何これ?万葉岬を上る元プロのギヤ |
またまた前回からの続きです。
「ぼかぁ~最近、ポタリストですからぁ」
嘘かまことか、そんな事を言う元プロ選手を
私は、もう一か所、お気に入りのポタスポットへ案内する事にしました。
「冨田、次に行くところはね、
俺が二日酔いで、どうしてもガンガン走れない時によく行くところ・・・
新舞子と言って干潟が綺麗な海・・・
今日、潮が引いているといいなぁ・・・」
国道250号線東釜屋から南に細い道を入って行きます。
チョイ坂をクリアして海に出る。
引き潮ならば、美しい干潟の景色が見えるはず。
「おっ、引き潮や!」
坂越では日射しが痛いほどの青空でしたが
不安定な大気が新舞子にドラマチックな雲を連れて来ていました。
晴れと曇りと夕暮れと・・・
「コギコギさん、これは確かに京都には無い景色ですね」


海水浴シーズンの賑わいは去って少し淋しくなった海・・・
ぽつん、ぽつんと干潟に映る人影が夏の余韻の様に見えました。
「冨田、次はいよいよ、ご希望のはりまシーサイドロードに行く。
この前、ドライブしたから道、分るやろ。
君にはついていけないから先に行ってね」
はりまシーサイドロードは適度なアップダウンが続くワインディングロード。
下りの勢いを保ったままチョイ坂を超えて下りコーナーを更に踏んで加速する・・・
ローディーなら誰しもが面白いと感じる道を
私の速度に合わせてもらうのは申し訳ない。
「コギコギさん、プロはね、集団に合わせて走る癖がありますから大丈夫ですよ」
嘘つきは自転車乗りの始まりと言いますが・・・
道の駅みつまではゆっくり走っていただきました。
しかし、瀬戸内海を望みながら適度なアップダウンとコーナーが続く道を
踏まないローディーがいるわけがありません。
冨田君の背中が「この道は面白いですね」と言っている様に思えました。
だんだん速度が増してくる。
やっぱり、踏み始めた!
彼にしてみれば少しペースアップしただけかもしれません。
しかし、私には必死のパッチのペースです。
ドラフティングの効果を最大限生かすため車間距離をギリギリまで詰める!
少しでも車間距離が開けば空気抵抗が増して一気に千切れそうな気配。
呼吸は口呼吸・・・
表情がゆがむ・・・
そして流れる景色の中に元プロの背中が見えた。
重いギヤを踏まないと離される・・・
筋肉の出力をMAXまで上げる!
その時、元プロが前傾姿勢のまま私を見ました。
そして、なんと右の肘で先頭交代を要求してきたのです。
エエッ!
プ、プロに先頭交代要求されましたぁあああ!
ほ、ホントですか?
ぼ、ぼかぁあ~こんなに
しんどいんですけどぉおおお!
私の左を後ろへ下がって行く元プロ・・・
上がったペースを下げるわけにもいかず
私は風の抵抗を全身で受け止めながら
体中のエネルギーを全部使って速度維持に努めます。
「コギコギさん!そのまま!」
後ろから元プロの檄が飛びました。
すると元プロは、今度は右側から私をオーバーテイクしていきます。
ついて来いと言わんばかりにオーバーテイクされても
オーバーテイクされたら、更に加速しなきゃならないじゃないですかぁああ!
私の心拍計が186から188になった。
アレ?私の最大心拍数って186じゃなかったっけ?
おえぇ~!一気に2拍も記録更新!
(最大心拍数の記録更新って、あるんかいな?)
しかし、限界を越えていました。
元プロの背中がどんどん小さくなって行きます。
私が千切れた事に気付いた元プロは減速して私を待っていました。
「だ、だからぁ~待たんでええって!
先に行って!」
元プロはニッコリ笑って
私が追い付くとまた加速し始めました。
「も、もう無理ぃ~」
そんな感じで万葉岬の入り口まで来ましたが
私を千切った冨田君は真っすぐに通過してしまいます。
「ああっ!万葉岬に行くって言ってたのに!」
「おぉおおおい!冨田!
まんようみさきぃいいい!」
しかし、私の声は届かず、坂を下った鰯浜辺りで止まるではありませんか。
鰯浜まで下って
「冨田、万葉岬行かんでもええんか?
入口通り過ぎたけど?」
「エッ?そうなんですか?なんかおかしいなぁ~と思った
コギコギさん、引き返しましょう」
「ええぇえええ!また上るのぉおおお(T_T)」
万葉岬、通り過ぎたから、今日は止めにしますとは言ってくれず
やっぱり上る事になりました。
そして万葉岬の入り口から登り始めると
体験した事の無いオーバーテイクのされ方をしましたね。
「何これ?」
「何?あの重力に反してめちゃめちゃ速いメタボのおっちゃんは・・・」
私のギヤが39-24~27Tなのに対し
メタボな元プロは39-17~19Tなんですね。
ひと漕ぎで進む距離が全然違うから
「何これ?」っていう抜かれ方するんです。
もともと私は坂が遅いのは遅いのですが
それにしても、あまりにも圧倒的過ぎて「何これ?」って感じになる。
一瞬のうちに消えてしまった冨田君。
やっとマイペースで走れる・・・
万葉岬の頂上に到着すると
既に冨田君は瀬戸内の夕暮れを楽しんでいました。
「いやぁ~久しぶりに坂、頑張りましたよぉ~」
このメタボな外見に騙されたらアカン!
彼はメタボなおっちゃんの着ぐるみを着た元プロなんや!

だるま珈琲で一息入れて
次はホルモン焼うどんか牡蠣を食べに行く約束をしました。
「冨田、そんな腹してて速いんやね」

走行距離…84.46km
時間…3:34:21
平均速度…23.64km
最高速度…53.96km
平均CAD…80
積算距離…29643km
消費㌍…2038kcal
補給食…###kcal
心拍…Avg.143 Max.188
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
ええ・・・やっぱりプロは凄いって事がよ~く解りました。
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最大心拍記録更新!おめでとうございます! これから先 まだまだ更新出来そうな兆し(^_−)−☆
しかし、いいお腹してたかは暗くて確認できませんでした・・・残念!

