由良の峠を越え南淡路水仙ラインを走る |
前回からの続きです。
洲本のコンビニを後に私達は由良へ向かいます。
温泉街を7人列車がパレード走行。
旅館の宿泊客や従業員の視線を集めながら颯爽と走り抜けました。
洲本から南へ向かうと市街地から僻地へと景色が変わります。
道幅が狭くなりアップダウンが激しくなる。
途中、道路工事のため交互通行の場所に出ました。
「ボーンズさん、ゴールデンウィークに走った時、
この場所で止められて、
後ろ振り返ったら20人規模の集団が出来ていてビックリしたんだよね」
「そうですね。
あの時はビックリしました。
まだ工事やってたんですね」
工事用の信号機が青になり
警備員も進めと旗を振った瞬間、
hiroさんがアタック!
全員全速で工事区間を走り抜けます。
「なんでここでアタックなん?」
「えっ?工事区間は速く走り切らないと待たせるでしょ」
まあ・・・アタックの理由なんて何でもいいのです。
確かに全速で走っている時に
生きてるぅ~って感じますもん。
ボーンズさんもサドルの高さを調整して膝の痛みが改善すると感じたのか
ご機嫌でペダリングしていました。
「なんか・・・いい感じかもしんないっす!」

どうしても目は綺麗な海へ向いてしまうんですよねぇ~


「今日、めっちゃ色が綺麗に見える!
この前来た時よりも景色が綺麗!
海の色も、めっちゃ綺麗!」


「ほんまやぁ~綺麗やぁ~
エエ時に淡路島来たなぁ~」
強い南風が空気中のチリや埃を吹き飛ばしたからでしょうか?
透明度の高い空気の中で海や空は青く輝いていました。
そして私達は、いよいよ由良の峠へ。
登りに差し掛かると得手不得手がはっきり分かれます。
tac-phen(タクフェン)さんは重力を感じさせない登坂力をお持ちの様です。
どんどん先へ行ってしまいます。
hiroさんもONIさんも、そしてロードバイク歴が一番短いトミーさんも
どんどん先へ行ってしまいます。
最近、私はヒルクライムの練習に力を入れているように思われがちですが
もともと坂は嫌いな方でして・・・
後続は私とフクちゃん、そしてボーンズさんです。
「ロングライドの時はね、登りで無理しない」
「俺、解ります!
前回のアワイチで懲りましたから・・・」
前回ボーンズさんは後半ヨレヨレでしたからね。
本当は無理しないんじゃなくて
あんな風に登れませんって言うのが正しいんでしょうが・・・
どっかでカッコつけようとしてるんですね。
由良の峠おなじみの建造物・・・


ホッと一息、少し長く休んでいました。
坂を下り始めると先に行っていたtac-phen(タクフェン)さんが
折角下った坂を戻って来ていました。
私達があんまり遅いんで様子を見に来たのでしょう。
「ご心配かけました!
ちょっと頂上で休み過ぎましたね!」
「ここは下ってから、また登りがありますよぉ~」
「そーなんですよねぇ~
ここ、下ってから、また登るんですよ・・・
下りばっかにしてくれればいいのに・・・」
先週アワイチしたばかりというトミーさんは道の記憶も確かです。
それに引き換え、私は道を覚えるのが苦手で・・・
ただ、立川水仙郷の下りが危険な事は憶えていました。
「ここは道幅が狭く、対向車が迫ってくるよ!
地元の人の軽トラは自転車が来ると思っていないかもしれない・・・
気を付けて下りましょう」
坂を下ってからまた登りが始まる所で
hiroさんとONIさんの千切り合いが始まりました。

九十九折れの急坂を下る所に小さな集落がありました。
地元の人が魚釣りの道具やらかごを肩にかけて歩いていたりします。
坂を下り切ると、まずは青い海が目に飛び込んできます。
そして青い空、白い雲・・・
淡路島南部名物コンクリート舗装の道路。
由良の峠が終わると進路は南向きでは無くて西向きになります。
左手は紀伊水道、その先は太平洋です。

沼島は淡路島南部を走る時の目印になります。
沼島の見え方で自分が今どこにいるのか、
大体の見当がつきます。
風は画面の左から右へ吹いています。
そして風は淡路島南部の山岳地帯に阻まれて上昇気流となり雲を発生させます。
右手の白い雲が、まさにそれです。
島の上にだけ雲がかかっています。
次なる坂は、あの雲のかかっている辺り・・・
それまでは南淡路水仙ラインを海を見ながら走ります。
「これくらい平和に走ってくれりゃあ
良かったんやけど」

同じ海でも明らかに雰囲気が違います。
南国の香りがすると言ったらいいでしょうか。
海の色がエネルギッシュなのです。


hiroさんが声をかけてきました。
聞くと、ドリンクが底をついてしまったとか。
それじゃあ、自販機を見つけたら止まりましょう・・・
という事で立ち寄ったのがお猿の看板がある所。
モンキーセンターなんですかね?
私はダブルボトルでドリンクには余裕があったのですが
やっぱり、ぬるいドリンクより自販機の冷たいジュースの方がいいに決まっているので
炭酸飲料をがぶ飲みしました。
私だけではありません。
みんな自販機の冷たいジュースをがぶ飲みです。
この時から、ボトルにドリンクは入れてはいるが
実際は冷たいジュースを買って飲む癖がついてしまった様に思います。
駐車場で私達の姿を見ていた
恐らくは地元のタクシーの運転手さんだと思いますが
年配の男性に話しかけられました。

「僕は徳島県から」
「私は三重です」
「大阪です」
「尼崎」
「兵庫県内ですが相生市です」
「ふぁ??」
てんでバラバラな所から来ているので
おじさんには理解不能・・・
不思議な顔をしているおじさんが可笑しくて一同大笑いです。
「で、お兄ちゃんら何処へ行くん?」
「何処へ行くって・・・淡路島一周!」
「ふぇ??」
またまた理解不能な顔をするおじさんが可笑しくて一同大笑い。
自転車で150kmもの距離を走るなんて一般人からしたら理解不能ですよね。
でもこういう質問と帰ってくる反応は
ローディーからしたら快感だったりします。
笑いの余韻に包まれてテンションの高いまま走り始めました。
写真ではボーンズさんとトミーさんが逃げていますね。

まだまだ坂は続くんですけど・・・
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。

今日はここまで書いて時間が無くなりました。
もうちょっと書こうかなと思ったんですけど
書きはじめるともっと長くなると思って止めました。
続きは後日、書く予定。
このブログは、にほんブログ村ロードバイク部門ランキングに参加しています。
下のバナーをクリックして人気投票していただけると嬉しいです。
ポチはどれでも一つでいいですよ。



にほんブログ村

この日は楽しかったという想いばかりが記憶に残って 細かい事はすっかり忘れてしまっています(笑)
今回は何だか僕が多めにピックアップされていたので 今隣で家内が大喜びしています(笑)
お気遣いくださり有難う御座います( ´ ▽ ` )
コギコギさんのお陰で家庭円満です(笑)

最後の逃げてる写真…この時自重しておけばよかったのに…良い経験になりました(苦笑)
あのタクシードライバーさんの反応は良かったですね☆バラバラの県から集まり長距離を走れるのはロードの魅力ですね☆
それにしても坂が速くなりたい!!

アワイチ一周ライドのイベントも有るみたいですね。そのうち 走ってみたいです\(^-^)/

7人のライドの楽しさを堪能していた瞬間ですね
ホントはすぐに書けばいいんでしょうが記事が溜まってしまって・・・
ご夫婦で読んでいただいて嬉しい限りです。
今回はhiroさんの登場は多くなりそうですよ。
目の前の千切り合いに没頭してしまう気持ち、よく分かります。
だって男だし、若いんだから・・・
おばさんの住んでいる所から距離があるのが難点ですね。
今年の淡路島ロングライド150は10月14日(日)に開催されます。
思い出は後から誰かと話せるのがいいです。
「あの時、淡路島で雲が出来るのを見たよな!」
って誰かと話せますからね。