アンクリングの修正と衝撃の再会と告白 |
またまた前回からの続きです。
はるばる日本海側から来て下さった、おばさんに
少しでもロードバイクのテクニックを持って帰ってもらうため
小雨がぱらつく中、走り始めました。
スタート前に、おばさんから膝の内側が痛むという事を聞いていました。
本人の分析ではボーリングで膝を傷めた事が影響しているのではないかとの事でした。
「膝の内側が痛くなる人は、X脚気味の人だったり
内股でペダリングする人だったりします。
逆に膝の外側が痛くなる人は膝が外に向いてペダリングする人が多いんです。
もしかしたら内股でペダリングしているのかもしれませんね」
でも、その時は、指摘はしませんでした。
人間の体のつくりは人それぞれで
見た目が内股だから悪いとか、
見た目が外股だから悪いとか一概には言えないと思うからです。
U子さんが膝の外側が痛いと言った時
痛い方の脚のペダリングは決して外股ペダリングにはなっていませんでした。
どちらかと言うとまっすぐペダリングしている感じ。
痛くない方の脚は内股ペダリングになっていました。
そこで膝が痛い方の脚を内股気味のペダリングに修正したところ
その後のロングライドで、膝の痛みは消えました。
U子さんにとっては内股ペダリングが膝に負担のかからないペダリングだったのです。
私の自転車仲間の中には、見た目、外股気味のペダリングをしている人がいます。
かなりの長距離を乗っても膝に痛みは出ません。
人間の体のつくりは人それぞれ・・・
曖昧さの中で自分にあったペダリングを見つけなければなりません。
見た目、まっすぐな膝の軌道を描いているように見えても
痛みが出ないとは限らないと思います。
機械のクランクを調整するようにはいかないのです。
あくまで素人としての考えですけどね。
しかし・・・後ろから見るおばさんの内股ペダリングは
20代のお嬢さんが、けなげにペダリングしているようで可愛いんですわ・・・
ケイデンス高めでくるくる内股ペダリング・・・
エンデューロレースに出れば妄想にかられた野郎どもが後ろについて
列車が形成されるんじゃないでしょうか?
ただし、後日、おばさんからの報告によると
両足の内側の膝が痛くなったという事なので、
男の私としては少しもったいない気がしますが
内股ペダリングは修正した方が良さそうですね。
そして、横からおばさんのペダリングを観察していると
下死点の辺りでかかとが下がる症状が出ていました。
いわゆるアンクリングと言うやつです。
おばさんのペダリングは下死点でかかとが下がり
引き脚の時(7時~9時)かかとから上がる感じでした。
ランニングの時に足を後ろへ蹴る感じです。
「アンクリングのテクニック」何て言う感じの見出しがあったくらい
昔は今の様に否定的ではなかったと記憶しています。
(私の記憶はかなり曖昧なので、その程度に受け取ってください)
御存知のように今の時代はアンクリングするとロスが多い言われています。
自転車雑誌には「足首の角度は90度を保つ」とか書いてあったりしますが
素人としての私個人の意見を言わせてもらえれば
足首に意識を集中させるようなアドバイスはしない方がいいと考えています。
足首の角度を90度に保とうとすると、どうしても足首に力が入ってしまいます。
そうするとふくらはぎの筋肉(腓腹筋)とスネの筋肉(前脛骨筋)が
同時に発動してしまいがちになります。
お互いに相反する働きの筋肉を発動させても、
足首が動かないだけであって推進力にはなりえません。
お互いに相反する働きの筋肉を発動させる事を
「要らない力が入っている」と表現したらいいでしょうか。
スキーの初心者が、恐怖感で体をガチガチに硬くして滑っている状態は
まさに体中、相反する働きの筋肉を発動させまくり
「要らない力が入っている」状態です。
こうなるとスムーズな体の動きとは程遠いですね。
私は、かかとが下がる症状が出ている人には
膝から下を脱力すること、
そして膝を高い位置に保つようにペダリングする様にアドバイスします。
これも、あくまで素人としてのアドバイスですけどね。
膝が高い位置にあれば、かかとは下がりません。
膝から下は脱力するので要らない力は入らないのです。
「おばさん、膝が・・・膝の位置が低いです。
もっと、膝を高い位置に保つように意識して・・・」
おばさんにアドバイスすると、すっと、かかとが下がる症状が消えました。
足首の角度は90度を保つというのは
膝を高く上げるようなペダリングの結果として
足首の角度が90度になっているように見えるという事ではないでしょうか。
これも素人としての考えですけどね。
全体のフォームは、まだ骨盤が立っているという感じではなかったので
ちょっと、両手放しの練習をトライしてもらいました。
ハンドルに手は添えるだけというのは骨盤を立てる事にもつながると思うからです。
これも素人の考えですけど・・・
しかし雨が降って、予定していたよりもずっと短い距離しか走れなかったので
両手放しが出来るまでには至りませんでした。
今回の練習はここまでにして
私達はお待ちかねのお昼ご飯を食べに行く事にしました。
せっかく、はるばる日本海側から来ていただいたのです。
ここは御当地グルメを食べてもらわないと。
佐用町の御当地グルメと言えば「ホルモン焼うどん」でしょう!
津山のホルモン焼うどんはB-1グランプリで上位になった事もあるそうですが
私は佐用町のホルモン焼うどんの方が好きです。
ソース味の焼うどんではなくて醤油ベースのタレで頂く。
イメージとしては焼肉のタレで食べる焼うどんと言った感じでしょうか。
ぴよぴよさんは佐用町の海内の出身なのに
ホルモン焼うどんは食べた事が無いそうです。
それなら、なおのことホルモン焼うどんを食べてもらわなければ・・・
私は行きつけの「新さよ」というお店を案内しました。
ここはホルモンの素材がいいのでおススメです。
私はホルモン焼うどんを注文する前に
常連っぽくおススメの一品を注文します。
「上(じょう)ホル、別焼きでお願いします」
上ホルとは上ホルモンの事で子供を産んでいない
30カ月までの雌の和牛のホルモンです。
雪の様に真っ白なホルモンは見た目からして違います。
上ホルだけを鉄板で焼いて頂くのが
「上ホル、別焼き」の意味なのです。
うどんの前に、まずは上ホルの別焼きから・・・
鉄板にジューと上ホルが乗せられると
主人が大きなコテで時折抑えながら上ホルを焼きます。
味付けはこいくち醤油だけ。
素材がいいので醤油だけで充分なのです。
これが上ホルの別焼き。
醤油だけの味付けだから、どうかなと思いましたが
こんなに甘いとは・・・」
とは臨時漕会エースのYKさん。
ホルモン焼うどんは食べた事があっても上ホルの別焼きは初めての様です。
確か・・・私の記憶が確かならば、
上ホルの別焼きを食べさせてくれるのはこのお店だけだったような・・・
和牛の脂身は何で甘いんでしょうねぇ~
醤油が合う合う!
続いてメインのホルモン焼うどんを焼いてもらいます。
僕、佐用町出身なんですが、ホルモン焼うどん食べるの初めてなんです」
「へぇ~佐用町のどこ?」
「海内(みうち)です」
「名前は?」
「ぴよぴよです」
すると、店の奥からこの店の若大将が出てきて
「海内のぴよぴよって言ったら、同級生ちゃうの?
俺、〇〇だよ」
「えっ?もしかして野球部の?」
「そう、野球部の」
「ええええええっ!
もしかして、てっちゃん?」
「そう、やっぱり同級生や!」
「うぉおおおおお!
てっちゃんやぁああ!」
ぴよぴよさん、小皿に取り分けていたうどんを放り出し
興奮のあまり立ちあがりました。
「うわあああ!久しぶりぃいい!何年ぶりやろぉお!
30年以上経つよなぁ!」
思わぬ所で感動の再会!
他のお客さん、あまりの大声に振り向いていました。
「おんなじ野球部でてっちゃんはショート、僕はセカンドを守っていたんです。
てっちゃんは野球が上手だったんですよ。
懐かしいなぁ~」
あとは、店の大将も奥さんも交えて懐かしい話・・・
恩師の話とか他の同級生の話とか・・・
自転車でぴよぴよさんに出会っていても
日本海側からおばさんが来ていなければ、佐用町出身のぴよぴよさんを
この店に連れてくる事は無かったかもしれません。
偶然が偶然を呼んで、30年以上昔の同級生に再会できたのです。
巡り合わせって不思議ですね。
自転車の話はもちろん、おばさんのボーリングの話、オートバイの話、
そして、おばさんから衝撃の事実の告白!
「実は私、〇〇歳なのよ♥」
一同、し~んとしてから
「えーっ!」
「うそぉ~!」
「マジですかぁ~!」
これからおばさんの事を、美魔女と呼ばなくてはなりません。
「新さよ」での私達を見て
誰が出会って間もないグループだと思ったでしょうか。
私達自身でさえ昔から知り合いだったような錯覚に陥りそうなのですから。
江戸時代からそのままの姿を残している土蔵群の景色。
地元では川端風景と呼んでいます。
ぴよぴよさんは、
日本海側から来てくれたおばさんに少しでも観光させてあげたかったんでしょうね。
一緒に過ごした時が楽しければ楽しいほど、別れは辛くなるものです。
おばさんに、なかなか「さよなら」は言えないので
「また逢いましょうと」と言って別れました。
ぴよぴよさんとYKさん、そして私は雨中走行の3人列車で佐用町をあとにします。
自転車をやっていて良かったです。
おばさんはインパクトの強い人でしたねぇ~
日本海側から春一番の風を運んで来たみたいです。
おばさんは、一陣の風が通り過ぎた後
花が香りを残して行くように、遠く日本海側へ帰っていきました。
走行距離…111.06km
時間…4:43:11
平均速度…23.52km
最高速度…47.69km
積算距離…18604km
消費㌍…2129kcal
補給食…###kcal
心拍…Avg.127 Max.169
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
最後はキレイにまとめすぎましたかねぇ~
帰りの雨中走行は3人列車だったので心折れずに帰る事が出来ました。
私とぴよぴよさんは撥水加工付きのウインドブレーカーだったので
レインウエア代わりに出来たんですが
YKさんのは撥水加工が付いていなかったので下のジャージもビショビショで
体温が下がって辛そうでした。
撥水加工付きがいいですねぇ~
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衝撃の告白はもっと詳しく知りたかったですが(w やはりペダリング
は奥が深いですね~。。。自分も色々トライしてみて得た結論ですので
とても勉強になります<m(__)m>しかし!夜中にコノほるもんの記事は
食いしん坊のボクには辛すぎました(wサッさと寝れば良かったですorz
そんな偶然があるんですねー。
人の出会いやつながりが大事だなーって、自転車に乗ってより深く感じれるようになってきました。
人は大事にせんといけませんねー。
ホルモン、食べたい~(笑)
エンデューロレースに出ていれば
臨時漕会のフェロモンドラフティングの餌食になっていたかも。
自転車の本を読むのは勉強熱心ですね。
私もいくつか本を読みました。
ネットの情報よりは体系だてて学べるような気がします。
臨時漕会のメンバーでも行きましょうよ!
べたべたのコントみたいでしたよ。
その時の様子が私の心の動画リストにしっかりと記憶されました。
いつでも再生可能なので悲しい時に再生させて元気になります。
私はそれほど速くありませんし、何の実績もありません。
そんな私でよければ、色んな事を吸い取ってください。
きっと、おばさんの上達は早いですよ。
空を飛ぶ鳥の様に自由自在にロードバイクに乗る事が出来れば
どんなに楽しいことか・・・
そんな事をおばさんに伝えたいですね。
目の前に階段があって、一段とばしで駆け上がるイメージをすると
腸腰筋も使えていいはずなんです。
私が考案したイメージトレーニングですけど・・・
ブログの読者の中で
ジテツウの時のアベレージが上がったと喜んでくれた人もいるので
もし、よろしければ参考にしてみてください。