臨時漕会夏のアワイチ大丈夫かよ俺? |
臨時漕会のホームコースはどこかと問われれば
私は迷わず淡路島と答えるでしょう。
最も頻繁に走っているからではありません。
最も思い入れが強いからです。
私達臨時漕会は、もともと西播磨に活動の拠点を置くチームです。
しかし、その構成員は次第に西日本全体に存在するようになりました。
そういう状況の中で淡路島が最もメンバーが集まりやすい場所となっていったのです。
そして年に何回かアワイチをするようになりました。
日頃、メンバーはそれぞれの居住地でトレーニングを積んでいます。
たまにアワイチで再会すると
そのレベルアップ具合がよく解ります。
淡路島南部の山岳コースで登坂力が
淡路サンセットラインで高速巡航能力が
道の駅あわじの手前でスプリント力が試されます。
まるで、それぞれのトレーニングの成果を淡路島に持ちよるみたい・・・
逆に言えば、淡路島に持ちよる成果が無ければ最悪、付いて行けない可能性もある。
臨時漕会のアワイチは徐々に甘くは無い、
いや過酷なサイクリングへと変貌していったのです。
夏のアワイチと銘打ったサイクリングでしたが
蓋を開けてみれば梅雨空のアワイチと呼ぶ方が相応しい空模様でした。
ジリジリと照りつける真夏の太陽の様な自信はありません。
今にも泣きだしそうなこの空こそ
私の心を映しているかのようでした。
岩屋港へ向かうジェノバラインの窓から
不安な面持ちで明石海峡大橋を眺めていました。
すると私の携帯が鳴った。
「あっ!hiroさん・・・マジ?
・・・・うん・・・わかった・・・・みんなには言っておくから・・・・
じゃあ慌てずに」
電話の内容は、ジェノバラインの乗り場に向かう途中、パンクしたので
予定の船には乗船できなくなったとの事でした。
少し、集合時間に遅刻すると言うものでした。
やがて13分の船旅が終わるとジェノバラインは岩屋港に接岸。
ぴよぴよさんとクライム君、そして私が上陸。
岩屋港には車載で到着のONIさん、タイプRさん、住友輪業さんが待っていました。
住友輪業さんが目を輝かせながらメンバーの機材をチェックしていました。
「今日、みんな凄いっすね!
カーボンチューブラーだらけじゃないですか!」
メンバーのホイールを見ると、みんな決戦用ホイールを履いています。
それだけこのアワイチへの思い入れが強いと言う事でしょうか。
その中でも特にこのアワイチへの思い入れが強いのが
何を隠そうメンバーの機材チェックをしている住友輪業さんでした。
彼はこのアワイチでフルクラム・レーシングスピードXLRを初投入!
どんな風に走りが変わるのかワクワクドキドキしているのです。
hiroさんが申し訳なさそうに登場しました。
「遅刻して申し訳ないっす!
肝心な時にパンクしちゃって・・・」
登場は申し訳なさそうですが
今回のアワイチで最もトレーニングの成果を期待出来そうなのがhiroさんです。
日々ローラー台を用いた科学的トレーニングを実施!
その成果は既に比叡山ヒルクライムレースで
去年よりも2分も縮めて26分台!クラス9位という輝かしい成績に現れていました。
レースから一カ月以上経過した今
更に進化したhiroさんが見られるかもしれないのです。
「じゃあ、そろそろ行きましょうか・・・」
私がスタートを即すと先頭に立ったのがhiroさんでした。
まるで「遅刻した罰として僕が引きます」と言っているかのようでした。
この申し訳ないという気持ちがペダルに力を込めさせたのか
スタートから巡航速度は35kmオーバー!
和気あいあいと雑談していたのが嘘の様に
臨時漕会列車は緊張感に包まれました。
「さ、最初っからこれかよ!」
最初にこの速度で引かれると
先頭交代してもこの速度を維持しようとします。
心拍はAT値を越えて序盤から乳酸が大量発生!
私の後ろからONIさんが話しかけて来ました。
「コギコギさん、春のアワイチもこんなだったの?」
「そう、春はぴよぴよさんがガンガン引いて
そのあと、ずっと大変だったんだから・・・
あの時はウォーミングアップの区間はあったけどね」
やがて先頭が住友輪業さんになりました。
「おいおい、速くねぇか?」
「住友輪業さん、新しいホイールで張り切ってる!」
住友輪業さんの後ろ姿を見れば一目瞭然でした。
彼は新しいホイールの性能を確かめたくって、ウズウズしてる。
踏みまくりです。
やがて佐野の分岐がやってきます。
ここは、そのまま国道28号線を走るか
左にそれて沿岸部を走るかの判断を迫られます。
国道28号線を行けば、ちょっとした坂があり
左にそれれば平坦路を走る事になります。
だいたいアワイチってもんは沿岸に近い道を走るもんだと思いますよね。
増してやペースが上がるだけ上がってる状況です。
普通、坂は避ける!
俺なら絶対避ける!
ところが・・・
「ぉおおおおお!
そっちかよぉおおおお!」
私の悲痛な叫び声が住友輪業さんの耳に届くはずも無く
彼は容赦なく国道28号線の坂に突入しました。
ホイールを確かめたくって坂で踏みまくっとる!
「こんな高速で坂、行けっかよ!」
重いギヤに入れてダンシングで追走するも
所詮、坂は苦手な私です。
付いて行けるはずもありません。
案の定、臨時漕会列車は空中分解!
私とタイプRさん、そしてぴよぴよさんが千切れた!
信号待ちで追い付いて
列車は復活するも高速巡航は継続されました。
「まるで先頭集団にいる時の心拍やないか!
これじゃ持たない!」
大量の乳酸を発生させた事と引き換えに
何とか洲本のコンビニまでは付いていけました。
「コギコギさん、最速記録更新ですよぉ~
ここまでのアベレージですけど33.3km/hです」
アベレージ33.3km/hと知って嬉しそうな住友輪業さん・・・
同じくアベレージ33.3km/hと知って不安そうな私とタイプRさん・・・
走り始めてまだ30kmほど・・・
まだ南部の山岳地帯を含む約120kmも走らなければなりません。
こんなペースで・・・
大丈夫なのでしょうかぁああああ!
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
今日はここまで書いて時間切れ・・・
続きは後日、書くつもりです。
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師匠とタイプRさん…すでに ゲンナリ…でした?f^_^;
先が楽しみ〜♪ 他人事は気楽でいいわ〜♪
続きを楽しみにしてます!!
普段の練習では味わえない感覚でしたね。
みんなの力が合わさって
到底単独では出せない速度域で巡航してましたから・・・
苦しい思いと、そして快感がありました。
このブログは、まだ一時帰国されてた時まで進んでいませんけどね(笑)
ボーンズさんが加わってたら更に高速列車になってたりして???
付いていけないものはどうあがいても付いていけませんね。
ペダルを回すだけのことなんですけど、どうしてあんなに差が開く?っていうぐらい開いちゃいますね(>_<)。