素人メカニックのホイール組み奮戦記 |
心よりお見舞い申し上げます。
また、亡くなられた多くの方々のご冥福をお祈りします。
被災地で、また自転車に乗れる日がやって来る事を願ってやみません。
がんばろう、にっぽん!

今回のブログは、臨時漕会自称メカニックのHN氏が
3月にホイール組みに挑戦した内容を紹介したいと思います。
HN氏本人が書いたレポートもありますのでメンテ好きの方はお楽しみに。
素人メカニック最後の聖域、自分でホイールを組むという
ほんの一握りの人しかたどり着けないところにHN氏はついにたどり着いたようです。
まず、挑戦しようとすること自体、凄いですよね。
私なんて、一生ホイールを組むなんて出来ないですわ。
前置きはこの位にして
さっそくHN氏本人執筆による、ホイール組みレポートをご覧ください。
リムの引っ越し
3月は進学、就職と引っ越しのシーズンです。
私も引っ越しを決めました。
とは言っても通勤用MTBのホイールリムの取り替えです。
何で引越しかというと、
ちょうど、ヤドカリが住処である巻貝を交換するようなイメージだからかな。
永年の使用によるリムにサイドの削れが相当あったので、
ハブとスポークをそのまま使用し、リムだけを交換するのです。
以前から、材料、道具を揃えて、一から手組ホイールを組んでみたかったのですが、
それよりも、日常の使用頻度が高いMTBのホイールに危険を感じ、
実践的な予行演習として、リムの引越しを決断しました。
実施にあたり、多くの先人のレポートを読みあさり、
一番難しいと思われるスポーク長とリムの関係をクリアするためにショップの店長に相談し、
サイズ的にも価格的にも最適のリムを選んでもらいました。
作業道具として、振れ取り台、センターゲージ、ニップル廻し、
それとスポークテンションメーターを揃えたかったのですが
予算的にスポークテンションメーターはあきらめ、
基本に忠実に組んでみることにしました。
行きづまったら、ショップに泣き付いているかもしれません。
道具ですが、
ミノウラ振れ取り台はいろんな方のサイトでは
精度について酷評されているようですが、
この価格以上のものは買えませんし、これがないと始まりません。
予備知識としてふじいのりあき氏の「ロードバイクの科学」をはじめとして、
「手組」をキーワードに複数の先人たちのレポートを読みあさり、
頭にたたきこみ、頭と指先のシュミレーションをしてみます。
仕事のあいまにも、食事の最中でも、トイレに入っても、風呂の中でも、、、、
今回リムの引っ越しをするMTBは通勤用ですので、
平日に乗れる状態を確保する必要があります。
それがためにあわてて、徹夜して、取り返しのつかないこととなっては、本末転倒ですので、
MTBも複数所有されているコギコギさんにお願いして、
ホイール前後をしばらくお借りすることとなりました。
それでは取り掛かるとしましょう。準備したのは振れ取り台、
センターゲージ、ニップル廻し、
マイナスドライバー、グリス、
付箋、絶縁テープ、ビニールひもです。
途中でヘッドホンMP3プレーヤーを追加しました。
取り替え前のホイールのスポークに一本ずつからめながら
ビニールひもを巻いていきます。スポークの取り回しを現場保存するためです。
この作業ひとつにしてもバルブ付近のスポークから始めます。
基本に忠実に。
ビニールひもを巻き終えると、早速振れ取り台にセットします。

これもバルブ穴に近いところから始めるのですが、一度に多くはまわしません。
4分の1回転ずつ順に緩めていきます。
先人のサイトには、1か所を急に緩めると、
スポークが切れることがあると書かれていました。
何周かにわけて、緩めていくのですが、
それでも途中で、パキンッという音が数回して、ビビりながら進めていきます。

これで、サイドの削れた古いリムが外れました。
まるで傘の骨のようで滑稽です。
すぐにでも新しいリムを取り付けたいのですが、ここはぐっと我慢して、スポークのねじ部分に一本ずつグリスを塗っていきます。これは「ロードバイクの科学」でも説明がありましたが、
ニップルとスポークの摩擦が安定するためだそうです。
リムの取り付け位置にもコツがあるようです。
1つ目は、バルブ穴からハブのロゴが見えるようにすること、
2つ目はインフレータを使用するときに邪魔にならない位置にすることです。
これらのことに注意しながら、最初の位置を決め、ニップルを手で絞めていきます。
ある程度進むと、リムの外周側からマイナスドライバーで閉めこんでいきます。
ここまで振れ取り台に乗せての作業ですので、ホイールを回してみますが、見事なまでに振れまくりです。
これで装着したなら、ブレーキにすれまくって、数メートルも走ればスポークが次々と折れることでしょう。
そんなことはしませんが。

一度、ホイールを振れ取り台からはずして、台そのものの再設定をしますTゲージというのを使って、縦、横ふれのゲージを微調整していきます。
これがなかなか癖がありまして、
固定しようとボルトを締め上げていくと、
必ずずれます。
何度か触って、あらかじめズレを計算した位置で閉めると、
それなりの位置にとどまってくれました。
ここからが、あこがれの振れ取り作業です。
頭の中では何度もシュミレーションはしたものの、実戦となると緊張します。
いえ、集中できます。
基本どおり縦振れとりを行い、大まかに横振れをとっては、
センターゲージでセンターがでているか、また横振れ、センターゲージ。
これを繰り返すこと5回程度。
この時点で、縦、横とも1ミリ以内におさまってきました。
ここまでくると振れ取りの基本がわかってきたような気がします。

ただ、ここで困ったことが出てきました。
リムの選択の際、
使用しているものとサイズ的に互換が効きそうなものを選んではもらったのですが、
いざスポークのテンションを上げていくと、なかなかねじ穴が埋まらない。
どうやら新しいリムに対して既存のスポークが若干短いようでした。
最終的に露出しているねじ部分は1ミリ程度となりましたが、
「ロオードバイクの科学」によると、
真鍮ニップルに対しては
ねじの直径の2倍のかかりがあれば強度的には大丈夫とのこと。
ここで、いったん作業を中断し、ショップに持参し評価をお願いすることとした。
ショップではまず店長が手の感触で確かめてくれました。
「こんなものです。乗れるレベルです」とのお言葉。
念のためにスポークテンションメーターで数か所測ってもらいましたが、
大きなばらつきはなく、だいたい許容の範囲内らしく、
店の振れ取り台で見てもらっても、
素人が初めて組むものとしてはそこそことの評価をいただきました。
あとはしばらく実走して、数回振れを修正すれば大丈夫・・・
といったような内容だったような。
今回のリムの引っ越しで感じたことは、難しいけどすごく楽しいということです。
一通りやってみてからの教訓としては、
・基本に忠実にやること。(予備知識とイメージトレーニング)
・集中すること。(自然に集中してしまいましたが)
・焦ることのないようできる限りの準備をすること。(通勤に使うため、作業をいそがないよう、コギコギさんに予備のホイールをお借りしました)
今回の作業では、なんとなく感じがつかめましたが、
これまでの作業同様、経験を重ねていくことが必要です。
そのためには常に誰かの自転車を触っていかねば。
そう吸血鬼が生き血を吸い続けるように。。。。。。
はいっ!ここまでが臨時漕会自称メカニックHN氏執筆による
ホイール組みレポートです。
専門用語や専用工具がいっぱい出てきて難しかったですか?
でも、なんとなく雰囲気なんかは伝わってきましたよね。
ホイール組みが終わって数日後、ジョイフルに飲みに行ったんですが携帯で写真見せながら説明してくれるHN氏の嬉しそうな表情が良かったですね。
自転車の楽しみ方は乗るだけじゃないってことが良く分かります。
大人の趣味だなぁ・・・
飲みながらHN氏がまた名言を吐きました。
「ホイール組むのは書道と共通するものがあるな。無心にならなあかん!」
名付けて
ホイール組み道
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
今回、初めてHN氏本人が執筆した記事を紹介しました。
お陰で、普通じゃ見れない世界を少しだけ覗いてみる事ができたかな。
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