四国と本州で待ち合わせる場所 |
この日は朝から四国は高松の自転車乗りと
ある場所で待ち合わせて一緒にサイクリングする予定でした。
しかし、待ち合わせると言っても
四国か本州かのどちらかで待ち合わせをするのではありません。
我々が望む待ち合わせは
自転車で行くことの出来る、お互いのちょうど中間・・・
四国の高松と本州の相生を瀬戸大橋を使って
車で移動すれば約150kmもの距離を走らなければなりません。
瀬戸内海で隔てられた自転車乗りたちが
ちょうど中間地点で待ち合わせをすることなど出来るのでしょうか?
それが出来るのです。
その場所とは・・・・
小豆島!
そう、お互いにフェリーを使って小豆島に上陸し
草壁港で待ち合わせようというのです。
瀬戸内海を舞台にした壮大な待ち合わせです。
本州側のメンバーは日生(ひなせ)港から
午前7時30分発、小豆島の大部港行きのフェリーに乗船しました。
この日は小豆島八十八か所を巡るお遍路さんの団体と一緒になりました。
殆どが年配の女性のお遍路さんの集団です。
まるで箸が転んでも可笑しい年頃の娘さんのように
みなさんテンションが高いのが見てとれました。
その中の一人が私たちに近づいてきました。
「お兄さん達、どこから?」
「相生や赤穂です。
今日は自転車で小豆島をサイクリングなんですよ」
「若いわねぇ・・・」
「いや、私は、若くは無いですよぉ
私、46ですから・・・」
「いや、若い!若い!
私はね、このお遍路さんの世話をして60年になる90歳なのよ」
「ぇええええ!きゅ、90歳ぃ?
全然そんな風に見えません!
凄いですね!」
どうやら、そこをアピールしたかったようです。
確かに、足取りもしっかりして受け答えもバッチリでしたから
10歳以上、若く見えました。
「さっ、俺らはうどんでも食べようか」
日生フェリーではうどんの販売も行っています。
そりゃ有名うどん店みたいな味はありません。
しかし、移動する乗り物の中で食事をする事自体、
何か、特別な気持ちにさせられます。
私たちも、あのテンションの高いお遍路さんのように
今から始まる「旅」に胸躍らせるのです。
「コギコギさん、金両醤油に寄って挨拶する時間ありますかね?」
去年の小豆島サイクリングで
金両醤油の女将さんとすっかり仲良くなった冨田さんが聞いてきました。
「そうだなぁ・・・四国側は10時半に草壁港に到着の予定だから・・・
まぁ、挨拶していく時間、あるかな?」
「目的地には何時くらいに到着ですかね?」
「昼に到着出来ればいいかな?」
どうも質問にテキパキと答えられないのは
私が目的地に行く事以外
何も考えていなかったからです。
今回は、ただ、そこに行ければ良かったのです。
「あれからさぁ、あのおにぎりが気になって気になって・・・
今回は絶対、あのおにぎりを食べるからね」
小豆島の食べ物といえば
オリーブ、醤油、つくだ煮、素麺・・・
おにぎり?
はてさて小豆島へ、おにぎりを食べに行くとはどういう事なのでしょうか?
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
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90歳を目前にして人を案内して周っているとは恐れ入ります。なんか元気を分けてもらった気がします(^_^)v
短くてもやっぱり船旅って良いものです。
海の雄大な風景がその気分をさらに盛り上げてくれますね。
小豆島は本州、四国双方からすぐ行けますし、そのような環境に住んでいる我々は恵まれてるんでしょうね。