心拍を見て体調を知る |
前回からの続きです。
出石そば山下で、隠し味にゆずを効かせた蕎麦湯をいただいて
店を出たのは予定通り12時半くらい。
私はいつもの様に出石へ来た証拠写真を辰鼓楼(しんころう)の前で撮影。
「あれ?スピードが出ない」
浅野トンネルに向かう緩やかな上りで眠気。
その眠気は、どんどん強くなり
出発してから20キロも経たないうちに耐えられない程になりました。
帰りも休憩無しのつもりでしたが
県道6号線沿いの川沿いの公園で私はついに立ち止まりました。
「これはおかしい・・・」
ロードバイクを降りてブランコに腰掛けます。
すると自然に瞼が下がる。
目を閉じると、それだけで一瞬のうちに意識が飛んでしまう気がしました。
目を閉じていたのは、ほんの30秒ほどなのか
2~3分なのか、時間の経過すらも定かではありません。
「しまった・・・こりゃ疲労だな・・・
やばいな・・・帰れるかな?」
意を決して立ち上がり再び走り始めました。
大屋川沿いの県道6号線は上り基調・・・
大屋市場を過ぎて明延川沿いを遡る様になると勾配は増し
巡航速度はどんどん落ちていきました。
速く走りたいのに心拍を上げられない。
眠気も襲ってくる。
休憩無しで帰るなんて無理!
路肩に意味も無く停車してみたりしましたが何も改善するはずもありません。
冨土野峠は、まるで過酷な強制労働の様でした。
心拍を上げられず、這うようにしか上れない・・・
行けども行けども終わらない上り・・・
ダンシングで軽やかに上るなど夢のまた夢・・・
峠をクリアする喜びは無く
過酷な強制労働が終わる安堵感だけでした。
さすがに巡航速度は上がりましたが
下り基調の平坦路では眠気が襲ってきます。
道の駅いちのみやで補給しましたが
心拍が上がらずペースが遅いのと眠気が襲ってくる事は終わりませんでした。
帰りの100kmがどれほど長いと感じた事でしょう。
やっとの思いで帰宅したのは予定よりも1時間遅れの6時半くらい。
部屋に入って、とりあえず体を横たえました。
「はあぁぁぁぁ・・・失敗した・・・」
走行距離…210.69km
時間…9:37:19
平均速度…21.89km
最高速度…54.34km
平均CAD…80
積算距離…33843km
消費㌍…4700kcal
補給食…###kcal
心拍…Avg.129 Max.161
今回の私の失敗の原因は
まず疲労を抜く事を疎かにしたことです。
4月13日の耐久レースで最高の成績を残したまでは良かった。
レース当日に体調のピークを持って来る事にも成功しました。
しかし、そのあとがいけない。
レースでは通常よりも疲労は激しかったはずです。
仕事の影響もあったにせよ
その後は睡眠不足の日々を送ってしまいました。
これではレースの疲労が抜けるわけがありません。
そして私は心拍計を装着していながら
体の異変に対して何も出来ませんでした。
スタート時点の心拍が高かった時点で警戒すべきでした。
信号待ちで心拍が100を下回らないというハッキリとした異変を
もっと真剣に受け止めるべきだったのです。
シーズンインしてまだ200km走ってなかったとか
翌日が雨の予報で乗れるのは当日しか無かったとか
走る動機は色々あったでしょう。
しかし体の異変をちゃんと受け止めていれば
疲労が抜けていない状態で200km走るという無謀な事をせずに済んだのです。
私達は心拍計を使っていますよね。
しかし、心拍計に表示される数字をただ眺めているだけではおもちゃに過ぎません。
心拍計に表示されている数字を読み解いてはじめて
心拍計を使いこなしていると言えるのではないでしょうか。
何故なら心拍は物言わぬ体からのメッセージだからです。
いつもよりスタート時の心拍が高い時は
体が何かしらの問題を抱えている事を意味しています。
それが疲労なのか風邪なのか
それは分りません。
しかしハッキリしているのは体調は良くないという事です。
今回、信号待ちの心拍が100を下回らなかったという事象も同様に
体調がベストでは無いというメッセージだったのです。
坂を上るのに心拍が上がらない事や
スピードを出したいのに心拍が上がらずにスピードが出ないのも
体の調子が悪い事を物語っています。
車で言えばアクセルを踏んでいるのに回転数が上がらずスピードが出ない状態です。
アクセルを踏めばレスポンス良く回転数が上がりスピードが出るのが調子のいい車。
しかし、アクセルを踏んでいるのにエンジンが吹け上がらないのは
どこかに問題を抱えている車です。
心拍計は有酸素運動領域や無酸素運動領域を見極めるのに便利な機械です。
心拍計があれば消費カロリーから適切な補給も可能です。
またトレーニングに置いても
効率よく心肺能力を鍛える道具として非常に優秀です。
しかし、その前に体の調子を見極める道具でもあるのです。
せっかくサイコンに心拍計が付いているのなら
いつもの心拍はどれくらいか、よく観察しておいて
自分の体調管理に生かしたいものです。
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
体調が悪いと免疫も落ちるんでしょうね。
このあと花粉症なのか風邪なのかハッキリしない症状に悩まされました。
私達、中高年は特に一度体調を崩すと元に戻るのに時間がかかります。
その間、思う様な練習も出来なくなります。
練習量が減るとパフォーマンスも落ちてしまうわけで
去年の自分に勝ちたい中高年ライダーにとって
体調を維持するという項目は練習量を維持する上でも重要になってきますね。
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分かりにくいのは 心拍を上げようとして上がらない時…坂で心拍が上がらないと おっ?調子がいい?なんて思ってしまいます。心拍が上がっても そのあと 早く下がれば OKなの? う〜む また過去記事を読んで 勉強し直しです;^_^A
以前、恩師に。
「(柔道金メダリストの)山下 泰裕の凄いところは、何時でも、何処でも、誰とでも。寝るとなったら、すぐに寝れるというところだ!!」
と聞いたことがありますが。
仕事を持つ身になると、そうも言ってはいられませんけどね。
無理せず、お体お大事になさって下さいね。
あっと言う間に心拍が180以上になるんですが
調子が悪いと一生懸命踏んでるはずなのに
心拍が170っていう時があるんです。
「あれ?こんなに頑張ってるのに170かよ!」
もちろん心拍が180で上れた時の方がタイムはいいわけで・・・
万葉岬を平均心拍160で5分の人が
平均心拍150で5分でも上れるようになるのは
トレーニングによって一拍あたりの拍出量が増えるなどの
心肺能力の向上によるものですよね。
しかし、ここでいう上りで心拍が低いというのは
その心拍なりの、ゆっくりのペースでしか上れないという事です。
リミッターがかかったように限界が早く来るのは
やっぱり調子の悪い証拠なんですね。
なかなか上手く睡眠時間を取れずにいました。
今回の件で睡眠の重要性を思い知らされました。
質のいい睡眠をとる事も
ひとつのテクニックなんでしょう。
そういう意味で山下泰裕さんは優秀なアスリートですよね。
特に年齢とともに疲労は抜けにくくなるのは避けられませんから
レースなど、激しく消耗した時のケアは重要ですよね。
この心拍の記事も、つい先週同じような経験をしたので、改めてコギゴギさんの記事を見て「あぁそう言う事だったのかぁ〜」と1人で納得しております(笑)
ホイールは注文してますがまだ手元には来てませんが、コギゴギさんのレビューを参考にさして頂いき、これからもっと走れるように頑張ろうと思います。
コギゴギさんも事故等に十分御注意頂き、これからも楽しい記事、自分らみたいな初心者が学べる記事をあげて頂けるとありがたいです!
面識もないのに長文のコメント失礼致しました。
一人の自転車が好きな素人ですが
私の記事が役に立っているのなら
ブログやってて良かったなぁ~って思います。
コメントくださってありがとうございます。