最後の最後に、このレース最大の勝負どころが訪れた |
前回からの続きです。
レース開始から2時間40分を過ぎて臨時漕会列車は
モーニングさんを先頭に3人になった。
1時間もの間、空気抵抗にさらされ続けた私としては願っても無いチャンスです。
私はモーニングさんの大きな背中の影に隠れて
空気抵抗から守ってもらいます。
レッドマンコーナーから下りの直線を経て
高速でパイパーコーナーを回る。
下りの勢いが上り勾配によって減速させられると私はダンシングに切り替えました。
ダンシングに切り替えると私の方が速いのでモーニングさんと並びます。
「コギコギさん、
相変わらずダンシングでチョイ坂をクリアーするのは上手いですね」
「このままバックストレートは僕が引きます!
そのあとは、モーニングさん、頼みます!」
バックストレートは私が先頭で臨時漕会列車を引きました。
同じ先頭を引くにしても、バックストレートを過ぎれば交代してもらえる。
そこまで頑張ればいいという気持ちがペースを上げた。
闘争心が甦ってきたのです。
後ろからモーニングさんの声が聞こえました。
「うぁ~久しぶりに楽やぁ~」
アトウッドカーブの高速コーナーの立ちあがりを
下ハンダンシングで駆け抜けました。
そしてモスエスを過ぎた時、
私はこのレースで初めて先頭交代を要求しました。
肘でハンドサインを出すと、
私が左に進路を譲るまでも無く、
先頭交代と言うよりは
モーニングさんにオーバーテイクされる形で先頭交代をしました。
私はモーニングさんに千切られない様にペダリングに力を入れる。
コントロールラインを通過してラップタイムを見る。
25周目6分28秒!
24周目が7分13秒だった事を考えると大幅にタイムアップ!

レース序盤のラップタイムと比べても遜色が無いタイムです。
経過時間は2時間56分・・・
事前の追い込み練では
3時間を経過した時点で脚が痙攣しました。
残り約1時間、このラップタイムで踏ん張る事が出来れば勝機が見えてくる・・・
「コギコギさん、私は6分40秒のペースで走ろうと思ってるんです」
モーニングさんから具体的な目標タイムを聞いて
調度よいペースだと思いました。
このペースならバックストレートで前を引いてもついて行ける。
しかし、27周目に入って臨時漕会列車に異変が起こりました。
確か、ホームストレートから、ホッブスコーナーまでの上り区間のどこかだったと思う・・・
私の背後で、静かだが重い声がした。
「ううぅっ・・・」
その声を最後にkonoさんの気配が無くなりました。
私がkonoさんをラップしてから約50分間、粘りに粘ったkonoさんでしたが
ついに力尽きてしまったのです。
7分台で走っている時は、なんとかギリギリ乳酸を処理しながらついて行けた。
しかし、それまでより一気に30秒以上も速くなって
彼の乳酸処理能力は2周でオーバーフローしてしまったのです。
オーバーペースで千切れれば
それ以降は乳酸によって動かなくなった脚を引きずって
地獄の時間帯が始まります。
「6分41秒!」
臨時漕会列車は再び2人となってコントロールラインを通過しました。

ラップタイムをモーニングさんに伝えたのは
フクちゃんと列車を組んでレースに挑んでいた時の癖ですね。
しかし、モーニングさんはドラフティングが嫌いなのだろうか?
一緒に走り始めて最初の周回こそ、
私がバックストレートで前を引いた時、喜んでくれたみたいですが
それ以降は、気が付くと並走している感じ・・・
追い込み練の時から好んで前を引く人だとは思っていましたが・・・
いや、ドラフティングが嫌いなんじゃない。
私のペースが落ちているからか?
28周目の最後、モスエスで先頭交代した時
加速して行くモーニングさんに、ついて行けない!
モーニングさんの大きな背中が、どんどん小さくなる・・・
誰かを追って行ったのか、それとも私のペースが落ちていたのか・・・
19周目から始まった臨時漕会列車は
29周目を迎える前に完全に消滅しました。
踏ん張らなければならない3時間目で
モーニングさんという風除けを逃してしまった。
久しぶりに空気抵抗と正面から戦わなければならなくなりました。
空気抵抗は容赦なく、私の走力の無さをさらけ出しました。
いや、走力の無さだけではありません。
メンタルの弱さも・・・
私は後ろのポッケから補給食を取り出しました。
両手放しになってキャップを開ける。
少しの間、戦闘放棄・・・
弾丸の飛び交う戦場から塹壕に避難したみたい・・・
少し体をストレッチしてから補給食を飲む。
そして自分に暗示をかける。
「これを飲めば、まだ走れる・・・」
コントロールラインを通過した時、ラップタイムを見る。
7分23秒・・・
大幅にダウン・・・
このまま俺は沈んでしまうのか・・・
静かな一人旅の戦いを覚悟していた時、
大きな喧騒が私を追い掛けてきました。
天は我を見捨てなかった!
20人規模の集団が私をオーバーテイクしようとしていたのです。
「この集団に乗る!」
残り時間は30分と少々・・・
最後の最後に、このレース最大の勝負どころが訪れた。
ここで乗らないなんて選択肢はあり得ない!
カン、カン、カン!
私はギヤを重くして下ハンダンシングで追いすがる!
ここまで読んでくださって本当にありがとうございました。
今日はここまで書いて時間切れ・・・
続きは後日、書くつもりです。
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一度離れてしまうとどんどん背中が小さくなり、追いつくことが出来ませんでした。
でも学んだことは、その後も実践していました。
アトウッドカーブの立ち上がりでは、オーバティクを楽しめました(^ ^)
空気抵抗が容赦無く襲いかかってきます。
今回が2戦目のレースでしたが経験値が上がりましたね。
次のレースはもっとうまくやってやるぞ!
って思いますよね。
私もkonoさんに負けない様にしなければ・・・

