小豆島で出会った自転車乗り夫婦の理想形 |
前回からの続きです。
小豆島ふるさと村を後に国道436号線を西へ向かいます。
その後渕崎から県道26号線を使って小豆島大観音を通るルートもあるのですが
私は、もっと小豆島の海沿いの集落を見たかったので
海沿いの道、県道253号線を走る事にしました。
世界一狭い土渕海峡は別にいいやと通過!
(周辺をブラブラしたら少し道に迷ったんですよね)
県道253号線は瀬戸内らしさが味わえる道ですね。
穏やかな海と共に暮らしている人々の生活感が感じられるんです。
それは自治会の張り紙であったり
酒屋さんの軽トラであったり
並べられた漁具であったり・・・
自転車の場合は感じられます。
徒歩でも自転車以上に感じる事が出来るんでしょうが時間がかかりますよね。
自転車なら次々と現れる集落や景色をスピード感を伴って楽しむ事が出来ます。
その土地の空気感を楽しむ・・・自転車の旅のいい所です。
海沿いを行く県道253号線は、
アップダウンはありますが東海岸ほどではありません。
テンポよく走れる道です。
ちょっとした坂を登っていた時です。
前方の自販機でドリンクを買っている二人連れのロードバイクがいました。
近づいて行くにつれ見覚えのあるジャージである事が判りました。
なんと、二十四の瞳映画村へ行く途中、
後ろにつかせてもらった御夫婦ではありませんか!
ええ~っ!
俺、どこで追い越されたんやろぉ~
羽淵海峡周辺で道に迷っていた時やろかぁ?
それにしても速くないですか?
あの夫婦、凄い夫婦?
心で疑問が渦巻く中
私の方から挨拶させていただきました。
「こんにちは!また会いましたね!」
すると御主人の方がニッコリされて
「私達ね、渡し船でショートカットしたんですよ」
私の疑問を察してか、答えてくださいました。
一度、会っていますから、二度目はちょっとした知り合いですね。
私はダンシングで彼らを追い越していきました。
渡し船なんてあるんですね。
調べてみたら二十四の瞳映画村とオリーブビーチを結ぶ船があるみたいですね。
今度小豆島を走る時に乗ってみようかなと思いました。
今度こそ一人旅・・・
瀬戸内の穏やかな海と暮らす人々の生活感を感じながら風景を楽しみます。
そこでのんびりと魚釣りをする人や漁具の手入れをする人がいます。
島の生活は船が身近な存在なんでしょうね。
県道253号線が県道26号線に合流する所・・・
屋形崎という所だと思うんですが私の好きな風景があります。
天気が良ければ青い海が見えて綺麗なんだけどなぁ・・・
海の向こうに見える陸地は岡山県かな。
右手の方向は兵庫県ですね。
集落の中には小さな段々畑があって
家々を縫うように細い道が繋がっています。
私の中では、
ここが一番小豆島らしい景色なんです。
屋形崎から県道26号線に入り東へ進むと
道の駅みなとオアシス大坂城残石記念公園があります。
私はトイレ休憩のために立ち寄りました。
トイレを済ませて脚のストレッチをやっていると
道の駅の駐車場に一台のキャンピングカーが入ってきました。
ハイエースをベースにボディーには綺麗なデザインが施されていました。
そして背面キャリアーには2台のロードバイクが積載されていました。
車から出てきたのは年配のご夫婦。
奥さんの方は道の駅でお買い物の様です。
御主人の方は私を見るなり、すたすたとこちらに向かってきました。
まるで知り合いに会った様に気軽な感じで・・・
「いやぁ~いい脚してるねぇ~」
「太いだけっすよ」
「かなり走り込んでるでしょ、見りゃ分かるよ」
「そんな事も無いんですけどね」
「鈴鹿はエントリーしたの?」
「いやぁ~いつかは鈴鹿って思ってるんですけど・・・」
「僕はね8時間ソロにエントリーしたよ」
「8時間っすか!長いっすねぇ~」
「長いよぉ~僕はね、昔オートバイのレースやってたの。
だから鈴鹿はオートバイで走ってるんだけど
ロードバイクに乗るようになって、
鈴鹿の登りってあんなにしんどかったっけ?と思ったね」
こんな調子で延々自転車談義が続くんですよね。
初めて会ったのに凄いです。
なんでも小豆島に来て4日目だそうです。
キャンピングカーにロードバイクを乗せていろんな所を旅しているようです。
岡山国際サーキットのレースにも出場されているので
また話しが盛りあがっちゃって・・・
でも羨ましいなぁ・・・
仕事を引退した後の生活としては理想形ですよね。
キャンピングカーで各地を回りながら夫婦でサイクリングを楽しんでレースにも出る。
私も自転車三昧の老後を送るため資金貯めておかなきゃ。
で、話しが盛りあがり過ぎるのも何なので・・・
大部港までの距離感覚が今一つありませんからフェリーの時間も気になる。
話しをどこで切ろうかなと思っていたら
二十四の瞳映画村へ行く道で出会った御夫婦が道の駅に入ってきました。
私は軽く会釈します。
「お連れさん?」
「ええ、まあ・・・」
私は、あの夫婦が道の駅を出る時に
おじさんとの話を切り上げようと考えました。
引き続き、自転車談義を続けていると
どうやら御夫婦が出発するようです。
「アッ、じゃあ、僕も行きますね!」
という事でおじさんとの話を切り上げて出発しました。
また午前中と同じように御夫婦の後ろに付かせていただきました。
話し面白かったんですけど、長くなりそうだったんで・・・」
御主人はニッコリ笑われて
「あのおじさん、凄い人だったりしてね」
なんて答えてくださいました。
もう3回目の出会いですから本当に知り合いの様に話が出来ます。
「今日はどちらから小豆島へ?」
「僕たちは神戸からです」
「私は相生からなんですよ」
「相生ですかぁ~七曲はいい道ですねぇ~」
「ええっ!走った事あるんですかぁ~
あの道は景色がいいでしょう
神戸からだと結構距離ありますね」
「淡路島ロングライド150にも参加した事があるんで・・・」
「ああ、あれに出た事あるんですか、なら大丈夫ですね」
一緒に走りながら自転車談義に花を咲かせていました。
夫婦で同じ趣味・・・
サイクリングに出掛けたりサイクルイベントに参加したり
こちらのご夫婦も理想形ですよね。
ちょっとした坂に差し掛かると
御主人が奥さんに声を掛けるんですよ。
「大丈夫、まだギヤが一枚残ってるよ」なんてね。
常に御主人が奥さんの後方から見守ってあげている感じでした。
「私、大部港からフェリーで帰るんで、ここでお別れですね
今日は後ろにつかせてもらってありがとうございました!」
大部港に到着したのは午後1時過ぎ・・・
出向時刻は午後2時25分です。
1時間以上もあります。
道の駅でもっと長い事しゃべっていても余裕だったな・・・
そんな事を思いながら自転車を止めました。
やっぱり時間が余ったみたいですね。
釣り道具と一緒にママチャリでフェリーに乗船していたおじさんは
港で釣りをしていました。
朝からずっと港で釣りをしていたのか
他の場所から帰って来て釣っているのかは分かりません。
オートバイの集団にしろ釣りのおじさんにしろ
今日二回目の出会いですから、何となく親近感を抱きますね。
フェリーが到着するまで
ボーっとするしかありません。
この何もしない時間こそ船旅と言えるかもしれません。
効率効率とうるさく言われているご時世
何もしない時間で心を休憩させなきゃ。
やがて海にフェリーが見えてきました。
小豆島一周は80キロくらいですかね。
朝8時半から1時過ぎまで・・・
一人旅の割にゃあ結構色んな人としゃべってますが・・・・
走行距離…147.60km
時間…6:20:50
平均速度…23.24km
最高速度…62.13km
平均CAD…76
積算距離…23001km
消費㌍…3297kcal
補給食…###kcal
心拍…Avg.134 Max.184
ここまで読んでくださって本当にありがとうございました。
さすが小豆島!観光地だけあって自転車乗りにも色々出会えました。
普段の練習コースだったら単独走は単独で終わるのが普通ですけどね。
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先日 風雨の中 呉のオレンジライドを走り、初めての瀬戸内海の景色を楽しみましたが、何だか不思議な感じ…だって 風が有るのに 波が無い…?? 海? 湖? その中に ポッカリと島が浮かんでるんですね。まるで写真の様に穏やかで…。
晴れていたら、どんなに素晴らしい景色だったでしょう!(^^)
もうお気づきの事かと思いますが、小豆島で会われたご夫婦はこのブログを書かれている方ですよ。
http://ameblo.jp/pacpactomoyuki/
お節介かと思いましたが、ごめんなさいね。
Chorusなんかで組んだ 乗り心地の良い綺麗なラグの クロモリフレームに乗ってブラブラできたら最高やろなぁー(笑)
個人年金はいっとかないとヾ(*´∀`*)
漢字が少ないから 誰かと思ったわ(^^;;
hiroさんとぽチャコさんなら、きっと バリバリ 二人でレースでも出てそう(^^)
個人年金…お小遣い程度でも、嬉しいよ~~~(^^) 元気で動けるうちに 楽しむぞ~!!!
不思議とロードバイクに乗るようになって交遊関係が広がったように思います。
自転車という共通の話題は強いですね(^^)dついつい話が盛り上がって時間が経つのが早いですが(苦笑)
最近すすめられているので前向きに考えます。
瀬戸内は冬でも走れるのがいいですよ。
空気は完走していますが
そちらが雪で乗れない時はどうぞいらしてください。
仲睦まじく、羨ましい限りですよ。
将来、きっと楽しい自転車ライフを共に歩まれる事だと思います。
そのために、やっぱ個人年金ですかね。
いつものようにヘロヘロになって走っていた私たちでしたが、
ペースをあわせて走っていただいたおかけで楽しくお話しが出来ました。
小豆島、自転車のりには魅力あふれる島ですね。
また、いつかどこかでバッタリお会いできるような気がしています。
また遊びに来させていただきます。
いつもは小豆島に行っても大抵お墓の掃除とか親戚巡りで時間がつぶれてしまうんです。したがって遊びの時間というのはあまりないのですが、何とか時間を作ってロードバイクで純粋に遊んでみたくなりました。マイナー(と思われる)な三都半島からの景色も良いので、先端の灯台に行ってみようかななどと考えています。小豆島を牛に例えると前肢の所です。
皆様ともいつか、是非ご一緒させていただきたいです。
そしていい人生を送っておられるようにお見受けしました。
後ろ姿が幸せそうでしたよ。
淡路島一周をした時に、途中お話しした年配のローディーさんと
比叡山ヒルクライムでばったりお目にかかった事があります。
世の中広い様で狭いです。
本当に再会出来るかもしれませんね。
私達が走るのと違った感動があるんだと思います。
故郷を自転車で巡れば様々な思いでも甦って来るはず。
自分の仲にしっかりと小豆島があると思いますので
三都半島ツーリング、いいアイデアだと思います。
臨時漕会の中でツーリング先の候補に小豆島はよく出てきます。
実際、何度か走ってますしね。
鍵コメでメアドを教えて頂ければ本当に一緒に走れるかと思いますよ。