてワイヤーが抜けなくなり、STIの側面カバーを外してなんとかワイヤーを外してもらった事が有ります!
その後は4000キロでワイヤーのみ交換、次の4000キロでワイヤー、ケーシング、バーテープまでの一式交換をしています。次はもう少し短い3000キロで交換を予定しています。

この間フロントディレィラーがおかしくなってアウター縛りで坂上ってましたけど……なんとかなるもんですね(笑)10%くらいまでなら…
私の心拍もこの日最大169でした。
50-24Tで坦々と上っていたのが
功を奏したのかもしれませんね。
私も200kmオーバーをやり始めた頃は
後半は踏めなかったです。
だいたい切れる期間が分かってるなら早めにかえりゃあいいんですが・・・
ワイヤーって切れる時、急なんですよね。
それまで大丈夫かなぁ~って覗いて大丈夫だったのが
切れそうになる時、パッと切れ始める。
金属疲労で破断するのって急なんでしょうねぇ~
バスク輪さんにお任せしましょう。
一緒に走っている時、バスク輪さんがバッテリー切れしたら
ブログで面白おかしく書かせて頂きます。

下り基調、追い風区間のコギコギさん、「くっそ〜、なんでや〜」って感じが滲み出てましたね(^^;;

そんな名シーンに遭遇できなくて残念です( ̄O ̄)
次は10月ですね(*´ω`*)??
単調な区間は自転車漕いでても眠くなるんですよね。
なら前もって変えろよ!ですね。