スローモーションの様なダンシング |
またまた前回からの続きです。
乙大木谷の千枚田へ向かう道を左折すると勾配が徐々にきつくなってきます。
先ほどまでの緩い登りでダンシングの練習をしてきたので
みんなダンシングで登ろうとします。
「コギコギさぁ~ん!
ダンシングすると心拍が上がって大変なんですけどぉ~
全然休む事なんて出来ないわよ!」
おばさんの心拍が上がるのは仕方ありません。
休むダンシングはまだ教えていませんから・・・
初心者の人は坂を登る時、必要以上に頑張り過ぎるんです。
歩いて坂を登る時は
靴の裏に地面との摩擦力が働いて、後ろ向きに滑って下る事はありません。
でも、車輪の上のロードバイクは坂を登り始めると
後ろ向きに引っ張られてしまいます。
勾配が急になればなるほど
後ろ向きに引っ張られる力は大きくなります。
初心者の人は、坂を登り始めると
余程大きな力を発生させないと坂を登れないと錯覚してしまうんでしょうね。
どんどん踏み込み続けないと後ろ向きに働く力に対抗できない・・・
そんな強迫観念の様なものにとらわれてしまうのでしょう。
でも実際は、余程の坂でない限り
ペダルに体重をかけるだけでもロードバイクは進みます。
自重以上の力で後ろ向きに引っ張られる事はないでしょうから。
ヒルクライムは何でも軽量化しますが
体重はもちろん、ロードバイクの重量が軽ければ軽いほど
後ろ向きに引っ張られる力が小さくなりますから
軽い方が小さな力で登る事が出来るのです。
話が横道にそれましたが
体重をかけるだけでは登れない坂もありますが
かなりの坂は体重をかけるだけで登れます。
「おばさん、もっとゆっくりダンシングして!
ダメダメ!まだまだ!もっとゆっくり!」
「あら?心拍が下がってきたわ」
「そうでしょう!
そんな感覚が休むダンシングです。
体重を最大限生かして筋肉を休ませ低い心拍で登る・・・
心拍を低く抑える事が出来ればしんどくないでしょ」
「坂道でも、ゆっくりダンシング出来るんだぁ」
まるでスローモーションのようにダンシングすればいいのです。
ケイデンスはいくつくらいでしょうか・・・
そうですね、20とか30とか、そんなレベルです。
歩く速度より少し速いかな?
いや、同じようなものかも・・・
坂を登ると決まって170くらいまで上がっていたおばさんの心拍は
155くらいで収まるようになったようです。
心拍が低く抑える事が出来れば乙大木谷の千枚田ヒルクライムも
お喋りしながら登れてしまうんです。
おばさんのケイデンスは低くなりましたが
おばさんの口のケイデンスはいい調子になりました。
必死になって登らないので
田んぼから聞こえるカエルの声や耕運機のエンジン音
そしてあぜ道を飛ぶハチの羽音まで聞こえてきます。
新緑の山々や五月の青い空・・・
景色を楽しむ余裕も生まれる事でしょう。
そしてロングライドで坂に出くわしても怖くなくなるのです。
おばさんは、それほど苦しむ事も無く
乙大木谷の坂を登り切りました。
乙大木谷の千枚田が見えました。
棚田はやっぱり上から見ないとね。
まだ一部の田んぼにしか水が入っていませんでしたが
この景色も坂を登ったからこそ拝める景色なのです。
「休むダンシングについて」にも書いています。
要はスローモーションのようにダンシングして
心拍を低く抑えて坂を登る事です。
速度は遅いですが、疲れずに登る事が出来ます。
登りが長ければ長いほど下りも長い。
当たり前のことですが坂を登るモチベーションという点では重要なポイントです。
乙大木谷から上月まで、長く楽しい下りが続きます。
登れば必ず下りがある・・・
単純ですが坂の魅力の神髄かもしれません。
重力というアシストのお陰で
下り基調の道は力以上の走力を与えてくれます。
高速で空間を移動する快感!
まだロードバイクを始めて間が無いというのに・・・
おばさんの後ろにピッタリついて風の抵抗を最小限に抑えています。
たまたま出来たんじゃなくてドラフティングする事が普通の様です。
あとから聞いたんですが
御主人のhiroさんにミッチリ仕込まれたそうです。
ケイデンスも初心者とは思えないくらい速く回せていました。
私が知っている女性の自転車乗りの中で
彼女の巡航速度が一番速いです。
上月から佐用へ戻ってくると、ちょうどお昼時・・・
「おばさん、やっぱり昼はあそこですか?」
「そりゃあそこでしょう・・・」
「じゃ行きますか」
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
唐突に切って申し訳ありません。
ブログを書く時間が無くなってしまいました。
続きは後日、書きますね。
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本当にロードバイクの世界は奥が深い!
アスリートのおばさまは、あっと言う間に休むダンシングをマスターしてらっしゃったので、流石だなぁと思っていました(⌒▽⌒)私も頑張って練習続けます!!!
私は今までコギコギさんがおっしゃる通り、「坂だ頑張らなければ!」という意気込みで余計に心拍を上げていたみたいです。ケイデンスも脚付き直前以外は40を切ったことはありませんから、ギヤを軽くして自ら心拍を上げていたのかも知れないです。
また、シッティングからダンシングへの切り替え時にギヤ選択が解らず軽いままダンシングして疲れた足をさらに高回転で疲れさせていた感じです。その逆も同じです。
シッティングからダンシングへの切り替え時はギヤでどれくらい重くすべきなんでしょうか?
案外、みんな頑張るもんだと思いこんでる・・・
でもやっぱり、心拍は低めに抑えた方がダメージが少ない。
ロングライドの時は、ダメージは少なくしたいですからねぇ~
っていうか・・・私、速く登るの事が出来ないのかも???
かなり低い事は確かです。
シッティングからダンシングへの切り替えの時
ギヤは2~3枚重くしている感じです。
これはコースの状況によっても違いますけどね。
軽過ぎるギヤだとダンシングの効果が損なわれるのは確かです。
一所懸命御教授くださったコギコギさんの一挙手一投足が昨日の事のように思い出されます
然し乍ら心拍数の管理はコギコギ日記から学んだものですよ
私共のロードバイクのテクニックのベースはコギコギ日記から学んだものが脈々と流れています(笑)
そしてお昼はやっぱりあそこですね!!(笑)
この休むダンシングを早速試してみました所、心拍数がぐっと抑えられて、坂道が大分楽に登れるようになりました!!これを武器に4回も足を付いてしまった峠に今度リベンジする予定です!ありがとうございました^^
補給管理と合わせて出来るようになると
飛躍的に遠くへ行けるようになります。
その事が伝えたくて・・・
記事に多く書いてきたんでしょうね。
少しでも初心者のうちから心拍計を使う人が増えるといいなと思います。
ありがとうございます!
足を着かずに登り切るというのはいい目標ですね。
休むダンシングのテクニックを使えば
六甲山だって足を着かずに登り切る事が出来るようになるかも。
目標に向けチャレンジですね!
楽しみにしています。
ブログ村経由でお邪魔させていただきました
お一人様で始めた自転車ですが
最近仲間も出来て、一緒に走る機会が有りますがついていくのがやっとです
問題は、登りで
短いアップダウンはなんとかなりますが
峠と名のつくところを登り切った事が有りません
自転車を始めて13カ月の間に2度も膝を痛めて
地獄の帰路を味わってしまったトラウマで
思うように踏み込む事が出来ず、何とかダンシングを覚えて登りを克服したいと考えはじめ、
先輩方にダンシングの方法を教えていただきましたが、うまく回せず
こちらのページに辿り着き、勉強させていただきました
ギヤを2,3枚重くして
ケイデンスを抑えて
背中を丸めて
ハンドルに体重をかけずに
頭を動かさないで
これから練習に出かけてみます
今後とも勉強させていただきたく
勝手ながら、リンクさせていただきました。