2時間40分を過ぎて臨時漕会列車は3人になった |
前回からの続きです。
17週目、7分21秒!
ラップタイムが下げ止まらない!
去年、目標としていた7分以下というラップタイムを次々に下回り始めました。
レース開始から1時間53分・・・
まだレースは半分以上も残っています。
単独で7分を切る事が難しくなってきた。
とにかく自分より速い人の後ろに付かなくては・・・
自分を絶妙な速さでオーバーテイクしていく人を見つけられれば
下げ止まらないラップタイムを食い止める事が出来る。
しかしレース中盤に入って格段に見つけにくくなっていました。
「全体のペースが落ちている?」
過去の経験からレース開始1時間半から2時間くらいの時間に
辛い時間帯やってくる事は予想していました。
レース開始直後の勢いは失せ
ゴールまでの長い時間だけが頭をよぎるのです。
確かに速い人の数が減っている。
時間の経過が同じペースで走り続けられる人と
そうでない人を振るいにかけているのです。
「誰か風除けはいないか・・・」
私が誰かの背中を物色しながら走っていると前方に丸臨ジャージを発見しました。
スタート直後の混雑で、はぐれてしまったkonoさんです。
「konoさぁ~ん!ファイト!」
konoさんをラップする時、彼の横顔が見えました。
彼もまたペースを上げられず苦しんでいる様に見えました。
私と同じく風除けを探していたのです。
私の声に気付いたkonoさんが、加速して、
すがる様に私の後ろに付いたのが分かりました。
19周目の後半から、
私はkonoさんの風除けになった。
背後に出来る空気の渦を受け持ってもらえるため弱冠速く走る事が出来ます。
しかし周回を重ねても2人列車を3人以上にする事は出来ませんでした。
私は思った以上に長時間、空気抵抗にさらされる事になるのです。
ここは割り切るしか無い・・・
風除けを望めないなら、単独で最も効率の良い走りに専念する。
後ろのkonoさんに、このコースの走り方を教えてやるさ!
私は後ろをチラ見してkonoさんが付いて来ている事を確認しました。
一人で走るより二人の方が心強い!
「konoさん!見てて!」
ホームストレートは緩い上り
速い列車に乗り換えようと急に斜行するものや
ピットからの応援に応えようと減速するものが居るから要注意。
頭を低くして空気抵抗を減らす。
ホームストレートの終わりには我々の応援団が居るから最後まで垂れないで走れる。
最初の上りは周りのペースに惑わされず無理をせずシッティング。
ホッブスコーナーからレッドマンコーナーへの連続する下りカーブは
他の選手との接触に注意する。
続く下りの短いストレートは脚を休めず回し続け
その勢いを利用してハイパーコーナーをクリア。
そしてギヤを軽くして上りのリボルバーコーナーに備える。
リボルバーコーナーではダンシング!
ヘアピンをシッティングでクリアしたら下り基調の長いバックストレート。
ここは速度が乗るので速い列車に乗りやすい。
そして最も緊張して走らなければならないのが下りのアトウッドカーブ。
この下りで如何にスピードを殺さないで走り切れるかで
モスエスからウイリアムズコーナーまでの上り基調のタイムが変わります。
アトウッドカーブからの立ち上がりは
重いギヤを選択して
下ハンダンシングで下りの勢いを極限まで生かさなければ損をする。
私がリボルバーコーナーの上りでダンシングのハンドサインを出す。
そして丸臨ジャージが二人揃ってダンシングを始めます。
カン、カン、カン!
アトウッドカーブを前にギヤを重くすればkonoさんもギヤを重くする。
下りの勢いを最大限生かしながら下ハンダンシングすれば
konoさんも必死に私に追いすがりました。
自分の前に誰もいない時は何度走っても同じことの繰り返し。
konoさんは私の走りをトレースする様に付いてきます。
konoさんを従え走り始めて3周目のモスエス・・・
けたたましさが近づいて来るのを感じました。
先導するオートバイの後に先頭集団がやってきたのです。
あれに、まだ乗っているだろうか・・・
私は先頭集団で戦う住友輪業さんとhiroさんを探しました。
先頭集団が私とkonoさんをオーバーテイクしようとした時
私は先頭集団で戦っているhiroさんを見つけた。
ダンシングで加速してhiroさんの横に並走!
「すげぇ~!まだ先頭集団に残ってるでぇ~」
「コギコギさん、今、2時間20分ほど先頭集団に残っています。
とりあえず、去年の自分には勝ってますよ!」
短い会話でしたが元気をもらいました。
先頭集団に丸臨ジャージが二人・・・
こんなチームに育つとは・・・
私が空気抵抗を正面で受け止め始めて1時間が経とうとした時です。
メインストレートから続く最初の上りで聞き覚えのある声がしました。
「乗りますか?」
声の主は7時間にエントリーのモーニングさんでした。
待ちに待った私を絶妙な速さでオーバーテイクしていく人です。
私よりも速い人の後ろに付く事でラップタイムを上げる事が出来る!
「乗る!」
カン、カン、私はギヤを重くしてダンシングで加速する。
そしてついに空気抵抗から解放されたのです。
レース開始から2時間40分を過ぎて臨時漕会列車は3人になった。
今日は、ここまで書いて力尽きました。
続きは後日、書くつもりです。
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今年はずっと必死でしたがあの時ばかりは気が緩みました
お声がけありがとうございます
でも、このレースではコギコギさんに背中でたくさんの事を学ばせていただきました。
特にアトウッドカーブからの脱出。秋のレースではここで千切れてしまいました…
どうしたら遅れすに付いて行けるのか?
数周の内に答えが見つかりました。
レース本番中にコギコギ個人レッスンを受けれる、何て幸せ者なんでしょう!
私にとって、確かな自信に繋がりました(^o^)
チームで走るのは本当に良いですね(^^)d
もっと鍛えなければ。
このコースの最高速が出る
下りのアトウッドコーナーからの立ち上がりは
下りの勢いを生かして重いギヤで攻める所なんですが
下りの勢いを利用して休んでる人が多いんですよね。
あそこを攻めて走ればタイムはかなり違ってきます。
次のレースが楽しみですね。
ごめんなさい、気付きませんでした。
一瞬、メンバーが、かなり小さな範囲に集中してたんですね。
タイプRさんも、次のレースは、もっと走れますよ。
今回のレースで経験値も上がりましたしね。
しかし、丸臨ジャージじゃないと気付けないもんですね。