追い込み練は人任せ? |
10月14日(月・祝)のサイクル耐久レースin岡山国際サーキットに向けて
最後の追い込み練は何がいいか?
私は自分ひとりで追い込み練が出来るほど強力な精神力は持ち合わせていません。
ですから追い込み練に人を巻き込む事にしました。
私より速い人と一緒に走る事で強制的に追い込み練をしようという魂胆です。
私の追い込み練の相手をお願いしたのは
アワイチをAve.31kmで走る住友輪業さん、
最近、科学的トレーニングでめきめきレベルアップしている
トライアスリートのぴよぴよさんです。
コースは基本的に
OCKサイクリングin雲海のコースを走ろうと思っていました。
以前はメディオフォンド雲海と呼ばれていて
なかなか走りごたえのあるコースと知っていたからです。
途中片鉄ロマン街道というサイクリングロードを走る以外は
坂また坂のいやらしいコースなんですね。
自走で行くと150kmほど・・・
私を追い込んでもらうには調度いいコースです。
そして今回のコースは私しか道を知りません。
ですから千切れたとしても必ず待ってもらえる。
そういう保険付きの追い込み練ですね。
上郡から県道90号線を走って岡山国際サーキット方面に向かうのが
雲海のコースへの最短距離なんですが
私は安室川沿いに安室ダムに向かう県道385号線を選択しました。
「そっちの道は九十九折れのきつい坂があるから
まずは安室ダムへ向かいましょう」
そんな奴だから単独で追い込めないんですよねぇ~
しかし遠回りしても安室ダムへ上る坂はやって来る・・・
「自分は遅いんで先にダムまで行って待ってて下さい!
ここから先は自由行動!」
最近、この「自由行動!」というフレーズが流行りつつあります。
「自由行動」とは、つまり、
「速い人は先に行って」とか「千切り合いOK」とか言う意味になりますかね。
私が「自由行動!」と言うと住友輪業さんが
水を得た魚の様に加速していきました。
シッティングで高ケイデンスであっという間に距離を開けられます。
続いて私とぴよぴよさんがデッドヒート!
ぴよぴよさんはTTバイクでシッティング縛りという条件で上ります。
「うわっ!ぴよぴよさん、以前より速くなってる!」
私も同じシッティングなら太刀打ちできません。
少し勾配が緩くなってきたところで勝負に出ます。
カン!カン!
ギヤを重くしてダンシングで踏む!踏む!
勾配が緩いところでダンシングするのがコギコギ流・・・
全身の筋肉を動員するのと同時に
体重をも味方に付けてライバルよりも1枚でも重いギヤを踏むのです。
シッティングで休んでしまいそうな勾配が緩いところで狙ってダンシング!
ぴよぴよさんを交わします。
しかし、この日、私がぴよぴよさんに勝てたのは、この一度きりでした。
あとは坂が来る度に、これでもかというくらい千切られましたね。
それも後半になればなるほど差は大きくなっていきました。
私とぴよぴよさんでは耐久力に大きな差があるのです。
麓のアゼリア館でチューブ交換を兼ねて休憩しました。
私がチューブ交換をしている間
ぴよぴよさんが住友輪業さんに科学的トレーニングの概要を伝授。
私も興味がある内容だったので話に耳を傾けていました。
「住友輪業さんね、サイクリングペースでいくら走っても速くならない・・・
速くなろうと思ったら、短い距離でも高強度で走るほうがいい・・・」
「そうなんですかぁ~
そう言えばフルマラソンサブ3のカマボコ君も
短い距離をハイペースで走るって言ってましたね」
「ローラー台を使えば効率よく出来るよ」
アゼリア館を出て県道90号線を大芦高原へ向けて高速巡航。
信号から3kmほど上ると雲海へ上る入口が現れます。
「ここを左に曲がると雲海への坂が始まります。
イベントではね、散々坂で脚を使わされて
最後の最後にヒルクライムレースみたいな坂が現れる。
途中、15%くらいの勾配もある。
いやらしいコース設定でしょ」
「・・・・・もしかして・・・・のぼる?」
坂好きの住友輪業さんが嬉しがってる!
このままじゃ上らされるぅ~
「ぼ、ぼくは、もう脚がパンパンやから・・・」
追い込み練と言いながら逃げようとする私・・・
「先、行きましょうか」
ぴよぴよさんも上りたくない感じです。
「あっ、いえ・・・今日は、いいです」
住友輪業さんは上りたそうでしたが
これ以上の追い込み練は回避する事が出来ました。
ここで、よし!上ったるわ!って根性があれば、ちょっとは速くなってるんでしょうがねぇ~
ここさえ回避出来れば、あとは坂を下って片鉄ロマン街道を走ります。
片鉄ロマン街道とは
片上鉄道の廃線跡がサイクリングロードになっているところです。
かつて鉄道が走っていたところですから完全に車と分離して走れます。
この道は、ガンガンとばすより、ゆっくり走りたいところ・・・
コース上には駅舎が残っていたり、トンネルがあったり、鉄道の信号があったり
この道が鉄道であった名残を見る事が出来ます。
私達も吉井川を一段高い所から眺めながら走ります。
車からのストレスから完全に解き放たれて走ると心がリラックスしていくのが分かります。
途中、パンク修理しているローディーの前を通り過ぎた時、
「コギコギさん?」
と、声をかけられました。
「そおですよぉ~」
暫く走っていると、そのローディーが追い付いてきました。
「こっちがコギコギさんなら、こっちはぴよぴよさん?」
「その通り!」
「コギコギさん、ブログでは島根におるはずやで」
「ハハハハハハッ!
ブログの更新遅いんで!」
私の事やぴよぴよさんの事をよく知ってらっしゃる。
お互い自転車乗りですから話しも弾んで
和気ドームまで楽しいサイクリングが出来ました。
声を掛けて下さったローディーと別れて
私達は再び岡山国際サーキット方面へ向かいます。
ここから再び過酷な田舎砂漠が始まります。
コンビニも自販機も無い、坂また坂・・・
才の峠から始まり
平坦路の様で実はかなり上っている坂・・・
私は坂の度に千切れていました。
そして坂の度に待ってもらいました。
それは自分の実力の無さを嫌と言うほど見せつけられるのと同じ・・・
苦しいけれど、待たせたくない。
少しでも差を小さくしたい。
しかし無理をすればするほど脚にくる・・・
このまま、ひたすら千切れっぱなしなのか・・・
私自身、そう思っていました。
しかし天は我を見捨てなかった!
最後の最後に一矢報いる時が来るのです。
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
最後に気持ち良くさせて頂きました。
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坂は嫌いじゃないですが、最近体重が邪魔をしてきて(^o^;)
皆さんのスリムボディが羨ましい!
最近、変態呼ばわりされる理由がわかったような気がします。。。
そうするともっと頑張ろう!っていう気になります(^^ゞ。
よーくわかります。
ワタクシも暑かったら脱ぐ寒かったら着るという、こらえ性のない性格ですからよーくわかります。
今も明日は10時から会議だというのに自分に負けてオールで飲みです。そろそろウコン飲まなくちゃ…。
コギコギ日記で見なくなりました
それは切磋琢磨出来るお仲間が
以前よりも増えたというだけでは
ないと思うんです
きっとコギさん自身も変化しているんだと思うんです
追い込むのはキツいし苦しい
でもそれに向かって行く
そういう気持ちに変化してきはったのかなと思うんです
なんというか年々モチベーションをあげているように感じます
それって凄いことですよ
これからも我が良き指針 良き目標であってください
…とプレッシャーをかけてみる( ̄▽ ̄)
自分自身が変わってきた様に思います。
以前はロードバイクに乗る事は自分を見つめる事でもありました。
単独で走って自分自身と会話する・・・
最近は仲間と一緒に走る事が多いですから
自分を見つめる事は少なくなったかもしれません。
でも自分より速い人と走る事で
自分も速く走りたいと思う気持ちが強くなったかもしれませんね。
と言っても、色んな制約があって
トレーニングざんまいと言うわけにはいきませんけど・・・
でも付いて行くのがきつい時、
鍛えられてるかもぉ~と喜ぶ自分もおります。
やはり変態になって来たんだと・・・