都市をコンパクト化して自転車を生かそう |
自転車が道路の右側にある路側帯を走ることが禁止になり、
違反した場合は3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金となったのは
御存知の通りですね。
今まで路側帯(道路の端に白線で隔てられ通行スペース)内であれば
逆走可能だった・・・
その事の方に驚いた記憶があります。
何はともあれ危険な逆走が、ちゃんと禁止された事は歓迎すべきでしょう。


これ以外にも例えば兵庫県では
「自転車はくるまです」
と書かれたポスターが
公共機関はもちろん民間企業など
様々な場所に張られ啓発活動が行われています。
そして少しではありますが
行政が自転車走行レーンを設けたり
小学校で自転車免許を交付したり
自転車が関係する事故を防ぐ
取組がなされています。
急増する自転車が関係する事故に
行政も重い腰を上げざるを得なくなったのでしょう。
これで少しでも自転車が安全に走行出来る環境が整うかもしれません。
しかし、急増する自転車事故に対応するスタンスでは限界がある様に思われます。
もっとダイナミックに
自転車を国家戦略の道具として利用する事で
私達はより多くの恩恵を受け取る事が出来るかもしれません。
私が以前から注目しているのが富山市の取り組みです。
公共交通機関を整備して都市をコンパクト化しようというのです。
日本もそうですが先進諸国ではモータリゼーションの波が押し寄せ
誰もが車を持つようになりました。
行きたい時に何処へでも移動出来る車は便利です。
国民が豊かになれば車を手に入れようとするのは当然の成り行きでした。
しかし、誰もが車を持つ事によって都市はどんどん拡大していったのです。
商業施設は大型化して広大な駐車場を求めて郊外に広がっていきました。
また病院や行政施設さえも広大な駐車場を求めて郊外へ・・・
気が付けば食事をするのもパチンコをするのも公共浴場へ行くにも
銀行へ行くのも通勤も全て車を利用する様になりました。
便利な車を受け入れるためには駐車場が必要です。
駐車場を備えるためには郊外へ進出しなければなりません。
様々なものが郊外へ進出し都市は拡大していったのです。
誰もが車を持つようになって
いつでも何処へでも気軽に移動できるようになった結果
地方のローカル線やバス路線はどんどん廃業し、
気が付けば車が無くては生きていけないほどになってしまいました。
そこへ訪れたのが高齢化社会です。
車が運転できなくなったお年寄りが地方にあふれて来ました。
彼らは、即、買い物難民になり、また通院難民になったのです。
行政側も拡大した都市を維持するには膨大な予算を必要としました。
デイサービスやゴミの回収、除雪やし尿処理、
上下水道に自然災害・・・都市が拡大していった結果
行政の守備範囲も広くなってしまったためです。
そこで富山市は公共交通機関を整備して都市機能を中心部へ集中させようとしています。
具体的にはLRTを中心としたまちづくりです。
LRTとはライトレールトランジットの略で平たく言えば路面電車です。
今ある道路に敷設するので財政的負担は比較的少ないでしょう。
LRTを中心にバスや鉄道等の公共交通機関を有機的につないで
出来るだけ車を使わなくてもよいまちづくりをすすめています。

車を使わなくて済むなら買い物難民や通院難民を大幅に減らせるかもしれません。
都市機能を中心部に集中させる事によって
住民の住居も徐々に中心部に誘導出来るとすれば
行政の守備範囲が狭くなって財政的な負担も軽減され
より多くの予算を高齢化対策へ振り向けられる可能性があります。
これらが公共交通機関を整備して都市をコンパクト化するメリットです。
そして私は、ここからもう一歩踏み込んで自転車に注目して欲しいのです。
LRTを中心とした公共交通機関が整備されれば車を使わなくて済む。
しかし、迅速で便利に移動するなら自転車も活用すべきです。
都市がコンパクト化すれば自転車も充分に移動手段としての役割が果たせます。
LRTの整備と共に自転車道や自転車レーンを整備して
都市内の移動に自転車を奨励するのです。
そうすれば、もっと車の台数を減らせるし、渋滞の緩和にもなる。
こういう取り組みを国家戦略として取り組めば
財政負担の軽減やCO2削減にも貢献できます。
更に国民が日常的に自転車で移動する事が増えれば
健康が増進され医療費の削減にもつながると思います。
日本は世界に先駆けて超高齢化社会を迎えます。
少子化で人口も減っていくでしょう。
豊かさを追い求めて拡大していった都市をコンパクト化する事は
同時に私達が消費しているエネルギーをコンパクト化する事でもあるでしょう。
人間一人の移動のために膨大なエネルギーを消費していた生活から
身の丈に合った生活にシステムごと切り替える・・・
私達の国が健全になるためには
まずはそこから始めるのが良い様に思います。
残念ながら国が自転車のポテンシャルに気付いているとは思えません。
それは一般の人々も同じです。
狭い道を自転車で走っているだけでクラクションを鳴らされたり
「邪魔だ」と怒鳴られたり・・・
ロードバイク人口が急速に増加している事は嬉しいのですが
それに比例して路上での摩擦は増えている様に思えます。
その摩擦を減らすには
自転車が社会にとって有益な存在となる事が早道でしょう。
今はまだ、有益な存在にはなっていません。
どちらかと言えば、その逆と思われているかもしれません。
今、私に出来る事があるとすれば
自転車の素晴らしさを人々に知ってもらう事・・・
そしてマナーを守る自転車乗りを増やす事でしょうか・・・
来年は自転車乗りが邪魔者扱いされませんように・・・
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
年末に、路上で邪魔者扱いされたので
ついついこんな記事を書いてしまいました。
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いつも楽しく拝見しております
その通りですね
今まで、拡がる事で発展してきた国ですがこれからの100年を考えると、大きな政治決断の時かもしれませんね~
そして私たちも意識を変えていかなきゃ
西日本に住む方は羨ましいなぁ
手頃な距離に山あり海あり色々なライドが楽しめますよね~
関東平野の真ん中に住んでると、ひたすら平坦な道が・・・
来年も楽しく、そしてためになるブログを楽しみにしております(^^)
そうだ、スポーツ自転車党を立ち上げみては?
コギコギさんなら当確ですよ~
でもぼくは、日本人もそうバカじゃないので、必ずいい方向へ動き出す時が来ると思っています。ただ、きっかけが何か必要なのかもしれません。こういうブログの果たす役割もけっこう大きなものだと思います。
相変わらず 堂々と逆走する自転車…
私達一人一人が 声を発していく事が必要ですね! 車、自転車、歩行者が 気持ち良く道路を共有出来る日が 一日も早く来ます様に!
スポーツ車以外の自転車に乗っている方々は、歩行者の立場のままで自転車に乗っているように思います。
逆走していることにさえ気づいていないのではないでしょうか?
ニュースも関心ある人しか気づいていないのでは・・・
罰則とか抜きにしても、安全のためにもっと街頭での取り締まりが必要なのではないでしょうか。
私は一度、自転車対自転車の事故を経験しています。相手の言い分も有るので詳しい内容や結果は書き込みませんが、保険には助けられました。
この時には交通ルールの尊守により過失割合が決まるので金銭的なメリットが発生します。
勿論、交通ルールを尊守する事で事故の可能性が下がります。
大事な身体と自転車を守る為、交通ルールを守りましょう。
昨年はお会いできてとても嬉しかったです。本年もよろしくお願いします。
なるほどコンパクト化はメリットも多そうですね。今回の道交法改正の時はメディアも結構取り上げてくれましたので、ずっと以前に比べていい意味でも悪い意味でも、世間一般的が自転車に対する認識が深まっているんだなぁと思いました。この流れを良い方向に持っていくためには我々自転車乗りが見本となるライディングをせねば。と思いますねぇ。
道路交通法が改正されましたが、未だに自転車逆走などのバカ運転が多いですよね。
スポーツバイクで1番風評被害を受けるのは学生やおばちゃんのママチャリです。
あの人たちは、道を我が物顔で走る。
そういう姿を一般市民がみると自転車全体が悪いと思われるのでしょうね。
皆様方、今年も自転車楽しみましょう!
交通安全を祈りながら、《御安全にっ!!》
今回のこの記事に大きな拍手を贈りたいと思います。
まさにこれは大きな社会問題ですね。
自転車のマナー、そして自動車に乗る人のマナーも含めて広く啓発していく必要があるかと思います。
しかし、都市のコンパクト化、脱自動車に向けて最大の問題点は国民一人一人が安易に自動車に依存してしまっているという点にあるのではないでしょうか?うちの職場は郊外にありますが、ほとんどの人は自転車や公共交通機関を利用しようなんて微塵も考えてません。これでは公共交通機関は衰退し、店は巨大駐車場を求めて郊外に進出するばかりです。
国も自動車メーカーに媚びるばかりでなく超高齢化社会にも十分対応できるようなできるような街作りを推進し、公共交通機関が十分に機能を発揮できるような状況(接続、便数等)を作り出すべきだと思います。それも街をコンパクトにしないと難しいんでしょうけどね。
マスコミも巻き込まないと難しいでしょうね。
ターニングポイントを迎えているように思います。
少子高齢化で人口が減っていくのですから
いつまでも経済が拡大し続けるわけはありませんよね。
経済的な豊かさを求める社会から
幸せを感じる事が出来る社会に切り替えなければなりません。
そういう流れに自転車は有効じゃないかと思っています。
私が住んでいる兵庫県は
北は降雪地帯の城崎や豊岡から南は淡路島まで
日本海側から瀬戸内海、太平洋まで様々な自然環境があります。
自転車乗りにとって、けっこういい所だと思っています。
自転車ブロガー的にもラッキーかな。
言いかえれば逆走を止められたら
かなり安全になるとも言えます。
ですから、逆走の取り締まりだけでもやっていただけたら
車を運転する者としてもありがたいですね。
是非とも見本になる様な運転を心掛けて頂きたいものです。
私達がハンドサインをきっちり出して
ちゃんと交通ルールを守って走る事が
カッコいいと思われるようになりたいですね。
一般の方たちの自転車の乗り方をどう改善していくか・・・
この問題の解決のハードルが高いんですよね。
一般の方々への啓発活動は
私達だけでなく行政の協力も必要でしょう。
例えば学校教育の場で啓発する
運転免許証更新の際の講習で啓発するなど
行政側に本気の姿勢を見せて欲しいですね。
都市がコンパクト化されてい無ければ
大変なことになってしまうような気がします。
私達が老人になった時、行政が面倒を見てくれるほど
財政が健全化されているとは思えません。
自力で生活するには都市のコンパクト化が必要不可欠ではないかと
心配しています。

