走るべきか走らざるべきか?雨の中のタイムアタック |
その日、太平洋岸を発達しながら進む低気圧の影響で
荒れた天気になるという予報でした。
ただのサイクリングなら迷わず寝ていましたね。
朝5時に起きて空を見る・・・
夜が明ける前の空に星は見えず
傘をさすほどでもない雨を肌に感じました。
「このくらいの雨でおさまればいいのにななぁ・・・」
私にとってOCKサイクリングin雲海を走る目的は
4月のエンデューロレースを前に体の仕上がり具合を見る事にありました。
20秒の間隔を開けて二人ずつスタートしてタイムを計測する・・・
タイムトライアル形式で約53kmのコースを走らせてもらえるのは
客観的に自分の実力をみるのに最適に思えたのです。
本番のレースの約2週間前に
言わば追い込み練を兼ねた練習試合・・・
LSDは3カ月間、みっちりやった。
追い込み練でV字回復してるはず・・・
その成果を確かめたい。
ブリヂストンアンカーRFX8を車載して
ほの暗い国道2号線を西へ走らせます。
間欠ワイパーで事足りていた雨脚が次第に本降りになっていきました。
会場の駐車場に到着すると住友輪業さんが車の中で仮眠しているのが見えました。
係りの人の誘導に従って駐車場の奥に駐車しました。
ドアを開けて外に出るのが億劫になるほどの雨・・・

徐々に埋まっていく駐車場を眺めるだけの時間が過ぎていきました。
「本当に、みんな、
こんな雨の中を走るのかな・・・」
あちこちでドアが開く音がして開いた傘が受付所の所へ向かっていきました。
「もう8時か」
私も雨の中受付を済ませ、住友輪業さんの車のガラスを指で叩きました。
熟睡はしていなかった住友輪業さんはすぐに起きてきました。
「コギコギさん、駐車場に到着してスタッフの人に聞いたんですが
やっぱり中止は無いそうです。
ただ、スタート時間を遅らせる可能性はあるとか・・・
迷いますね・・・」
実は住友輪業さんは直前に風邪をひいてしまったようで
体調は万全ではありません。
「無理して走って、体調を悪化させてしまうのが怖いね」
会場を見渡すとチームヴェルジェのヴィンテージさんがいました。
「コギコギさん、どうすんの?」
「まだ分かんないっす」
ヴィンテージさんは強くなるばかりの雨を見つめて呟きました。
「こりゃ家に帰って飲んでた方がいいかもな・・・」
私は自分の車に帰って、
出走するというハッキリとした意思の無いまま準備を始めました。
デリカのリヤハッチを屋根代わりに
ゼッケンプレートをロードバイクに取り付けます。
すると傘をさしたクライム君がやってきました。
住友輪業さんと3人で走るべきか走らざるべきかの大議論・・・
「住友輪業さんは走る事にこだわらない方がいい・・・
無理して走ってエンデューロ走れませんでした、じゃ元も子もない」
「この雨じゃ、出走者激減でしょうね」
「そうだねぇ~この雨の中を走るって奴は、よっぽど日頃から走ってる奴らか
俺たちみたいに何かを企んでる奴らだろうよ」
「下りスタートで落車が怖いですね・・・
スタートの時以外も雲海のコースはスピードの出る下りが多い・・・」
「ブレーキ効かないよぉ~」
「怖い怖い!」
やがて強い雨音にかき消されそうになりながら
スタート時間の変更を告げるアナウンスがされました。
「スタート時刻を1時間延長します!
スタート時刻を1時間延長します!
出走時刻は受付受理書に記載された時間の1時間後になります!」
私は少し空を見て住友輪業さんとクライム君に言いました。
「今から1時間後、出走時刻の30分前に最終判断しよう」
一旦それぞれが自分の車に帰りました。
雨から守られた車内の中に大きな雨音が響き渡りました。
雨音が大きければ大きいほど出走する気持ちは小さくなっていきました。
(こんな状態で走っても、客観的に自分の力が分かるのか?)
(走ったところで去年のタイムは上回れないだろう)
(いや、この時点で体の仕上がり具合を見れないのは痛い)
(タイムよりも他人と一緒に走って追い込むことに意義があるんじゃないか?)
(DNSでも誰も何も言わない・・・
無理して走って体調を崩したら・・・)
雨音を聞きながら色々な思いが頭をよぎりました。
居ても立ってもいられ無くなって
チームヴェルジェのヴィンテージさんの車まで行ってみました。
「ヴィンテージさん!チームヴェルジェはどうするんですか?」
「うちの新入部員二人がやる気満々でさ・・・出走する事にした。
雨は9時頃をピークに10時頃には小雨になり
11時頃には止むらしいよ」
その言葉を聞いて心の迷いは吹っ切れました。
雨が降ったから走りませんなんて
そんなのいい訳に過ぎない!
最終判断の時間を前に
住友輪業さんとクライム君の元へ自分の判断を伝えに行きました。
「チームヴェルジェは全員出走!
俺も出走する!」
スタート時間が迫って来るにつれ
駐車場が慌ただしくなってきました。
それぞれの参加者が出走準備に取り掛かったのです。

「う~ん・・・俺も走る!」
腹は決まった!
臨時漕会も全員出走!
雨の中のタイムアタック・・・
吉と出るのか凶と出るのか・・・
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
OCKサイクリングin雲海は私にとって練習試合みたいなものです。
雨の中のタイムアタックで果たして何を得られるのでしょうか?
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雨中走行の怖さが分かってくると尚更です/ _ ;
でも、レース前の大事な練習試合!
出走を決めたメンバー 頑張れ〜!!!p(^_^)q
決意してからスタートするまでの時間の気の重さは尋常ではなかったですね・・・
これは怖い〜。
私も、初めてこの間自転車ではないですが、スタート前からどしゃ降りのレースに出たので、若干気持ちがわかるような気がします。
本番なら未だしも、練習試合なら危険だしパスしたいところですよね。
コギコギ師匠や、住友輪業さん他レースにl出た皆さん、エライです!
出来ればベストコンディションであって欲しい・・・
統計上は3日に1日は雨が降ってる計算なので
雨のレースも出てきちゃうんですよねぇ~
走った我々がエライのかそうでないのか微妙ですが
我々がエライのならsettimissimoさんもエライ!

