小さくなっていく背中が冷酷にも私と彼ら走力の差を表していました |
前回からの続きです。
だるま珈琲で雨が上がるのを待ちます。
午前中は諦めて午後から走る選択肢もあったのですが
みんな走りたくって仕方ない様子。
もちろんスタートは遅れますが午前中から走る事になりました。
7~80km走る予定だった午前中のコースを約40kmに省略。
20%越えの激坂でヒルクライム競争をやる予定でしたが
路面が滑りやすくて危険と言う事で中止。
道の駅ペーロン城をスタート地点に
緑ヶ丘から竜泉、真広から県道を東へ向かい揖保川沿いを南下して御津へ。
御津からは、はりまシーサイドロードを通って道の駅ペーロン城に戻ってきます。
「海沿いのコースかぁ・・・いいなぁ・・・
いつも山ばっかりのコースなので楽しみです」
岡山県北部から参加のブラックさんが目を輝かせます。
「もう、雨上がったから走れるんじゃないですか?
速く行きましょうよ」
スタート地点の道の駅ペーロン城に戻り
スタートの準備に取り掛かります。
一番目立ったのはONIさんのピナレロ。
この前走った時とまるで違うバイクになってるじゃありませんか!
ペラペラのカーボンのサドル、シートポスト
カーボンのハンドル、ステム・・・・
極めつけは60mmのディープリムのホイール!
なんか自転車雑誌の広告見てるようです。
「こういうの、眺めてるだけでも楽しいのよねぇ~」
自転車を並べて、まるで品評会の様です。
速く走るために無駄をそぎ落としたロードバイクは確かに美しい!
「さあ!そろそろ出発しようか!」
臨時漕会エースのYKさんの一声で5人列車が動き始めました。
先頭は地元組のYKさん、ジェットさん、私で回します。
先頭を引くYKさんのスピードは私と一緒に走る時より明らかに速い!
私と先頭交代する時に、下がりながら
「やっぱり、テンション上がって速くなっちゃった」
一度上がった速度を落とすわけにもいかず
私もテンション上げて前を引きます。
といっても私が一番遅いのは承知の上・・・
ジェットさんが先頭になった時、ちょっとした坂がある道を選ぼうとしたので・・・
「ジェットさん、そっちは坂があるからこっちの道へ行きましょう」
無理をしてでも前に行き、出来るだけ坂の無い道へ誘導していきます。
「コギコギさん、そっちは遠回りだけど?」
臨時漕会エースのYKさんには私の意図が分かったらしく
「ハッハッハッハッ」
と、笑っていました。
ただ、ここからはりまシーサイドロードに抜けるには必ず坂を通過しなくてはなりません。
私は岩見坂を前に、先頭をジェットさんに譲りました。
私は列車の最後尾から喰らいついて行きますが
どんどん距離をあけられてしまいます。
少しでもついて行こうと必死にダンシングしますが
やっぱり・・・・
千切られましぁ~
だからと言って手を抜く事は出来ません。
岩見坂を越えて、はりまシーサイドロードに入り道の駅で休憩。
ジェットさんがメンバーに桜餅と饅頭をおごっていました。
ありがとうございます!
もしかして、ジェットさんが補給?
あんまり補給しない人なのにね。
「みんな速いなぁ~貼るカイロ貼って来たの間違いだったかなぁ~」
「熱くなってきましたね・・・ウインドブレーカー脱いで行こうかな」
赤いウインドブレーカーを脱ぐブラックさん、
なんか、ウインドブレーカー脱いだらもっと速く走り始めそうで怖いですねぇ~
御津から相生へかけての国道250号線(はりまシーサイドロード)は
アップダウンの激しい海岸沿いの道です。
単独走なら登りの度にいっきに減速ですが
この列車に乗っている限り、力の限りついて行かなければなりません。
AT値を超えて走り続ければ筋肉に乳酸が蓄積して
やがて痙攣したり動けなくなります。
そんな心配を知ってか知らずか
YKさんの提案で途中賀茂神社に立ち寄りました。
賀茂神社もこのブログで何回か登場している場所。
最近では自転車お守りを紹介したところです。
賀茂神社の神様に、今回のツーリングが無地終了するようにお参りしました。
海に目を向ければ養殖の牡蠣の筏が浮かび、小島が点々と見えます。
岡山県北部から参加のブラックさんの目にはどんな風に映ったでしょうか?
登りで息が切れそうになっても
下りの高速コーナーでは脳内から快感物質のドーパミンが大量に分泌されます。
ドーパミンが登りの苦しさをマスクして乳酸の蓄積さえ感じさせません。
やがて相生に入る最後の坂にさしかかったところで
臨時漕会エースのYKさんが声を上げました。
「コギコギさぁ~ん、このまま万葉岬へヒルクライムに行こうかぁ~?」
(え~っ!ただでさえ乳酸が蓄積しているのに
そのうえ、まだヒルクライムするんですか!
ちょっと、それは・・・)
心の中で躊躇していると・・・
「はぁ~い!」
だっ、だっ、誰ですか?
私のかわりに返事した人は・・・
私の意志とは裏腹に先頭を行くYKさんは左折して万葉岬に突入しました。
もう・・・ついて行くしかありません。
私の心拍は170オーバー
どんなに苦しくても、どんなに遅くても、マックスの力で走る事が礼儀。
しかし、彼らの背中がどんどん遠のいて行きます。
小さくなっていく背中が冷酷にも私と彼らの走力の差を表していました。
やっぱり・・・またまた千切られましたぁ~
雑談をして解ったのですが、
私のかわりに万葉岬ヒルクライムを了承したのはONIさんでした。
皆さん変態なのでヒルクライムして満足そう・・・に見えました。
ONIさんの心拍が189まで上がった時
ブラックさんは170だったそうです。
「ONIさん、そんなに心拍上がって大丈夫なんすか?」
「ヘイジさんが、もうすぐ待ち合わせ場所に到着します」
「えっ?もうそんな時間?
じゃあ行かなきゃ昼飯食う時間が無くなりますね。
そろそろ行きましょうか」
(えっ?もう出発?私、あんまり休憩していないけど?)
万葉岬から相生市内へ入りマックスバリュー駐車場内のうどん屋へ駆け込みました。
セルフサービスの香川県式のうどん屋は客の回転が早い早い!
私達は、まるで体育会系の合宿の食事の様に
うどんを口の中へ流し込みます。
「ミラクルトレーニング」によると
乳酸閾値以上で30分以上トレーニングしたのなら
2日間はイージーライドが必要であると書いてあります。
乳酸の蓄積は想像以上にダメージを与えます。
私の左脚の内側広筋(ないそくこうきん)は、もうすでに、なんだかヤバイ感じ・・・
午後からは約80km走らなければなりません・・・
俺って・・・大丈夫?
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
今日は午前中の部しか書けませんでした。
午後からはヘイジさんも加わってローテーションの練習です。
6人列車でローテーションしながら走ったら速いですよぉ~
大変でしたけど・・・
続きは後日、必ず書きますね。
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無理です。
そんなに千切られて、ボロボロになって、あと80km~。
マイペースならいけるけど、ついていくのは無理かもしれませんねー。
私なら(笑)
速い人に鍛えられて、ひとつ速くなれたんじゃないでしょうか。
うーん。スゴイ。
こんな列車に乗ってみたいです。
ほぇっ?…ぐぅえ~ (__,)/~~…ブチ!!
読んだだけで 血管が切れました (>_<) ごちそうさま(__) でも 少ししたら、午後の部の おかわりお願いしま~す (^_^;)
変態さんが多数居ますね(;^ω^)この前は15%を軽く超える峠で、足を
着いて止まっている僕をシングル(固定)の競輪学校生徒さんがビュンビュン
抜いていきました・・・
あれほど『に、人間てスゲェ!』と思ったことはありません(;´∀`)多分彼らは
乳酸?何それ?って感じなのでしょうねぇorz(彼らはちゃんとブレーキ着いてました)
それなのに、「万葉岬ですんだ」ってどういうこと?「すんだ」って。
練習量の多い人はやっぱり速いです。
自転車はメカが介在する分、差が増幅されるような気がします。
重いギヤが一枚踏めるか踏めないかで
速さは運と違ってきますからねぇ・・・
その坂は、自転車で登ったが最後
自転車で元来た道を下る事が出来ません。
傾斜があり過ぎて下れないのです。
まだ、万葉岬ですんで良かったです。
そりゃあ、おばさんも変態かもしれませんよ。