夏のアワイチ千切り合い・・・最後に笑ったのは誰か? |
前回からの続きです。
私達の列車を矢の様なスピードで追い抜いて行った見知らぬローディーを
そのまま見過ごすわけにはいかなかったのか?
追い越されたら追い抜き返す!
追い抜かれたローディーを追う理由など無いに等しいのかもしれません。
私達の6人列車から放たれた矢はhiroさんとぴよぴよさんでした。
二人はまさに矢の様な速さで見知らぬローディーを追って行きました。
残念ながら私には彼らを追って勝負の行く末を見守る脚は残っていませんでした。
「あの二人、淡路島南部の坂のを走って
よく追走できる脚が残っているよな・・・」
私は先頭を引くクライム君に
話しかけるとも、独り言ともとれるように呟いていました。
暫く走ると緩いカーブのところで
ぴよぴよさんがデジカメを構えて我々の動画を撮影するべく待ちかまえていました。
ご機嫌なぴよぴよさんを見て、勝ったなと思いました。
列車に戻ってきたhiroさんに、どうだったか聞くと・・・
「ぴよさん、ぐうの音も出ないくらい、圧倒的な差を付けてましたね・・・」
「やっぱり・・・」
ぴよぴよさんはご機嫌で私の後ろで歌を口ずさんでいました。
歌は、あみんの「待つわ」でした。
なんで「待つわ」なんでしょう?
動画を撮るために待っていたから?
もともとぴよぴよさんは後半になるほど元気になる傾向があります。
自走小豆島一周をした時も、80km超えてから元気になりました。
その傾向が、トライアスロンの追い込み練をする事で増幅された感じです。
6人列車の先頭はクライム君が引いていました。
淡路島の坂と言う坂を全て一番で走り切った上に
多くの時間を列車の先頭で過ごしていました。
メンバーのみんなは先頭交代を要求されない限り
先頭を走ろうとはしませんでした。
みんな脚を消耗しているのは確かだし
後に控えている千切り合いのために脚を残しておかなければならなかったのです。
「クライム君ばっか前を引いているけど・・・」
「別に僕はいいっすよ・・・
今日は山岳賞もらったし・・・
脚使っちゃいましたから最後のスプリントに絡める気、しないですし・・・
hiroさんのスプリント力にはかないませんからね」
に、しても・・・
この段階で長時間前を引くのは凄い・・・
私達の6人列車は、千切り合いに備えるため
最後のコンビニに入りました。
過酷な暑さによって失われた水分を補給して
アイスを食べて体温を下げる・・・

近寄ってみると、なんと塩が噴いていました。
大量の汗によって体のミネラルが体外に出ていってしまっていたのです。
如何に過酷な暑さであったか
そして、如何に列車が速かったか・・・
2リットル98円の冷えたペットボトルの水は
体を冷やしてリフレッシュさせるのに最適でした。
頭から水をかぶったり、体にかけたりします。
ぴよぴよさんだけは、レーパンの内側から男の大事なところに水をかけていました。
ブルブルって体を身震いさせて
「あ~ああああ・・・」
この方法が最も冷却効果が高かったかもしれませんね。
ご機嫌なぴよぴよさんは、千切り合いで何をたくらんでいるのか・・・
コンビニをスタートした時、私が先頭で列車を引く事になりました。
先頭を引きながら、どのくらいの時間を引くのが良いのかを考えていました。
「オレ、結構、脚にきてるよな・・・」
体力を温存するべく
すぐに先頭交代を要求するべきか?
すぐに交代すれば、「なんだ、コギコギさん、脚にきてんのか」と、
思われるかもしれない。
もしくは、「コギコギさん、最後のスプリントに備えて体力温存かぁ?」と、
思われるかもしれない。
私は考えました。
脚に来てると思われるのも嫌だし
体力温存を計っていると思われるのも嫌だ・・・
少なくとも先頭を引いている時間が短いと思われないように引こう・・・
結構、脚にきているにもかかわらず
それなりの時間を引く事で平然としている事を演出するのです。
これが俗に言う、男のくだらないプライドなのかもしれません。
私がそれなりの時間を引いた事で
後続は、短い時間で先頭交代を要求しにくくなった。
この事が何かしらの影響を与えた事は確かでしょう。
休日サイクリングを楽しんでいるサイクリストたちを
ごぼう抜きにしながら西日に照らされた淡路サンセットラインを疾走していました。
先頭交代が何回か行われ
私が列車のちょうど4番目になった時です。
急激に列車の速度がアップしました。
ゴールまで残り10kmほどのところです。
誰が仕掛けるとか、そんな事を考える余裕すら与えない圧倒的な速さ・・・
列車に乗っている全員の警戒レベルは最高潮に達しました。
誰だ?こんな強力な引きを見せているのは?
「クライム君や!」
最後のスプリントには絡まないと言っていましたが
クライム君がこのペースで引き続けている限り誰も仕掛ける事は出来ない。
勝負どころは、どんどん先に延びていきます。
思わぬハイペースに後続のワインレッドさんがジワジワ遅れ始めました。
クライム君の引きは容赦なく脚の残っていない者から餌食にしていったのです。
ついにワインレッドさんが振るいにかけられて
列車は5人列車になりました。
一人減りましたが速度は一向に衰えません。
いつまで先頭を引き続ける気なのか?
もしかして、このままゴールまで突っ込むつもりか?
「凄い!クライム君、男だねぇ~」
私の後ろを走っていたぴよぴよさんが驚いていました。
結局、クライム君は我々の体力を散々奪い取った末に
自らも脚を痙攣させて散って行きました。
「僕は最後のスプリントには絡まない」
そう言っていた言葉が思い出されました。
最後のスプリントには絡みませんでしたが
圧倒的な走力を見せつけるには充分な引きを演じました。
最後のスプリントに絡まなくても存在感は最も大きかった。
いよいよ列車は4人に絞られました。
先頭は、なんと初参加のkonoさん、2番手はhiroさん、3番手は私コギコギ
そして最後尾はぴよぴよさんです。
クライム君の引きのお陰で
ゴールまで、そう距離は残っていません。
誰が、どんな風に仕掛けるのか?
最後尾のぴよぴよさんは誰かが仕掛けるのを待って
追走して最後に刺すという事が可能なポジションでした。
しかし仕掛けたのは最後尾のぴよぴよさんでした。
「行ったぁ!」
私は思わず声を上げました。
後ろから矢のように加速していくぴよぴよさんが私を抜き去って行きました。
もちろん私も反応して下ハンダンシングで追走します。
hiroさんは私の声に反応してぴよぴよさんを追い掛けました。
しかし私には二人のドラフティング圏内にとどまって追う脚は残っていません。
私に視線の遥か前方で、ぴよぴよさんに追い付いて
最後に圧倒的なスプリント力でぴよぴよさんを餌食にしているhiroさんが見えました。
「やっぱりhiroさんか!」
私も下ハンダンシングで失速したぴよぴよさんに追い付こうとしましたが
時、既に遅し・・・
ゴールから岩屋港までパレード走行。
お互いの健闘をたたえ合いました。
岩屋港のターミナルでジェノバラインが到着するまで
最後の千切り合いの余韻に浸っていました。
「クライム君、凄い引きだったねぇ~」
「そうっすか?今日は山岳賞もらったんで
最後の千切り合いは発射台になろうと思ったんですよ」
「なるほど・・・アシストとしてはいい仕事したなぁ」
「hiroさん、やっぱり強いねぇ~」
「いやぁ~今回はヤバかった!
コギコギさんの、行った!って声が無かったら出遅れてダメでしたよ」
「ぴよぴよさん、前回よりも速くなってるじゃないですかぁ~」
「いつまでも、やられてばっかりじゃね~
でも、一矢むくいたかったなぁ~」
「konoさん、初めて参加したのに
よく最後まで残ってましたねぇ~
由良の峠で千切れてたので、ついて来るだけでも大変かと思ってました」
「僕も、ついて来れて自分でもビックリしています」
「ワインレッドさん、今回は惜しかったですねぇ~
ミネラルを大量に含んだ汗をかいて脚が持たなかったのかもしれませんねぇ~」
「コギコギさんに登りでも負けて、
次回はリベンジします!」
みんな力を出し切って、なんと清々しい事か!

時間…5:43:08
平均速度…26.97km
最高速度…64.03km
平均CAD…79
積算距離…28836km
消費㌍…3208kcal
補給食…###kcal
心拍…Avg.141 Max.182
千切り合いの模様はぴよぴよさんが撮影してくれた動画
「暑い熱いアワイチで千切り合い」でご覧いただけます。
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
夏のアワイチは、やっぱり千切り合いしないとね!
他にも動画がありますので見て下さいね。
「暑い熱いアワイチ その1」
「暑い熱いアワイチ その2」
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最後の千切り合いのも参加出来ず。
次回までに頑張って鍛え治します。

コギコギさん、細かいことまでよく覚えてますね!
アソコを冷水で冷やしたことなんて忘れてました(^^ゞ。
次のアワイチが楽しみですね。
次こそは勝てるように秘策を練ってますよ!
hiroさん、お覚悟~(^^ゞ。

ピヨさん覚悟はいつもしていますよ
今回は相当やばかったです
コギさんの声がなかったら多分追いつけなかったです
きっと次回はもっと追い詰められるでしょうね
でも負けません( ´ ▽ ` )

もいちょっと鍛え直してから参加しま~す‼

…明日は走るぞ!!…て気持ちにさせられました(^.^)

ぴよさんの「待つわ」…受けました*\(^o^)/*
お陰で 頭の中で「わたし まーつーわ」♪♪♪ がエンドレス( ; ; )

ところが、なんとクライムさんの後ろで40kmで疾走する自分がいた…それだけで大満足ですし、今後の自信に繋がりました。
私が先頭に立ってからは35kmが限界で、その横をロケットが飛び出すかのようにスプリントが始まりました。スゴイ、と感嘆すると同時に、私もいつか…なんて欲が出てきました(^^)
最後に今回の機会を与えて下さったコギコギさん、ご一緒いただいた皆様、本当にありがとうございました!
アワイチ、また皆さんと行きたいです(^o^)

やはり鍛えてる殿方はすごいですね
私もだらけてる中高年から、鍛えてる中高年くらいには進化したいものです

僕のホームコースで楽しそうなことしてますねぇ(笑)
是非次のアワイチには参加させてください!
次は、ワインレッドさんなら、やってくれるでしょう!
お互い、楽しみましょうね。
印象に残りましたからね。
しっかり記憶に残っていました。
でも記事が溜まると頭がパンクしそうです。
hiroさんは挑戦を受けて立つ!
なかなか面白い展開になってきました。
へいじさんも充分おかしな人ですから・・・
いつまでたっても僕ちゃんですねぇ~
後半どうなるのか心配しましたが
ふたを開けてみれば、なんのなんの・・・
凄い耐久力じゃないですか!
すぐに千切り合いに参加出来るようになりますよ。
あの日、たった一日で、konoさんの実力がアップした感じがあります。
好きな事をやってる中高年と言った方がただしいかな・・・
みんな自転車が好きで乗ってたら
結果的に体を鍛える事になったという感じです。
また一緒に走りましょう!
うちのメンバーも鍛えてやってね。