始まった真夜中のサイクリング |
前回からの続きです。
tukiwaさんからメールが入ったのが午後10時半過ぎ・・・
「今、ローソン西有年店です。
もう少しかな、ごめんなさい~((+_+))」
いよいよ相生市近辺に入ってきたようです。
私は臨時漕会メカニックのHN氏に連絡を取りました。
「今、西有年だそうだ。
そろそろ俺は臨時漕会チャージ着てロードバイクで出動するわ」
「じゃあ、俺は息子と一緒に車で様子を見に行ってみる」
私はtukiwaさんへのお土産として
レースで使う補給食をポケットに詰め込んで走り始めました。
真っ暗な夜の国道を
私の乗るロードバイクは西へ向かいます。
いくら明るいと評判のライトを点けていても
路面状況は掴みきれない。
サドルバックに取り付けたテールライトを点滅させているが
後続の車への視認性はどうなんだろう・・・
昼間でさえ国道2号線を走るには恐怖感を覚えるのに
深夜の国道2号線を走る心細さはいかばかりであったか。
昼間より速度を上げて行きかう大型車両の流れの中に
小さなロードバイクが翻弄されまいと必死に進む・・・
私は短時間走れば良いがtukiwaさんは延々走ってきたのです。
やがてHN氏からの電話が鳴った。
「tukiwaさんらしき人を確認した。
あと20分程で待ち合わせ場所の相生駅に着くと思う」
「こっちは、もう相生駅に到着するよ・・・
相生駅で待とうか、それとも迎えに行こうか・・・
とりあえず、そっちは相生駅で待ってて」
相生駅で臨時漕会メカニックのHN氏と合流してtukiiwaさんを待ちますが
20分ほどの待ち時間が長く長く感じます。
「俺、やっぱり迎えに行ってくるわ」
居ても立ってもいられなくなって
西へ向けて走り始めました。
竜泉の交差点でtukiwaさんを待ちうけますが
調度入れ替わりだったようでHN氏から電話がありました。
「tukiwaさん、相生駅に到着したぞ!」
急いで相生駅に引き返します。
相生駅に戻るとtukiwaさんが到着していました。
臨時漕会メカニックのHN氏がtukiwaさんのロードバイクの点検を始めたところでした。
「こんばんわ!コギコギです!」
「コギコギさん!tukiwaです。
すごく遅くなってしまって・・・」
「そんな事より、長時間ご苦労さん
ケツ、痛くなったでしょ」
「う~ん、お尻はそうでもないんですが
足の裏が痛くって・・・」
私達が話している間、臨時漕会メカニックのHN氏が黙々と点検していました。
タイヤの空気圧をチェックし
ディレーラーのワイヤーの伸びを調整したり
ブレーキシューのクリアランスを調整したりしていました。
tukiwaさんにしてあげられる事は何か?
メカニックとしてtukiwaさんをサポートする・・・
臨時漕会メカニックのHN氏が考えた末の事でしょう。
手際良く調整するHN氏の姿を見てtukiwaさんが「すごいなぁ~」って呟いてました。
「今で何キロ走ってる?」
「えーっと・・・270kmですね」
「うぉ~!その距離は俺も走った事無いぞ!」
「そうなんですかぁ~でも、サイコンの表示にバッテリーLowの表示が出てるんです」
「そのサイコン、俺のと一緒だね。
家に帰れば予備電池があるから取りに行こう。
そんなにルートからは外れないから心配しなくていいよ」
tukiwaさんが疲労困憊ボロボロになっていたら
挑戦を中止した方がいいよとアドバイスするつもりでした。
しかし、実際にお会いして、中止するように言うのを止めました。
tukiwaさんは、速度は遅いけれども
まだまだファイティングポーズをとっているように見えました。
そしてロードバイクで駆けつけた私の姿や
手際良くロードバイクの調整をしているHN氏の姿を見て
目を輝かせているのです。
まるで憧れの先輩を見る様な眼で・・・
「この先、国道2号線を走って行くと
いつの間にか自動車専用道路のバイパスに乗ってしまうところがあるんだ。
地下道を走って横断して旧道を走らないといけないんだが
ちょっと分かりにくい。
そこは、ちゃんと案内してあげるから付いてくればいいよ」
「はぁ~い!」
「HN氏、ありがとう!
ちょっと伴走して来るわ」
「コギコギさん、もう最後まで伴走したら?」
「そりゃ無い無い・・・明日、墓参り行かなあかんし」
「じゃ、tukiwaさん、行きましょうか」
「はぁ~い!HNさん、ありがとうございます!」
こうして夜中の11時40分過ぎに
真夜中のサイクリングが始まりました。
自転車の先輩、後輩というより
この歳の差は親子といった方が近いかもしれません。
ブログが無ければ一緒に走る事は無かったでしょう。
tukiwaさんの視線を背中に感じながら
自分が若かったころを思い出します。
大学時代・・・一晩中、車で走ったり
ビリヤードやったり、朝まで遊ぶのは日常茶飯事だったよな・・・
そうそう、24時間100kmハイクってワンダーフォーゲル部がやってたなぁ・・・
今、あんなことしたら、一発で体壊すわな・・・
私にも輝ける青春時代がありました。
大学スポーツ新聞の新聞部員として
取材に駆け回り、記事を書き編集し・・・気がつけば朝を迎えていた事もあったよなぁ・・・
ただ純粋に400km走ってみたい・・・
若さゆえの無鉄砲さが眩しいですね。
私の家に立ち寄ってサイコンの電池交換をしました。
tukiwaさんはリュックから饅頭を取り出して、お礼という事で私にくれました。
「ありがとう、この饅頭は早速、いただくわ
その代り、俺からは、これをあげる」
「わぁ~これ、高いやつじゃないですかぁ」
「俺がレースで使ってる補給食・・・
なんぼでも要るだろうから持っていけばいい」
「ありがとうございます!」
「これでサイコンの電池も持つだろう・・・
じゃ、引き続き、行こうか」
「はぁ~い!」
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
今日はここまでしか書けませんでした。
続きは後日、書くつもりです。
真夜中のサイクリングは、まだ続きますよぉ~
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実はtukiwaさんと一緒に登ったヒルクラの大会もエントリーナンバーが近くて同じタイミングくらいでスタートしました。
なので、今回のブログは非常に楽しくもあり、無事ゴール出来たのかというドキドキもあります(^^)
同じ四国ということもあり、またtukiwaさんとは是非走りたいですね☆
普通真夜中に迎えに行ったり、自転車整備してあげたりしないですよね。tukiwaさんも律義に饅頭を取り出す・・・泣けます。
高校2年の時に、家から米子の親戚宅までチャリで行った時、ジュースをおごってくれたロード乗りのおっちゃんを思い出しました。
お盆休みに、一泊二日で走れるところまで走ってやろうという計画(無計画)を立て、輪行バッグも購入して張り切っていたのですが、悪天候のため、あえなくボツ!(T_T) ブログを読んでいるうちに、またムズムズしてきました!
ぴよぴよさんがおっしゃるとおり、コギコギさんどおりで文章が上手な訳ですね~∑(・ω・*)
何て事があるかもしれませんよ。
ボーンズさんはtukiwaさんと実際に会って
雰囲気なんかを知っているので
一般の読者の方と違う思いがあるでしょうね。
続きをお楽しみに(^_-)
担当のクラブの試合の様子をドラマチックに描くんです。
陸上部だったりバレーボールだったり
ラグビーだったり・・・
少しはブログ執筆に役に立っているかも・・・
それは凄い冒険じゃないですか!
tukiwaさんとお会いするのは初めてでしたが
そこは自転車乗り同士・・・すぐに打ち解けました。
そして、すぐに応援したくなりました。
憧れのブロガーに出会えた感動が伝わりました。
その憧れに相応しいのかどうか分かりませんが
彼のイメージを壊さないように
ちゃんとした自転車乗りでありたいと思いましたね。
おばさんのチャレンジ精神も、また眩しいです。
彼にとって人生の宝になればいいなと思います。
社会人になってしまうと色々制約があって
なかなか挑戦できませんが
大学生の夏に挑戦して色々な事を感じたはず。
それが彼の人生の肥やしになればいいと思います。
自転車を介して広がる仲間の輪ですね
コギコギさんからの視点で見るとそう感じていたんだ、というのが分かり、とても面白いです(*´∀`)
また、この時はHNさん、大変お世話になりました!ありがとうございました!
また、コメントで応援してくださったり、何かを感じてくださってる方も、ありがとうございます♪
結果はコギコギさんのブログで読ませてもらいます。同行してた息子も刺激があったみたいです。