臨時漕会ソウルフードと季節外れのツバメたち |
前回からの続きです。
佐用坂を越えた向こう側に
おばさんの見覚えのある景色が見えて来ました。
おばさんが初心者だった頃、
この佐用町で待ち合わせて一緒に何回も走りました。
おばさんが松江から車で来るのにかかる時間と
私が相生からロードバイクでかかる時間がほぼ同じ。
距離は違いますが
時間軸で言えば相生と松江の中間地点が佐用町だったのです。
ちゃんとロードバイクを教えて欲しいというおばさんの気持ちとインターネットが
私達の間にある距離感覚を狂わせたのかもしれません。
そして、この佐用町を集合場所に
現在の臨時漕会の主要メンバーも集まった。
ぴよぴよさんは加古川から自走。
hiroさんとぽチャコさんは大阪府から車で・・・
道の駅ひらふくを中心に作東町、
乙大木谷の棚田、田舎砂漠サイクリング
そしてチームヴェルジェとのコラボレーション・・・
この佐用町で走り続けた事が
臨時漕会のメンバーが各地に広がっても
違和感のない環境をつくったのかもしれません。
そしてこの頃を境に臨時漕会は発展期に移行したのだと思います。
ほんの1年8カ月ほど前の記憶なのに
もう、ずいぶんと時間が経っている様に思えました。
私の後ろを走っているおばさんはもちろん
臨時漕会のメンバーとは
もっと以前から知り合いだったような気がします。
インターネットで繋がっているから?
確かに、そういう一面もあるでしょう。
しかしインターネットはツールに過ぎません。
人というのは、心で繋がれば時間は超えられるものなのだと感じました。
「昼ごはんは、新さよに行きまぁ~す!」
私は先頭に立ってメンバーを誘導しました。
「新さよ」とは、今となっては臨時漕会御用達のホルモン焼うどん屋さんです。
ここも1年8か月前に、
おばさんやぴよぴよさん達と昼ご飯を食べに入った事で
ただ単に行きつけのホルモン焼うどん屋では無くなりました。
ホルモン焼うどんを食べながら
佐用町出身のぴよぴよさんが地元の話を始めると
偶然にも「新さよ」の若大将とぴよぴよさんが中学の同級生だった事が判明。
30年ぶりの再会だったのです。
もちろんそれ以前に、ここのホルモン焼うどんが好きで、よく来ていたのですが
これ以降、もっと頻繁に通う様になりました。
美味い美味いと食べている内に
メンバーから連れて行けのリクエスト多数!
いつの間にか臨時漕会のソウルフードとなったのです。

「いらっしゃい!」
「コギコギさん、いつもありがとうねぇ~」
慣れた素振りで店内に入っていきます。
「てっちゃん!久しぶり!」
ぴよぴよさんは若大将と同級生のご挨拶。
「私はこれで何回目かしら?」
「おばさん、凄いね、島根県からでも常連客なんて・・・」

まるで私達が「新さよ」に入るのを待っていたかのようです。
「あっ・・・・雨・・・・」
私のつぶやきが聞こえているのかいないのか
テーブルに並べられるホルモン焼うどんや上ホル別焼きに歓声が上がります。
「お~っ!これが上ホル別焼きですか・・・」

「ホルモン焼うどん!ビール欲しくなりますよね」

私達はレースやロングライドを共に走ってきた。
脚が攣ったり千切れたり
応援したり応援されたり・・・
大人になっても
そんな事が出来るなんて、なんて幸せなんだろうと思います。
そして今、まさに同じ釜の飯を食っているのです。
「同じ釜の飯を食った仲」という言葉は私達にピッタリなように思えました。
窓の外を見ると雨がしょうしょうと降っています。
しかし、雨の事など気にも留めず
レースの話や武勇伝の話しが次から次へ出て来ます。
モーニングさんが兵庫県から石川県の和倉温泉まで自転車で行った話・・・
ぴよぴよさんが加古川から自走で琵琶湖一周400kmオーバーライドの話し・・・
タイプRさんがレースで千切れる時、礼儀正しく千切れただとか
もう、いちいち書ききれませんが
話題は尽きる事がありませんでした。
夜の本番の飲み会でしゃべる事が無くなってしまうんじゃないかと
心配になったほどです。
「あっ!雨が上がった・・・
そろそろ行きましょうか」
調度、予定通りの時間帯に不思議と雨は上がってくれました。
私達は国道179号線で上月へ向かい
上月からは国道373号線を千種川沿いに南下します。
この国道373号線こそ
追い風に乗って、まるで滑空する様に走る事の出来る道。
冬の北風に乗れば下り基調も手伝って
自分の走力以上の高速巡航が出来ます。
自分が速くなったと勘違いして走る。
すると高速で空間を移動する快感が増し、更にペダルを踏む。
より強い快感を得たいがために走り続けるこの道は、まるで麻薬かもしれません。
国道373号線に入ってすぐ臨時漕会列車に動きがありました。
後方から一台のロードバイクがスルスルと駆け上がって来たかと思うと
一気に列車から離脱して逃げ始めました。
「あれはボーンズさんだよね?」
「アタック?」
「彼、道、知らないはずだけど」
国道373号線を滑空する快感に
列車にとどまる事が我慢できなくなったのでしょうか?
どうやら千切り合いを始めようとしたらしい。
しかし・・・
先の信号の向こう側でボーンズさんは苦笑いしながら待っていました。
ここで左折するのか、直進するのか分からなかったのでしょうか?
それとも信号待ちで前に出るのが気が引けたから?

徳島県から参加のボーンズさんに道が分かるはずも無い。
待っているボーンズさんを見て、みんな笑った。
「あそこは仕掛ける所じゃないよねぇ~」
「信号もあるんだし・・・」
「道知らんのに、よう行ったなぁ~」
確かに、おっちょこちょいのボーンズさんですが
それを見て笑う私達も
まるで箸が転んでも笑う、お年頃の娘さんの様に
笑い上戸になるのは可笑しかった。
しかし、このまま笑いながらサイクリングとはなりません。
ボーンズさんを吸収して暫く・・・
国道373号線を北風に乗って滑空する快感は
彼らを大人しくさせ続けるはずもありませんでした。
やがて臨時漕会列車から次々に解き放たれる矢の様に
色とりどりのロードバイクが飛び立っていきました。
そして臨時漕会列車が私とおばさんだけになった時
千種川上空に季節外れのツバメが6羽・・・
まるで戯れるように飛び始めました。
「おばさん・・・始まっちゃったみたい」
「ホント・・・どうしようもない僕ちゃん達」
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
ここまで書いて今日は時間切れです。
続きは後日、書くつもりです。
しかし・・・書き始めて思いましたが
今回の忘年会サイクリング、長くなりそう・・・
正月休みに少しでも書いておくんだった(T_T)
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実は宿泊付き忘年会サイクリングは毎年開催されているものと思ってましたので、その初開催に参加させていただいたこと、とても嬉しく思います(^o^)
ホルモン焼きうどん、美味しかったです‼
何だかいろんな想いが合まってジーンときてしまいました。
1年8ヶ月…あっという間でした。佐用町からスタートした私のロードバイクとの歩み。コギコギ日記で知り合えたメンバーとコギコギさんの故郷を一緒に走る日が来るなんて想像もつきませんでした。
思い切って扉を叩いて良かった!
地元にも沢山の仲間が出来ました!いくつになっても始めた時がスタートですね^_−☆
よりお互いを理解出来るとは限りません。
たった1年8カ月の付き合いでも
心で繋がっていれば理解しあえるように思えます。
だから、ずっと以前から知り合いだったような錯覚に陥るのでしょう。
お会いする、一回一回が非常に濃密なのでしょうね。
臨時漕会のメンバーは
大げさでなく、心で繋がっているんだと思います。
滅多に会えなくても気心が知れている・・・
いいチームですよね。

