出会った人は月に1000km走る人 |
心よりお見舞い申し上げます。
また、亡くなられた多くの方々のご冥福をお祈りします。
被災地で、また自転車に乗れる日がやって来る事を願ってやみません。
がんばろう、にっぽん!
この記事は3月27日(日)の出来事を書いたものです。
パンクで遅れるというメールを受け取って
待ってる間、スナック菓子でも食べようかなと「つるや」で買って食べ始めると
「こんにちは~!すみませんでしたぁ~!」
(えっ?全然遅れてなんかいないじゃないですか)
「このタイヤにしてから、長い事パンクなんかしなかったのにぃ~」
見てみると、後輪の空気圧が全然足りなくて
ぶよぶよのタイヤで駆けつけてくれたようでした。
たぶん、時間に遅れないように
とりあえず乗れる状態にして、あわてて走って来てくれたんですね。
この時点で、いい人っていうのが分かって一安心。
ブラックさんもブリヂストンアンカーRFX8乗りでした。
ただ、私のより新しいモデルですけどね。
「もうちょっと空気入れましょうか、
これだと、またパンクするかもしれないですから・・・」
「すみませんねぇ~」
私はブラックさんに空気を入れる事を促して
ついでに新しいモデルのRFX8を観察です。
新旧モデルの違いなんかを話していると
もう、打ち解けて、つるやの店員さんから見れば、今日会ったばかりの2人には見えなかったでしょうね。
パンクというアクシデントがあったお陰で、いきなり距離が縮まった様な気がします。
同じ趣味を持っているという事は素晴らしいです。
タイヤの空気圧もそこそこ入って
普通に走れそうな状態になってきました。
私の予定では吉野川沿いを大原まで走り
大原からは兵庫県側の佐用に戻ってくるコースをイメージしていました。
「このコース走った事ある?」
「無いですねぇ」
「じゃあ、とりあえず私が先頭を行きますね」
この辺からは、お互い実力が分かりませんから
探り合いというか、
私としては、自転車ブログやってる手前、
遅いやつだと思われるのもなんだし・・・
あ~あ、先頭引くことになっちゃったよぉ~と思いながら
外見上は冷静を装って、
「じゃあ、ゆっくり行きますか」
なんて言いながら、実は結構思いっきり走りだすのでありました。
けっこうなペースで走りながら
ブログの写真撮らなきゃと思ってポケットの携帯を探っていると
後ろから冷静な声で
「私が引きましょうか?」
な、なんか、速そう・・・
さぁ!お手並み拝見!
基本的には登り基調。
吉野川が蛇行している事もあって
谷を吹き抜ける風はくるくると向きを変える。
時には追い風、時には向かい風、そして時には横風に煽られる。
それでも速度は30kmを下回りません。
私は、風を読んでブラックさんの後ろで、右に左にと位置を変えます。
ケイデンスは高め。
おそらく、彼にとってケイデンス110あたりは常用レベルのようですね。
パワーでグイグイ加速していくタイプではなく
優れた心肺能力を生かして回転数で稼ぐタイプ。
その証拠に、ノーマルクランクを使っているとはいえ
インナーを使用する頻度が高い。
チョイ坂をクリアする時は、高いケイデンスを更に高くしてクリアしていく。
彼は紛れもなく遅筋が発達したタイプ。
もし、ロードレースで戦うなら、
ゴール前のスプリントに持ち込まれる前に大逃げして勝ちに行く。
日本人選手に例えるなら福島晋一選手。
ツールド台湾で90kmのに大逃げを決めてステージ優勝した事は記憶に新しい。
まさにブラックさんはそのタイプと見ました。
「月にどれくらい走りますかぁ?」
先頭交代しながら、更に彼の実力分析。
私より速いのはうすうす感じていましたが・・・
「1000kmくらい走りますね」
「せ、せ、せんきろぉおおお?」
「ジテツウ入れて?」
「いいえ、ジテツウはしていないので・・・」
「ジテツウ無しで、せ、せんきろぉおお!」
私は月に500km走ればいいほう。
年齢も、私より10歳も若いそうです。
この辺から、もう、私が先頭を引く時間が短くなりましたね。
ズルイおっちゃんは若いやつの後ろを走る方が体に優しいからね。
若い人の影に隠れて鳥取まで行っちゃいそうな勢いで走っていましたが
武蔵の里でちょっと休憩する事にしました。
私の事情聴取は更に続きます。
「ダルガ峰に登ったことある?」
「ヒルクライムレースに出ましたよ。
41分なんですが、今年は40分切りたいなぁ・・・」
「よ、よ、よんじゅういっぷん?」
(それって上位のタイムなんじゃ・・・)
臨時漕会エースのYKさんでさえ50分なのに・・・
休憩が終わって走り始めると、
おっちゃんは得意のLSDペースになってました。
ここから大原まで登り基調なんだもん♥
こんなところでむやみにペース上げて調子に乗ってもらっては
私は、おうちに帰れなくなるかもしれませんから・・・
おっちゃんは、登りも含めて登り基調は苦手なんです。
大原から兵庫県に入る登りまでは和気あいあいとLSDペース。
ところが兵庫県側に入って下りの区間になると
おっちゃんが、いきなりアタック!
うぉ~下りの追い風だぁ~
おっちゃんが
得意な区間だぁ~
登り基調で風向きの複雑なしんどい区間は
さんざんブラックさんに引かせておいて
下り基調の追い風という好条件のみ、前を引く!
おいしいところだけ持っていくなんざぁ自転車乗りの風上にも置けない。
道の駅ひらふくまでの区間は引きましたねぇ・・・
っていうか先頭に立たせていただきました。
道の駅ひらふくで、ちゃんとしたお昼ごはん。
ひとりで走りに行ったらコンビニとかで補給ですが
2人だと食事も楽しいひと時ですね。
お勧めの鹿コロッケ定食を食べながらトレーニングについて語り合います。
「LSD終わったら、いよいよ追い込み練ですよね」
「えっ、ま、まあそうかな」
「一人で走ると、なかなか追い込めないんっすよね」
「で、どんな練習してるの?」
「4~5kmの坂を4~5本登ったり・・・」
「え~っ!登った坂を下っては登るのを4~5回も繰り返すの?」
(私の場合、一回登った坂をもう一回登ることすら無いです)
いやぁ、自転車を純粋に好きな若者と会話するのは気持ちいいですね。
自転車に対するひたむきな姿勢に心を洗われるようです。
まだ自転車始めて2年経っていないとか。
きっと、まだまだ速くなりますよ。
伸び代は大きいと見ました。
しかし、追い込み練か・・・
せっかくLSDやったんだし追い込み練もやらなくちゃいけないんですが・・・
おっちゃんには、そんな厳しい追い込み練はできそうもないなかな。
それが証拠に
帰りは千種川沿いの向かい風を避けていくつか峠を越えて帰ったんですが
やっぱり得意のLSDペースでした。
しかも相坂峠をLSDペースで登っていたら眠くなってきて
すこし、昼寝までしちゃいました。
おっちゃんの
追い込み練やいかに
走行距離…116.64km
時間…5:21:44
平均速度…21.7km
最高速度…62.3km
積算距離…13308.9km
消費㌍…2789kcal
補給食…未計測
心拍…Avg.68%(125)Max.91%(167)
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
ブラックさんと走れていい刺激になりました。
今度は臨時漕会エースのYKさんを連れて行かなくちゃいけませんね。
私ではとてもとても・・・
しかし、おっちゃんって何歳から?
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ぼくも無事に帰ることができました。
また、いっしょに走ってくださいね!
私も月1,000kmを目標にしていますが、今年はまだ達成月はありません。
ブラックさん、いっしょにヒルクライムレースに出ましょう。
コギコギさんをまきこんで。
平坦路の練習ならなんとかついていこうかな・・・