ドライバー1本で魔法をかけた?真っすぐなペダリング |
またまた前回からの続きです。
「きのこだけさんのペダルに載ってる足・・・
おかしいぞ!
住友輪業さん!あのクリートおかしくないか?」
私の認識ではビンディングペダルにする利点の一つに
足をペダルの正しい位置に載せる事が出来るというのがあります。
フラットペダルでは拇指球でペダル軸を押す位置に足が載らなかったり
つま先が外を向いてガニ股の状態になったりしますが
ビンディングペダルにすると、それらが強制される・・・はずでした。
しかし、きのこだけさんはビンディングでありながら
つま先が外を向いてガニ股状態だったのです。
「住友輪業さん、きのこだけさんのペダルに載ってる足が
つま先が外を向いてガニ股状態になってる」
「そうですね・・・チェーンステーにかかとが当たりそう・・・」
「クリートがおかしいんかな?」
「コギコギさん、きのこだけさんのビンディングペダルはスピードプレイ・ゼロ・・・
フローティングが大きいんですよ・・・・
・・・・コギコギさん、きのこだけさんの外向きの足、
真っすぐに強制出来るかもしれませんよ!」
「そんな事、出来るの?」
「スピードプレイは足の可動範囲や遊びの大きさを調整できるんです!
次のコンビニで早速、調整してみましょう!」
機材音痴の私では気付かないところでした。
スピードプレイの様にフローティングを大きくセッティング出来るペダルに関しては
足をペダルの正しい位置に強制的に載せる載せるという利点は少ないのかもしれません。
ちゃんとした知識が無いと調整できないかもしれませんね。
きのこだけさんには荷が重かったかも・・・
早速コンビニに入りクリートの調整をしました。
スピードプレイのクリート調整はドライバーでネジを回すだけ・・・
シューズを履いたままでのクリート調整なんて初めて見ました。
「あっ!足が今までみたいに動かなくなった・・・」
ほんの少しだけ駐車場を走ってもらっただけでしたが
ペダリングは全く別物でした。
今までのガニ股ペダリングが嘘の様に真っすぐのペダリング・・・
まるで住友輪業さんがドライバー一本で魔法をかけたようです。
「きのこだけさん!真っすぐになってるで!
凄い!まるで別人や!」
腸脛靭帯炎という長いトンネルの向こうに光が見えました。
そして、きのこだけさんの表情が明るくなった。
このコンビニの駐車場に居合わせた3人とも
きのこだけさんの無傷で100kmオーバーライドの目標達成が近いと感じました。
「じゃあ、行きましょうか」
一仕事終えたメカニックが自分の仕事を確認する様に
住友輪業さんは、きのこだけさんの後ろについて走り始めました。
しばらく、きのこだけさんのペダリングを観察した後
住友輪業さんがニヤリと笑って私の方を見ました。
「コギコギさん、きのこだけさんのペダリング、良くなってますよ」
彼は、きのこだけさんのペダリングが見える特等席を
私に譲る様に後方へ下がりました。
そして、きのこだけさんの後ろについた私も
思わず笑ってしまいました。
「やっと、真っすぐなペダリングになった・・・」
私は少し興奮して、きのこだけさんの背中に大声で言いました。
「きのこだけさん!
めっちゃええ
ペダリングや!」
後半は、きのこだけさんにとって痛みに耐えながらの過酷なサイクリングだったはずです。
スピードも遅く爽快感も乏しかった。
しかし、雰囲気は明るかった。
次へ繋がる光が我々の行く手を照らしたのです。
夕日と共に終わろうとしていました。
一時は僕は自転車に向いていないのかもしれないと力無く呟いていた彼が
今は痛みに足を引きずりながらもこの笑顔・・・
「膝の痛みが無くなったら
今度こそ、無傷で100kmオーバーライドを走ろうな」
走行距離…95.16km
時間…5:06:06
平均速度…19.02km
最高速度…46.93km
平均CAD…76
積算距離…32063km
消費㌍…1600kcal
補給食…0kcal
心拍…Avg.109 Max.158
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
このあと住友輪業さんが駐車場まで同行してくれました。
駐車場での住友輪業さんの心拍は73くらいだったと思います。
90は下回らないと言っていましたが
一日LSDをやって低くなったようです。
その心拍を見て
「僕もLSDやってみます!」
みんな、昨日の自分より上の自分を目指しているんですよね。
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せっかくのパーツを生かすも殺すもセッティング次第。
僕にとっても大変勉強になりました。
基本的な事が解っていないとクリート調整は出来ないという
いい事例になりました。
拇指球でペダル軸を斜め前へ踏むと言うこと
そして足は基本的に真っすぐ載せると言う事を
ちゃんと教えておく必要がありました。
私もいい勉強になりました。