私は集団の風のままコントロールラインを通過した |
前回からの続きです。
残り時間は30分と少々・・・
レースの最終局面で最大の勝負どころが訪れた。
20人規模の集団が私をオーバーテイクしようとしていました。
「この集団に乗る!」
カン、カン、カン!
私はギヤを重くしてダンシングで追いすがる!
大腿四頭筋は悲鳴を上げた。
心拍は無酸素運動領域、
レッドゾーンだ。
敢えて苦しむ勇気があるか無いかで
去年の自分に勝てるかどうかが決まる!
集団の後方に食い込むと体がふっと軽くなる。
空気抵抗から解き放たれて
私はこの集団の風になった。
あと、もう少し・・・
自分よ!この集団に留まってくれ!
31周目、途中から集団に加わったにもかかわらずラップタイムは6分30秒!
私は集団内での位置取りに着手しました。
まず、一番怖いのが中切れ。
レースの最終局面で誰が力尽きてもおかしくありません。
後方ほど中切れのリスクは高い。
何としても前の方へ移動しなければなりません。
では何処で前へ出るのか?
緩やかな上り勾配のコーナーは隊列が殆ど乱れない。
増してや私は上りが弱いので我慢して付いて行く。
前への移動は主に下りコーナーを利用しました。
下りコーナーに差し掛かると安全のため集団の密集がまばらになる。
コーナーの立ち上がりで再度、密集形態に戻る時、
徐々に集団内の順位を上げていくのです。
上りコーナーで唯一、順位を上げる事が可能なのがリボルバーコーナーでしょうか。
高速の下りコーナーから一気に勾配が増し
リボルバーコーナーをダンシングで上り始める時
集団が横に広がる。
そしてヘアピンを回る時に集団が縦長に戻される。
この時をねらって順位を上げる事も可能です。
しかし、この場所は周回遅れに邪魔されやすい。
私が集団内の順位を徐々に上げていくと
集団の先頭が見えてきました。
先頭と二番目の選手が言葉を交わしながら先頭を引いています。
「あの二人が先頭か・・・」
この集団は先頭の二人の後ろに選手が集まって出来た集団です。
言い換えれば、他のメンバーはどうなるか分からない。
力尽きて中切れを起こすかもしれない。
ペースが速過ぎると判断して離脱するかもしれない。
最悪なのは意識がもうろうとして落車するかもしれない。
そんなリスクを減らすためには
空気抵抗を最大限減らしつつ
万が一、中切れが起こった場合でも、
すぐさま先頭の二人を追えるポジションに居なくてはなりません。
先頭から4~6番目くらいをキープする。
32周目、6分15秒!
「俺は絶対中切れをしない・・・」
私は下ハンを握った。

もはや単独では不可能なラップタイム。
経過時間は3時間49分!
残り10分!
あと2周だ!
3時間以降に痙攣するはずの脚はまだ生きていました。
集団の中から見える後方に遠ざかる何人もの選手達・・・
その中に去年の私が見えた気がした・・・
最終回のアトウッドカーブの立ち上がり・・・
集団内の選手の背中がスパートして揺れる。
コントロールラインが近づいてきた!
チェッカーフラッグが大きく振られている。
「ピッ」
計測タグの電子音が聞こえました。
私はこの集団の風のままコントロールラインを通過したのです。
もはや去年の自分に勝利したのは明白でした。
4時間に及ぶ長いレースが終了しました。
いや、4時間は長いとは言えないかもしれません。
12月から3カ月間のLSD。
3月から1カ月間の追い込み練。
準備期間を含めると実に4カ月・・・
長い戦いが終了したのです。
パドックでダウン走をした後、リザルトを確認しました。
ちなみに去年の自分のリザルトは
周回数・・・・・33周
タイム・・・・・・4:05:44:493
トップ差・・・・-8Laps
平均時速・・・29.83km/h
順位・・・・・・・80位(177台出走)
そして今回のリザルトは
周回数・・・・・36周
タイム・・・・・・4:02:12.700
トップ差・・・・-8Laps
平均時速・・・33.02km/h
順位・・・・・・・45位(148台出走)
ピットに戻るとおばさんが出迎えてくれました。
「コギコギさん、余裕だったんじゃないの?」
余裕に見えたのならLSDは効果があったってことかな・・・
ピットの椅子に深く腰を掛け
だるま珈琲のマスターが差し入れてくれたアイスコーヒーを飲んだ。

至福のひと時・・・
サイコンデータ
走行距離…131.80km
時間…4:05:13
平均速度…32.23km
最高速度…58.52km
平均CAD…##
積算距離…33598km
消費㌍…2678kcal
補給食…###kcal
心拍…Avg.156 Max.172
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
LSD、LSD、って書いてきたんで実績を残せてホッとしました。
7時間エントリーのモーニングさんをはじめ出走したメンバー全員無事にゴール。
それぞれのレースを終えました。
写真を撮ってくれたり、応援して下さった皆さん、
本当にありがとうございました。
そして「自転車コギコギ日記」の読者の皆様、
ブログを書いて、それを読んでもらう事で
モチベーションを維持する事が出来たのだと思います。
読んでくださって本当にありがとうございました。
自分は本当に幸せな自転車乗りだと思っています。
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だから、ひょっとしたら 「もっと走れたのに〜」と言うセリフが返ってくるかな?と思って「余裕だったのでは?」と聞きましたσ(^_^;)
冷静な判断で、力が出し切れて、去年の自分に勝てた!
最高です!*\(^o^)/* おめでとうございます!!!
これからも更新楽しみにしております。
レース運びやテクニック、他選手とのかけ引きや配慮など、まだまだ学ばなければなりません。これからもご指導の程よろしく願います。
練習は裏切らないというのを見事に実証してみせたすばらしいレースでしたね。そして走力の底上げに加えて冷静な戦略、とてもいい勉強をさせていただきました。コギコギさんを見ていると自分の可能性を信じて努力する勇気をいただけます。
感動をありがとうございました!
やはりLSDとその後の追い込みが効いたのでしょう。
僕も今回のエンデューロでLSDの確かな手応えを感じることができましたよ♪
本当にありがとうございます。
私は、ただの素人の自転車乗りですが
レースに出ればドラマが生まるものなんです。
そのドラマに出会いたくて
またレースに出る・・・
その繰り返しですかね。
私のブログが読者のみなさんの心に触れて
少しでも自転車の楽しさが伝わればいいなと思っています。
モーニングさんはマラソンのレース経験も豊富ですから・・・
キッチリ前準備して目標と計画、シュミレーションをして
レースに挑む姿は凄いです。
共に高め合えると良いですね。
LSDは長い間取り組んできた練習方法だったので
こうやればこうなるみたいなノウハウはありました。
だから、きっちりやれば結果は残せると信じていましたが
やはり実際に結果を残すまでは落ち着きませんでしたね。
今回は良いモチベーションでレースに挑む事が出来ました。
来年のハードルを一気に上げてしまいましたがね。
あああ、来年は大変だぁああ!
私もモチベーションをもらっています。
次は、いよいよ新しい事への挑戦ですね。
また昨日より成長した自分に出会える日々が始まる事でしょう。
マラソンやスイムの事は協力出来ませんが
ロードバイクの事ならコメントしていただけば
協力出来るかもしれません。
settimissimoさんにもロードバイクで風になる体験をしてもらいたいです。
丸臨ジャージを着て走る事に誇りをもってますもんね。
ボーンズさんの背中の丸臨が輝いて見えるのはそのためかもしれません。
つくった時は、
ジャージがこんなにも意味のあるものになるとは思いませんでした。
お互い背中の丸臨が輝いて見える様な走りを目指したいですね。
私のまわりに私しかLSDやる人いませんでしたからね。
でも今回は、こういう症状出るよねって話しが出来る人がいて
モチベーションがアップしました。
住友輪業さんの素晴らしい走りもLSDの効果を実証しているようで
嬉しいです。
普通、ラップされてから、あんなに長い時間、ついて来ませんよ。
一番最初にお会いしたアワイチの時から
素晴らしい粘りでしたね。
その粘りでトレーニングをすれば
きっと私なんかより速くなりますよ。
臨時漕会のメンバーは
嬉しい事に?私を踏み台にして速くなっていくのです。

