クリスマス寒波でも決行!おススメの赤穂鉄道廃線跡を走る |
「次の月曜日に走るのなら、御一緒したい」
臨時漕会メンバーのhiroさんから連絡があったのは12月21日の事でした。
月曜日に臨月(臨時漕会月曜休み組)のメンバー以外のから誘われる事は
滅多にありません。
(あっ、そうか!次の月曜日は祝日だ)
祝日とは関係ない仕事についているので
日本の祝祭日は全く頭に入っていないんですよね。
月曜日に臨月のメンバー以外と走れる事に新鮮さを感じました。
hiroさんからのリクエストはトリガタワでした。
トリガタワとは兵庫県西部にある峠です。
終戦までは姫路の兵隊が雪中行軍の訓練を行った程、
自然環境の厳しい場所です。
このトリガタワという峠は臨時漕会が結成されてまだ間が無い頃
特別な意味を持つ場所でした。
相生から急峻なトリガタワを越えて帰ってくる約120kmのコースを走れて
一人前と認めてもらえるというか、一目おかれるという
そういうひとつの目安になる様な場所だったのです。
今はトリガタワにはトンネルも出来ていますし
トリガタワを走れるからどうこうはありませんけどね。
hiroさんは新しいメンバーですが
そう言ったいきさつを知っているので是非とも走っておきたいところだったのでしょう。
ところがクリスマスが近づくにつれ天気予報が思わしくありません。
日本列島にはクリスマス寒波がやってきそうだったのです。
ピンポイント予報でもトリガタワは降雪が予測されていました。
クリスマスに降れば、春がやってくるまでトリガタワに登れそうもありません。
しかし、予報が出ている以上、ロードバイクでトリガタワは諦めなければなりません。
「トリガタワは雪の予報で行けません。
その代り、私のおススメ練習コースを走りましょう」
大阪府が本拠地のhiroさんを播州の田舎を案内するのものもいいかもしれません。
走り出すと寒さで頬骨が痛いような朝
JR相生駅のロータリーで待ち合わせて播州路を走るサイクリングが始まりました。
「大阪じゃロードバイクが走って気持ちのいいところまで行くのが大変なんでしょ
その点、播州に住んでいる私は恵まれています。
玄関を開けたら、そこはもうフィールドなんですよ」
都会では味わえないサイクリングを堪能させてあげたい。
そう思って私が設定したコースは
相生から瀬戸内海沿いを西へ進んで坂越まで行き
そこから千種川沿いに赤穂鉄道廃線跡、そして国道373号線を北上します。
久崎から進路を東にとって県道に入った後
国道179号線を新宮へ向かいます。
新宮から揖保川沿いを南に下り
瀬戸内海に辿り着いたら、はりまシーサイドロードを西へ、相生へ帰ってくるコースです。
地元の人以外は、さっぱり分からないでしょうね。
しかし、コース設定は風向きを考慮したんです。
予報では西北西風が強いという事でした。
久崎から、はりまシーサイドロードまでは基本的に追い風になるはずです。
はりまシーサイドロードは完全に向かい風となりますが
この区間はアップダウンの激しい海岸沿いの道なんです。
登りか下りしかありませんから向かい風であっても、影響は最小限に抑えられる・・・
そんな計算があってコースを設定したのです。
相生から坂越は高取峠を避けて県道を進みます。
関西電力相生発電所を左手に見ながら海沿いの道を西へ進みます。
坂越に行くまでに小さなトンネルを抜けるのですが
トンネルの向こうに瀬戸内海が見えるんです。
その海に12月の低い太陽が反射して眩しかったです。
暗いトンネルの向こうに見える海は、光の塊りの様でした。
このキラキラと輝く海が冬の瀬戸内海の景色なんですね。
「ここはカキオコツアーの時に走った道ですね」
「そうですよ、カキオコツアーの時より海が眩しいですねぇ~」
ほんの2週間ほどの間ですが、太陽の高度は更に低くなっている様でした。
坂越から千種川沿いを北上して赤穂鉄道廃線跡を走ります。
強烈な西北西の風が雪雲を吹き飛ばしてしまったからでしょうか。
天気は快晴で青空の青が美しい。
「hiroさん、赤穂鉄道廃線跡はその名の通り
昭和26年まで赤穂鉄道が走っていた道なんだ。
やっぱり、どこか片鉄に似てるでしょ」
「そうですね、雰囲気は似てますね。
琵琶湖一周のルートにも似た感じの道がありますね」
「そう、あるね。
木が茂って緑のトンネルを抜けるような道・・・
林の向こうに千種川が見える。
琵琶湖の場合は琵琶湖が見えるんだよね」
サイクリング道ではないけど交通量が少なくて車がほとんど通らない。
それに木漏れ日が綺麗なんだよね。
夕方、千種川の向こうから陽が射すと
空からの木漏れ日と千種川の川面に反射してくる横からの木漏れ日が美しい。
私はね、ここを勝手に木漏れ日ロードと呼んでいるんです」
「片鉄だったら旧駅舎の建物が残っていたりしますが
そんなのは残っていないんですかね?」
「残念だけど駅舎は残っていないね。
駅だった所には痕跡を示す碑が建てられているよ。
あっ、あそこにある!」
蒸気機関車への給水のために停車した場所であった・・・」
「林の隙間から見える千種川が綺麗ですね。
水もきれいし・・・大和川のサイクリングロードよりずっといいです」
「この道は、臨時漕会の他府県のメンバーに是非紹介したい・・・
全国的に見てもおススメの道じゃないだろうか」
赤穂鉄道廃線跡は森の中を抜けていくため
強い風が吹いていても風が木々に遮られて風の影響が少ないです。
強い風の日は、
ここがまるでシェルターの様に自転車乗りを守ってくれるのです。
赤穂鉄道廃線跡は国道2号線まで来ると終わります。
調度いいタイミングで有年にコンビニがあるので補給します。
補給した後は、国道373号線を千種川沿いに北上します。
赤穂鉄道廃線跡のように風を遮る木々はありません。
私の予測ではクリスマス寒波の強風の影響が最も大きい区間です。
耐えて走らなければなりません。
乾いた冷たい風が西北西から吹いてきます。
波状攻撃の様に時折強烈に吹きすさぶ風に対して
頭を下げてエアロポジションで対抗します。
ロードバイクはまるで急流の中を泳ぐ小魚の様です。
圧倒的な風の中を2台のロードバイクは北へ北へと進んでしました。
「暫くまっすぐに進みますか?」
「ここから久崎まで、まっすぐだ」
「コギコギさん、ここからは僕が前を引きます」
私もhiroさんの後ろに隠れるように身を潜めて走ります。
一気にスピードがアップしました。
私よりもパワーがあるhiroさんが前を引くと
基本的に向かい風で登り基調の国道373号線を
時速30kmオーバーのスピードで巡航します。
hiroさんに引いてもらっているにもかかわらず
私の心拍は上昇していきました。
150・・・160・・・170!
エエッ?
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
引いてもらってるのに自分が前を引いている時より心拍が高いやん!
今日はここまで書いて力尽きました。
続きは後日、書くつもりです。
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時々この道がブログに登場しますが、是非走ってみたいですね!一度だけ走ったのですが、その時は秋の終わりで落ち葉が凄くて危なかったため、国道に降りたので走破はしていません(^-^;
こういう走りやすい道が増えてきたら最高ですね(^^)d
今年は、走ってみたい所が 満載!(^^)
でも、風が・・・。石見峠~御津の道の駅~七曲から赤穂鉄道。
この時期、地元ながら北はキツイです。塩カリなどクロモリには天敵です。今年もヨロシクお願いします。
参加できればします。
本年もよろしくお願い致します。
トリガタワ・・・まだ行っておりませぬ(@_@;)
今年は、行くぞ・・・お~(●^o^●)
昨年は、ギックリ腰でままならぬ状態でしたが・・・
今年は、精力的に遠征するぞ~(*^^)v
今年もよろしくお願いします。
ONIさんの走力ならトリガタワは鼻くそみたいなものですよ。
トリガタワは基準だった峠なので
お望みとあらば、もっと強烈な坂を紹介しますよ。
あっ!その辺はエースのYKさんの方が詳しいや!