ヴァームを効果的に使うに当たっての疑問を会話する

この記事は４月２５日（木）の出来事を書いたものです。
前回からの続きです。

出石は蕎麦で有名ですが
ぴよぴよさんが蕎麦アレルギーなので
お蕎麦以外の物をいただきます。
どうせ食べるなら、やっぱり地元の食材がいいですよね。
但馬の食べ物と言えば、やっぱり但馬牛です。
和牛のルーツと言われています。
神戸牛はもちろん、松坂牛も元をたどれば但馬牛だとか・・・
ここは但馬牛注文しとかないと・・・

私が注文したのはコレ！但馬牛合い盛り丼です。
甘辛く味付けした、やわらかぁ～い但馬牛が
玉子と刻んだ紅ショウガで彩られたご飯の上に乗っかっています。
もっと沢山但馬牛を乗せて欲しいところですが・・・
高級食材なので我慢しましょう。

これとセットで出石そばが付いてきます。
１００ｋｍ以上を、たったお握り１個だけで走ってきたんだから
さぞかしガツガツ食べるのかと思われるでしょうが
私らはロードバイクに乗る紳士ですから
普通にお昼ごはん食べるのと同じ感覚で上品にいただきます。
これもヴァームの効果なのでしょうか？

さて、但馬の食材をいただきながら
二人のヴァーム談義に熱が入ります。

コ「ぴよぴよさん、ヴァーム飲むと補給を減らせるから
補給食にかけるお金が少なくて済みますね」

ぴ「そうそう、２００ｋｍも走れば、ちょこちょこコンビニに入って
お握りだの、アンパンだの、アイスだの、買うよね。
一つ一つの単価は低いけれど
回数が多いから、一回のロングライドにかかるお金は馬鹿にならないね」

コ「そうですよね・・・私は今日、ヴァームを飲んで来ているから
ここまでお握り１個で済んでますけどね・・・
それはそうと・・・ぴよぴよさん、以前ブログに
３００ｋｍも走ると凄い食べるけど出す方も増えて大変だみたいな事書いてたでしょ？
やっぱり、ヴァームを飲むと出す方も減りますよね」

ぴ「減るねぇ～」

コ「やっぱり、まあ、当たり前と言えば当たり前か・・・」

ぴ「コギコギさん、補給食にかけるお金で思い出したんだけど
ヴァームの効果を体感する前に
補給食をまとめ買いしちゃったんだよね。
今となっては、そんなに沢山食べないから
あんなに沢山買わなきゃ良かったなって後悔してる」

コ「エッ！ぴよぴよさんも補給食まとめ買いしたんですか？
僕もなんですよぉ～
買った補給食が減らなくて・・・」

ぴ「ヴァームパウダーダイエットSPが１６袋入りで２０００円しない。
一袋、１００円ちょっと・・・
それでこれだけ補給食が減らせるんなら費用対効果は大したもんだよ」

コ「ほんとですね」

ぴ「それに経済的恩恵だけではなくて
実際、レースでも補給回数を減らせるというのは大きいよ。
補給食を沢山持って走らなくても済む、
そして補給する行為自体、タイムロスと言えなくはないからね」

コ「そうですよね。
補給せずに走れるんなら補給なんてしたくありませんからね」

ここまで二人の見解は見事に一致しました。
出掛ける前に一袋１００円ちょっとのヴァームを飲んでおくだけで
途中で使うお金がどんなに減らせるか。
ヴァームは朝飲んでおけば夕方まで効いてる感じですからね。

ここから二人の会話はヴァームとはなんなんだ？
という話になっていきます。

ぴ「コギコギさんにヴァームがいいかもしれないと聞いて
何回かヴァームを試しましたよね。
１６０ｋｍを無補給で走った事を明治のお客様相談室に聞いてみたんです。
そしたらビックリされちゃった。
それはお客様が体を鍛えているから出来る事で
一般には奨められませんだって・・・
失神の可能性もありますよと言ってました」

コ「脳に供給するブドウ糖が減少すると
最悪、失神するという考え方でしょうね。
一般的なスポーツ栄養学ではそう言う回答になりますね。
ハンガーノックのひどいやつですね」

ぴ「僕はヴァームの効果を知る少し前に実際にハンガーノックを経験したでしょ
それからそんなにも経ってないのに
１６０ｋｍ無補給で走ってハンガーノックにならなかった・・・
それはなぜなのか聞きたかったんだけれどね・・・
でも途中で糖質を補給しても脂肪燃焼効果は落ちないとは言っていたな。
実は糖質を補給すると糖の消費が優先されて
脂肪燃焼効率が落ちるんじゃないかと心配していたんだ」

コ「へぇ～そうなんですね。
私も何回かヴァームを飲んで走ったんですが
空腹感を抑えながら走るのは辛いですよね。
だから空腹感を抑える程度に補給して走り続ければいいのかなぁ～と思ってた。
途中で糖質を補給しても脂肪燃焼効果は落ちないなら安心ですね。
私が何回か走った感じですと
心拍計に表示される消費カロリーの大体４分の１くらいを補給すれば
空腹感は充分抑えられる。
私の場合、１００ｋｍで約２０００kcal消費しますから
１００ｋｍで５００kcal摂取すればいい・・・
今日は今まで２００kcalですけどね（笑）
これ（但馬牛合い盛り丼）食べますし・・・」

ぴ「僕はね、どのくらい糖質を摂取すれば一番効果が高いか知りたいね。
レースでヴァームを飲んで補給食も今まで通りバンバン補給する方が力が出るのか
それともヴァームを飲んだ時は補給を控えた方が力が出せるのか？」

コ「なるほど・・・
私は、ヴァームを飲んで走ったら
なんで補給をろくにしないで走れたかを考えたんです。
どう考えても速筋も使って走っているのに
グリコーゲンの減少によるハンガーノックが起きない・・・
という事は、脂肪を分解してグリコーゲンに代わる何かが作られた・・・
そう、睨んでいるんです。
仮にその物質をXとしましょう。
だとしたら、グリコーゲンを燃料に運動した時と
グリコーゲンの代替燃料Xを使って運動した時と
パフォーマンスはどう違うのか？
そこが知りたいですね。
自動車だって軽油とガソリンじゃ性能が違うでしょ」

ぴ「確かに、燃料の種類によって性格が違ってくるね。
トルクが太くなるとか、応答性がよくなるとか・・・」

コ「だったら、３０分までのヒルクライムレースなら
ヴァームを飲まずにグリコーゲンで勝負した方が速いとか
１時間のヒルクライムレースならヴァームを飲んだ方が有利だとか
そういうのがあるんじゃないかと思うんですよね・・・」

ぴ「ヴァームを飲んだ時に補給はどの程度するのがベストなのかという私の疑問と
ヴァームを飲んだ方がいい場合と
ヴァームを飲まない方がいい場合があるんじゃないかというコギコギさんの疑問・・・
なかなか興味深いね。
そもそもヴァームはどの程度、脂肪燃焼効果があるのか？
私は今ね、家の体脂肪計付き体重計を使って記録を付けているんです。
精度がいいとは言えない家庭用の機械だけれども
ずっと記録していくと体脂肪が減る傾向にあるとか
そういう事は解ってくると思うんです。
そうすれば、少しは信頼性のあるデータが出てくるでしょ」

コ「さすがですねぇ～
そのデータがまとまるのが楽しみです。
私ね、今回、ヴァームを飲んで、かなりのエネルギーを脂肪から得て走ったと思うんです。
補給をろくにせずに長距離を走ったんで
人に話すと、明治のお客様相談室の人みたいにビックリされちゃいますよね。
ヴァームの効果というより
コギコギさんが元々ポテンシャルが高かったんじゃないですかと言われたりする。
でもね、もしかしたら、脂肪をメインのエネルギーにする能力は
もともと普通の人にもあるんじゃないかと思うんです。
だって糖質が安定的に手に入る様になったのは農業のお陰でしょ。
狩猟採集の生活をしていた頃は
糖質を安定的に手に入れる事が出来なかった。
そんな時代に狩りに出て、
ハンガーノックになったから獲物は獲れませんでしたじゃ生きていけない。
近代になっても、例えば北極圏のエスキモー達は
狩猟がメインの生活でしたから、たんぱく質や脂肪は摂取出来ても
糖質は不足しがちになりますよね。
でも、ちゃんと生きてきたわけですから・・・
スポーツ栄養学の基礎を学ぶと
グリコーゲン（糖質）や脂肪燃焼の話しは最重要事項ですよね。
でも、私達が一般的に学んで来たエネルギー生成回路以外にも
脂肪をもっと多く利用するエネルギー生成回路があるんじゃないか・・・
私達の体の中に眠っている狩猟採集生活をしていた頃のシステムが
ヴァームを飲む事で起動されるんじゃないか・・・
そんな風に思ったりしてるんです・・・」

ドライブイン出石のレストランの中で
二人のヴァーム談義は白熱しました。
やっぱり、身をもって体験した事ですから熱くなりますよね。
ただし、二人は素人という事をお忘れなく。
特に私の言っている事は推測にすぎません。
その辺は御理解下さいね。

そろそろドライブイン出石を後にしなければなりません。
帰りの１００ｋｍオーバーライドは予想に反して大苦戦！

ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
今日で出石の記事は終わるかなぁ～と思っていましたが
書いていたら長くなってしまいまして・・・
また続きになります。
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